Translated by Tsubasa Tomita, Kazuki Watanabe
皆さん、こんにちは!
今日は私が【グランプリ・リール2016】のために作成し、使用して11位を勝ち取ったデッキの話をしようと思います。このデッキの反響が良く、私の【Facebook】でも多くの質問やアドバイスを求める声を聞きました。そこで、ちょっとしたガイドを書こうと思ったのです。
Jeremy Dezani 「ジャンド・ムーン」 グランプリ・リール2016
Jeremy Dezani – ジャンド・ムーン
グランプリ・リール2016(11位)
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-土地 (24)-
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-クリーチャー (12)- |
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-呪文 (24)- |
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-サイドボード (15)- |
は「ジャンド」に対する強力な武器です。これがこのデッキに良い理由の一つであり、こんな武器を仕込んでいるなんて誰も考えていません。「ジャンド」にとって最悪のマッチングであろう「赤緑トロン」や「バントエルドラージ」に対しても、このを採用することで、とても有利に戦うことができました。どれだけ基本土地を運よく引き込めたとしても、の下ではやりたいことができないので、もしもあなたが全くプレッシャーを感じないような戦況ならば、そのまま勝ってしまうことが多いでしょう。
との相性も良く、相手は「呪文を唱えられないままカードを捨てることになって、リリアナの奥義を使われる」というループに入るでしょう。「感染」や「Super Crazy Zoo」に対してもをがら空きの盤面に唱えられたら、絶望的な状況です。大会初日に当たった「親和」を使う相手にメインデッキのに関して聞いたらこう言ってくれました、「メインにが入ったデッキと当たってしまうなんて運が悪すぎる、もう笑うしかない」と言っていました。「バーン」相手には少し遅いかもしれませんが、少なくとも相手はは使えないでしょう。なぜなら相手は基本のとそれ以外の土地しか使えないからです。
のための構築
を使いながら3色のマナを使うのはとても大変です。そこで私は「ジャンド」というよりも、「ラクドス(黒赤)にのための緑をタッチしたデッキ」を仕上げました。の代わりになるカードを探したのですが、黒赤のカードプールのすべてを見てもこのを上回るカードはなかった。その代償としてはデッキで使えなくなりました。は何とかして使いたかったんですが、メインに緑絡みのカードは極力少なくしたいということに気づきました。そして、やは緑のダブルシンボルなため、サイドボードに入れたとしてもプレイはできないでしょう。そう、のメインボード採用を実現させるために、様々なことを犠牲にしているのです。
マナベースの調整
まずはのようなクリーチャー化する土地は使いません。これはタップインする土地を序盤で使わずに済み、すべてのカードを適正なマナカーブ上で使えるという利点があります。マナベースはを利用する準備として、基本土地を持ってくるためのフェッチランドが主軸です。が1枚なのは7枚もフェッチランドがあれば何とかして持ってくる手段があるでしょうし、少しでもライフを温存できることはとても良いことです。アグレッシブなデッキと対戦する際、1ターン目の、2ターン目のを打つために、がないことで3点ものダメージを受けるのは、あまりにも酷すぎます。
一番重要なフェッチランドはもも持って来ることができるです。その他のフェッチランドではこの選択肢がありませんし、を唱える準備をするためにも不十分です。と、両方を使うには4枚のが必要です。によってに変身しないとは、できる限り素早く持ってくるべきです。
サイドボードのすすめ
サイドボードに有効なカードと、どのマッチングに適してるかをまとめました。
:「バーン」「感染」「serum vision decks」「赤緑トロン」
:「親和」「アドグレイス」「トロン」「ランタン・コントロール」
:「親和」「ランタン・コントロール」
:「親和」「発掘」「白黒緑ジャンク」「感染」「白黒トークン」
:「ジャンド」「エルドラージ」「親和」「感染」「スーパークレイジーズー」「白黒トークン」
:「バーン」「ジャンド」「ジャンド」「各種コントロール」「スーパークレイジーズー」
:「バーン」「親和」「スーパークレイジーズー」
:「発掘」「ジェスカイナヒリ」「キキコード」
:「ジェスカイナヒリ」「親和」「感染」
:「グリクシスコントロール」「アブザンジャンク」「発掘」「死せる生」
: 「発掘」「死せる生」
:「スーパークレイジーズー」「親和」「感染」「白黒トークン」
:「親和」「スーパークレイジーズー」「感染」「バーン」
:「発掘」「各種コンボ」
最近使用しているリストはこちらです。
Jeremy Dezani – ジャンド・ムーン(改良版)
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-土地 (23)-
1
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4
2
-クリーチャー (11)- |
4
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4
4
2
-呪文 (26)- |
3
2
2
2
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1
1
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1
1
-サイドボード (15)- |
は大きなアドバンテージをもたらしてくれます。やのトークンを一掃してくれますし、があれば彼女を唱えることはとても簡単です。初手がかで始まり、後からやと続いたらとても強力なので、これが7枚もの手札破壊をメインに積んでる理由です。は手札に余ったや余分な土地を用いて、主に除去と手札破壊に使います。
新しいからは目が離せません!このデッキには最高のカードだと思います。
も「バーン」、を用いる「親和」そして、ミラーマッチでも役立つ良いサイドボードになりそうです。
ここに、がどれだけ強力か、対抗する手段を講じていなかった対戦相手とのスクリーンショットを並べておきます。
ここに私とRaphael Levyが語った公式カバレージのデッキテックもあるので、もし良かったら見てください!
【グランプリ・リール2016カバレージページ(英文)】
私がグランプリ・リール2016を楽しめたように、このデッキを使用して、皆さんが大会を楽しんでくれることを願っています。
Jeremy Dezani
Jeremy Dezani
2013-2014年シーズンのプレイヤー・オブ・ザ・イヤー獲得プレイヤー。
プロツアー『テーロス』では、「青単信心」を使いこなし見事優勝の栄冠に輝いた実績を持つ。グランプリのトップ8入賞回数は10回にも上り、優勝2回、準優勝2回を記録している。
海外のプレイヤーとしては初のHareruya Pros加入となる。
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