レガシーデッキ案内 -土地単-

晴れる屋

By Kazuki Watanabe


■ サンプルリスト



堀 雅貴「土地単」
日本レガシー選手権2016 Summer(優勝)

1 《森》
2 《Taiga》
1 《霧深い雨林》
1 《新緑の地下墓地》
1 《樹木茂る山麓》
4 《燃え柳の木立ち》
1 《平穏な茂み》
1 《ボジューカの沼》
4 《リシャーダの港》
4 《不毛の大地》
4 《演劇の舞台》
1 《幽霊街》
1 《すべてを護るもの、母聖樹》
3 《暗黒の深部》
3 《イス卿の迷路》
1 《Glacial Chasm》
1 《The Tabernacle at Pendrell Vale》
-土地 (34)-


-クリーチャー (0)-
4 《輪作》
4 《ギャンブル》
4 《罰する火》
4 《壌土からの生命》
4 《踏査》
1 《マナ結合》
1 《森の知恵》
4 《モックス・ダイアモンド》

-呪文 (26)-
4 《抵抗の宝球》
3 《クローサの掌握》
2 《虚空の杯》
2 《真髄の針》
1 《溶鉄の渦》
1 《窒息》
1 《世界を目覚めさせる者、ニッサ》
1 《カラカス》

-サイドボード (15)-
hareruya






■ 基本的な動き

 「デッキの半数以上が土地」、というレガシー特有のデッキです。


演劇の舞台暗黒の深部


 《演劇の舞台》《暗黒の深部》によるコンボで「20/20、飛行、破壊不能」の《マリット・レイジ》を呼び出すことが主な勝ち手段であり、その準備が整うまでの時間は、マジックの歴史に名を残す様々な土地が稼いでくれます。


The Tabernacle at Pendrell Valeイス卿の迷路不毛の大地リシャーダの港


 クリーチャーは《The Tabernacle at Pendrell Vale》《イス卿の迷路》で対策し、《不毛の大地》《リシャーダの港》でマナを縛る動きは、土地だけとは思えないほどの対応力です。


輪作踏査マナ結合


 その対応力を、強力な呪文が支えます。《輪作》《踏査》《マナ結合》によって序盤から大量の土地を展開し、有利な盤面を作り出せます。


壌土からの生命燃え柳の木立ち罰する火


 また、デッキの大半が土地であるこのデッキにとって、《壌土からの生命》は、膨大なアドバンテージを生み出してくれます。《不毛の大地》を使いまわせば勝利は目前でしょうし、「発掘」によって墓地に落ちた土地も回収することができます。

 《燃え柳の木立ち》を利用して、《罰する火》でクリーチャーを除去し続けることも可能でしょう。



◆ 得意なマッチアップ/苦手なマッチアップ


 クリーチャーと土地に干渉する手段が豊富なので、各種「デルバー系」や「デス&タックス」、「エルドラージ」に「ジャンド」など、大抵のフェアデッキに対して、有利に立ち回ることができます。また、動きの主軸となる土地の能力を打ち消すことは不可能に近いため、対戦相手のカウンター呪文を気にせず立ち回れるのも、有利な点でしょう

 相手の呪文に干渉する手段がないため、コンボデッキが勝利に向けてパーツを揃えていく過程を、ただ見守るだけになってしまう可能性があります。また、《壌土からの生命》《罰する火》を弱体化させる各種墓地対策には注意が必要です。


死儀礼のシャーマン安らかなる眠りタルモゴイフ


 特に《死儀礼のシャーマン》は墓地の土地を追放しながらマナを出すため、こちらの”マナを縛る動き”を見事に回避してくる天敵でしょう。そして、土地に依存している以上、相手の《不毛の大地》も劇的に効いてきます。《罰する火》で対処しきれない大型クリーチャーも見逃せません。


聖域の僧院長


 また、【デス&タックス】などで採用される、《聖域の僧院長》にも注意しましょう。「X=2」を指定されて《壌土からの生命》《罰する火》を止められると、デッキの動きが大きく制限されてしまいます。《輪作》から動き出して、《溶鉄の渦》で除去していきましょう。



 マジックの基本とも言える土地がデッキの半数以上を占め、相手の動きに合わせて的確に土地を活用して勝利を掴む動きは、豊富なカードプールを持つレガシーだからこそ構築できます。「土地事故」とは無縁の強力な動きは、他のフォーマットでは味わえません。ぜひ、お試しください。



◆ バリエーション


裂け岩の扉突然の衰微三なる宝球



◆ 苦手なカード(代表例)


死儀礼のシャーマン血染めの月タルモゴイフ



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