中島店長と志村新店長へ特別インタビュー!

晴れる屋メディアチーム

By Hiroshi Okubo


 創業から7年と10か月。長らく関東を拠点としていた「晴れる屋」がついに大阪・梅田の地に新店舗を出店することが決まった。そして、それに伴って中島 主税が大阪店の店長へ、そして志村 一郎がトーナメントセンターの新たな店長へ就任することが決まった。


 そこで、長年トーナメントセンターの店長として活動してきた中島 主税のこれまで、そして新天地・大阪で何を行っていくのかについて。

 そして、新たにトーナメントセンターの店長となる志村 一郎について、その人物像とこれからの抱負についてお話を伺った。




■ 中島 主税 × 晴れる屋

人物紹介:中島 主税
「CARDSHOP晴れる屋」の開店当初から店長として長年店舗運営を支えてきた、晴れる屋の育ての親(?) 【プロツアー・フィラデルフィア2011】3位、【グランプリ・シンガポール2011】準優勝、【グランプリ・岡山2008】3位などプレイヤーとしても数々の戦績を収めており、現在はHareruya Prosとしても活動している。


--「中島さんはいつ頃から晴れる屋で店長をしていたんでしょうか?」

中島 主税(左)と齋藤 友晴(右)
中島 主税(左)と齋藤 友晴(右)
中島「店長になったのはたしか……実店舗ができてから1年後、2011年のことですね。それまでも副店長として勤務していたので、晴れる屋自体には創業時から関わっていました。元々は総合カードショップで勤務していて、高田馬場に晴れる屋の実店舗ができる際に齋藤さんと若山さんに声を掛けられたんです」

--「過去に川崎 大輔さんにご寄稿いただいた【『晴れる屋トーナメントセンターに寄せて。』】にもありましたね」

中島「話を聞いたときは正直かなり悩んだ記憶があります(笑) 2人とは長い付き合いではありましたが、仕事となるとやはり人生が懸かってきますし……ただ、2人がやろうとしていることや『マジック専門店』という響きには心惹かれましたし、話を受けたいという気持ちもあったので、一旦返事を待ってもらって、いろんな人に相談しましたね」

--「たしかに、なかなか二つ返事というわけにもいかないですよね」

中島「実際、みんなに『やめた方がいい』と言われました(笑) ただ、その中で一人だけ『なかじーのキャリアになると思うから受けた方がいい』と背中を押してくださった方がいたんです。それがカバレージライターの川崎 大輔(※1)さんですね」


川崎 大輔
カバレージ執筆中の川崎 大輔(写真中央)


中島「川崎さんとは付き合いが長いし、彼は僕がカードゲーム業界で働きたいことや、もっとマジックにオールインしたいと感じていたことも知っていました。そんな川崎さんが『受けた方がいい』というなら、じゃあやってみるか、と。彼がいなかったらまったく別の人生を送っていたんだろうな、と思います(笑)」

--「川崎さんあっての今、ということですね。これまで晴れる屋で店長を務められて、自分の中で変わったことなどはありましたか?」

中島「うーん……やっぱり人との出会いでしょうか。古淵時代からプロプレイヤーとは接点が多かったんですけど、逆に言うとプロプレイヤーとしか接点がなかったんです。周りは大会で知り合った人ばかり、みたいな。でも、晴れる屋に入ってからは統率者戦などのカジュアルフォーマットが大好きな人や、ストーリーを追い続けている人などいろいろな人と出会いましたね」

--「晴れる屋は人と人とを繋ぐ、と……」


中島 主税


中島「そういうことですね(笑) 今後は大阪店で店長をさせていただきますが、高田馬場で培った店舗運営などのノウハウを活かしつつ、みなさんがよりよく遊べる・繋がれる環境を作っていきたいです。また旧店舗から再スタートするような気分です。不安もありますけど、それ以上にワクワクしてます」

--「ありがとうございます! 最後に、大阪でも【中島店長のグルメブログ】は読めるのでしょうか? やはり大阪といえば『食い倒れの街』だと思うので、店長のグルメブログには最適な立地かなと思うのですが……」

中島「ちょっと、ハードル上げないでよ(笑) 大阪店が入っているビルの地下2階がグルメタウンらしいので、まずはそこから攻略していく感じになるのかなぁ……? 実は僕、あんまり大阪に行ったことがないのであんまりよく知らないんですよね。むしろ地元の方においしいお店を紹介してほしいくらいなので、みなさん気軽に声をかけてくださいね!」



■ 志村 一郎 × 晴れる屋

人物紹介:志村 一郎
【グランプリ・仙台2004】優勝、【プロツアー・シアトル2004】3位入賞、【世界選手権2005】団体戦優勝など数々の戦績を残してきた茨城出身の強豪プレイヤー。しばらく第一線を退いていたものの、2015年からは晴れる屋のITチーム主任および執行役員として活動しながらプロツアー権利獲得にも意欲を見せる。


--「志村さんについてご存知でない方もいらっしゃると思うので、簡単なプロフィールをお聞かせください」

志村「約10年前、プロツアーや世界選手権などに参加して、主にビートダウン系のデッキを愛用していました。それからIT企業に就職したのをきっかけにマジックから離れていた時期が続いたのですが、昨年齋藤 友晴さんと高桑 祥広さんからオファーを受けまして、2015年の10月から晴れる屋のITチームのリーダーを務めさせていただいております」


志村 一郎
日本勢が快挙を成し遂げた【世界選手権2005】で戦う志村 一郎。
※画像は【マジック:ザ・ギャザリング日本語公式ウェブサイト】より引用しました。


--「最後に活動されていたのが2007年とのことでしたね。元々齋藤さんや高桑さんとはどういった繋がりがあったのでしょうか?」

志村「お2人とは浅原連合(※1)のチームメンバーで、よくドラフトや調整会などをしていましたね。私自身マジックをプレイしていない間も友人としてずっと交流がありました」




志村「特に思い出深いエピソードがありまして、実は7年前に私が結婚式を挙げさせていただいたとき、たまたま【グランプリ・神戸2009】の日程と被っておりまして……ちょうどこれから渡辺 雄也さんと決勝を行うというタイミングで、齋藤さんがこんなメッセージを送ってくださったんです」


イチローオメ
※画像は【マジック:ザ・ギャザリング日本公式ウェブサイト】より引用させていただきました。


--「粋なメッセージですね」

志村「ええ。【公式カバレージ】にも掲載していただいて、いい思い出です。そんな付き合いもあって、2人からオファーをもらったときは嬉しかったですし、私が力になれるなら、と喜んでお引き受けさせていただきました」

--「ありがとうございます。しかし、ITチームのリーダーだった志村さんが店舗の店長に、というと少し不思議な感じがします。今後は店舗業務中心で、ITチームでのお仕事からは離れられるんでしょうか?」

志村「いえ。ITチームも兼任する形で、今後はイベントや通販なども含めて、店舗運営とITの両面から店舗を運営していきたいと考えています」

--「具体的にはどういったことに取り組んでいきたいと考えていらっしゃるのでしょうか?」


マジック・インターハイ
【マジック・インターハイ2016】の様子


志村「いろいろ考えていますが、一番はやっぱり学生などの若いプレイヤーにもっとマジックで遊んでもらえるように取り組んでいきたいと思っています。理由としては『マジックを今後一層盛り上げていくために』ということももちろんですが、私自身の個人的な想いも含まれます」

--「個人的な想い、ですか?」

志村「ええ。一時期、大学受験に失敗したことで精神的に挫折していた時期があったんです。当時は本当に落ち込みました。でも、そういった時期に励ましてくれたのがマジックでできた仲間だったんですよ。マジックにはそういう仲間を見つけることができるという魅力がありますし、若い方にこそそういったマジックの魅力に触れてほしいと思うんです」

--「本日はありがとうございました」


志村 一郎




※1 浅原連合:かつて存在した関東の若手強豪チーム。浅原 晃や八十岡 翔太、齋藤 友晴をはじめとして大澤拓也、中島 主税、志村 一郎、高桑 祥広など錚々たるメンバーが在籍していた。^



 大阪店では中島 主税が、晴れる屋トーナメントセンターは志村 一郎が新たに店長となって、さらにマジックを盛り上げるべく活躍してくれることだろう。今後どのような店になっていくのか要注目だ。


 また、晴れる屋では志村新店長就任記念キャンペーンを実施します!




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