「経験が重要」
モダンやレガシーを主戦場とするプレイヤーに「勝つために必要なことは?」と問えば、この答えが返ってくることが多い。”フォーマットへの習熟度”が重要なのは、どうやら共通認識のようだ。
しかし、時にその認識が覆されることもある。
歴戦のプロプレイヤーが、直近のトーナメントのフォーマットに合わせてデッキを調整し、並みいる強豪をなぎ倒して勝利を掴む姿を、我々は何度も見てきている。
彼らが勝てるのは、“マジックへの習熟度”が桁違いだからに他ならない。
今回の”プロツアー『霊気紛争』地域予選in東京”でも、「今回が初回しです。Magic Onlineでも回したことがないんですよね」と笑いながら「感染」を使いこなし、見事な速度で毒カウンターを与え、勝利を掴むプロプレイヤーがいた。
Hareruya Prosの森 勝洋。
膨大な経験値を活かしてモダンで戦うモリカツに聞いた、“モリカツ式『感染』の勝ち方”をお届けしよう!
■ モリカツが「感染」を選んだ理由
――「今回、『感染』を使用することにした経緯を教えてください」
森「モダンはほとんどやったことがなかったので、シンプルなデッキを使おうと思ったんです。その上で強いデッキを、と思いながら色々と探して、『感染』にたどり着きました」
――「たしかにモダンの数あるデッキの中でも、強く、そして分かりやすいデッキですよね」
森「そうですね。強いデッキという意味では『ドレッジ』も候補にあったのですが、比較してみて『感染』の方が強いという結論が出ましたね。ちなみにレシピは、トモハル(齋藤 友晴)が使っていたものです」
――「今日が初回し、とのことでしたが、実際に使用してみた感触はいかがですか?」
森「かなり強いですね。モダンの中でも、デッキパワーがかなり違うと思いました。先手を取ってキープできれば、ほとんど勝てるような印象です。後手でも、呪文の組み合わさり次第では3ターン前後で勝てることもあるので、単純にデッキパワーが強い、と思いますね」
■ モリカツ式「感染」の勝ち方
――「『感染』に触れてからまだ数時間だとは思うのですが、“モリカツ式『感染』の勝ち方”があれば、ぜひ教えてください」
森「そうですね……“相手は、自分にとって一番嫌なカードを持っている”という前提でプレイする、というのはどうでしょうか。たとえば、相手が赤1マナを残していたら『《稲妻》を持っているだろうな』と思いながら動くようにしています」
――「白1マナがあったら《流刑への道》を持っている、といったように?」
森「そういうことです。すべてを意識するというのは、考えることが多くなって大変だとは思いますが、『感染』を使うなら大事だと思います。手札が潤沢だと、勢いに任せて動き出してしまいたくなるのですが、一歩踏みとどまれるかどうか。それが勝利に繋がります。こういった意識を持てるかどうかは、他のデッキを使う場合でも重要だと思いますけど、速く勝てるデッキだからこそ、焦りすぎないことが重要かな、と」
――「なるほど。安易に動き出すのではなく、様々なリスク意識した上で、速やかに勝つようなイメージですね」
森「もちろん、次のターンで負けてしまうような場面では、リスクは承知の上で賭けに出ることもありますけどね。その結果として勝てることもあるのが、このデッキの強いところかな、とは思います」
――「そういったギリギリの場面でない場合は、なるべく慎重に動くこと、と言ったところでしょうか」
森「そうですね。序盤は『すべてのカードを持たれているかも?』という感覚でプレイするといいですよ」
――「ありがとうございました。この後も頑張ってください!」
2 《森》 1 《ドライアドの東屋》 4 《新緑の地下墓地》 4 《吹きさらしの荒野》 1 《樹木茂る山麓》 2 《繁殖池》 2 《ペンデルヘイヴン》 4 《墨蛾の生息地》 -土地 (20)- 4 《貴族の教主》 4 《ぎらつかせのエルフ》 4 《荒廃の工作員》 1 《ヴィリジアンの堕落者》 -クリーチャー (13)- |
4 《変異原性の成長》 4 《巨森の蔦》 4 《古きクローサの力》 4 《ギタクシア派の調査》 2 《地うねり》 2 《呪文貫き》 2 《ひずみの一撃》 1 《よじれた映像》 1 《四肢切断》 3 《強大化》 -呪文 (27)- |
2 《呪文滑り》 2 《よじれた映像》 2 《呪文貫き》 2 《自然の要求》 2 《四肢切断》 2 《貪欲な罠》 2 《墓掘りの檻》 1 《ヴィリジアンの堕落者》 -サイドボード (15)- |
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