直近の大会を振り返って

Lukas Blohon

Lukas Blohon

Translated by Kenji Tsumura

お久しぶりです!

ここ2週間で私は【グランプリ・ロッテルダム2016】【ワールド・マジック・カップ2016】というふたつのチームイベントに参加してきましたが、そこで成功を収めることはできませんでした。

【グランプリ・ロッテルダム2016】は10勝4敗で終え、1点のプロポイントを獲得することができたものの、成績の良いもの6つしかカウントしない現在のキャップシステムにおいて、この1点にはあまり意味がありません。特に私のように、【すでに1点で終えたグランプリが他に2つある状態】であればなおさらです。

続く【ワールド・マジック・カップ2016】では、私たちはトップ32進出をかけた大一番で敗れてしまったため、賞金も追加のプロポイントも得られませんでした。

どちらもあと1勝さえできれば成功だったと言えるだけに、これらの大会結果は私にとって些か残念なものでした。では、一体なにが失敗の原因だったのでしょうか?

大会で成功をしようと失敗しようと、そこから学ぶべきことはたくさんあります。もちろん、大会結果が悪い方が学ぶことは簡単です。なぜならば (少なくとも私は) 悪い結果に対して後悔の念を抱きますし、なぜ失敗してしまったのか、どうしたらその失敗を避けることができたのか、といった反省により多くの時間をかけるからです。

私は結果が良かったときにも同様に反省しますが、失敗したときよりも少ない時間しかかけません。良い結果に満足してしまいますし、成功した際に反省することはあまり重要に思えないからです。 (実際にはこれは大きな間違いで、失敗したときと同様の時間をかけて振り返るべきです)

では、今回はなにが原因で失敗し、私 (たち) が成功を収めるためにはどうすべきだったのでしょうか?これら2つの大会から、反省点を洗い出してみようと思います。



■ グランプリ・ロッテルダム2016

(1) チームメイトに関して: Petr Sochurek・Martin Juza



※Martin Juza選手の画像は【MAGIC: THE GATHERING】より引用させていただきました。


私たちは数ヶ月前にこのメンバーでグランプリに参加することを決めました。この2人は私にとってとても良い友人であり、とても良いプレイヤーでもあるので、このチームに満足しています。気の合う友人とチームを組むことは非常に重要ですし、特定の状況でどういった反応を示すかを知っていることもそれと同様に重要です。

また、自身とよく似た目標を持ったプレイヤーとチームを組むことも大切です。もしもチームメイトの1人が楽しむことを目的としているのならば、あなたも可能な限りそれに合わせる必要がありますし、目的意識の違いは問題になりやすいためです。

最後に、彼らとチームを組む利点のひとつに、チェコ語で会話できるというものがあります。チェコ語を使えば対戦相手に相談内容を悟られることはありませんし、これは大きなアドバンテージになります。


結論: 私は偉大な2人のプレイヤーとチームを組むことができましたし、これ以上のチームは望めません。



(2) 準備に関して

私が思うに、私たちはこの環境に存在する非常に難解なカードプールを過小評価していました。チームメイト2人は実際に何度か練習をしていましたし、彼らについて何か話すつもりはありません。しかしながら、私自身がどうだったかと言うと、グランプリ前に1度もチームシールドの練習をしていなかったのです。私は数回のドラフトをして環境のコンバットトリックを復習したり、複数の記事を読んで他のプレイヤーと議論を交わしたりもしましたが、チームシールドの練習は不足していました。

私たちのチームは、初日に弱く構築が難しいカードプールを引き当ててしまい、罰を受けることになりました。ふたつのデッキはそこそこの出来栄えだったものの、Petrは2枚の《金属製の巨像》が入った目も当てられないような青黒コントロールを使用しました。そのデッキには複数の《織木師の組細工》《バリスタ突撃車》など、弱いアーティファクトカードが大量に入っていて、なおかつクリーチャーが少なかったりと問題点がいくつもありました。

もしも私たちがより多くの練習をしていれば、このデッキが強くないと気付くことができたでしょうし、違うデッキを構築することができたと思います。


結論: 明確な練習不足。



(3) 大会中のプレイに関して

もしも大会中にミスをしてしまったのならば、すぐにそれは忘れて目の前の試合に集中するべきです。それが本当にミスだったのか。未然に防ぐことができなかったのか。大会が終われば友人と一緒に考えたり議論する時間がたくさんありますからね。

この大会の1ラウンド目で、私は攻撃的な「赤緑」デッキに土俵際まで追い込まれながらも、1点のライフを残してなんとか盤面を膠着させることに成功しました。徐々に盤面を制圧し、ついには攻撃し始めるまでにいたったものの、対戦相手は最後の最後のターンで《チャンドラの螺旋炎》を引いて私を打ち負かしました。


チャンドラの螺旋炎


最初は最後のターンで火力呪文を引いた対戦相手が幸運だと思ってしまいました。しかしMartinとこの状況について議論を交わすうちに、より速いターンでもう1体のクリーチャーを攻撃に参加させるべきだったと気付いたのです。

なぜミスをしてしまったのか、そして実際にどうすべきだったのかを解明することはとても重要で、それさえできれば同じ状況でミスを繰り返すことはなくなります。この試合に関しては、私は「対戦相手が4ターン以内に火力呪文を引かなければ勝てる」状況であり、そのままゲームに勝てると楽観視していました。

しかし結果として私はこのゲームに敗北し、火力呪文以外で負け目がないまま1ターン速く勝てなかったのかを検討するに至りました。彼が火力呪文を引いたのは4ターン目でしたが、私が適切なプレイをしていれば本来はその1ターン前に勝つことができたのです。報いですね。


結論: 改善すべき点はたくさんあります。私はより慎重にゲームを進めなければいけませんし、自分の思い付いたプランよりも良いものがないか、それを改善できないかを検討すべきです。



(4) シールドプールに関して

私たちのシールドプールはあまり強くありませんでしたし、特に初日のプールは弱かったですが、これは個人的に最も評価が難しい部分です。

シールドプールや試合中の引き、またはマッチアップの幸運や不運に関してアドバイスをするならば、あまり深く考えすぎず、自分自身が干渉できるものについてのみ追求すべきだということです。

運が良い人、悪い人。そんなものは存在しません。

確かに存在するのは、十分な練習を積んで正しいプレイができる人。練習を怠りミスをしてしまう人。それだけです。

もちろん、たくさん練習しようとも、本戦で万全を尽くそうとも、報われないことはあります。ときにはそれが続いてしまい、不満が募ることもあるでしょう。しかし、長い目で見れば必ずやあなたの努力は実を結ぶはずです。


結論: カードプールが良かったかどうかは、さして重要ではありません。なぜならばカードプールの内容は我々が干渉できない部分だからです。また、カードプールが弱かったから負けてしまったと結論付けることは容易ですが、それを理由にしてしまうようでは今後成功することは難しいでしょう。



■ ワールド・マジック・カップ2016



※画像は【MAGIC: THE GATHERING】より引用させていただきました。


(1) 準備に関して

【グランプリ・ロッテルダム2016】が終わった後、私たちはそのままロッテルダムにとどまり、ポーランドチームと共に【ワールド・マジック・カップ2016】に向けた練習を行いました。

私たちはチームシールドの練習を何度か繰り返し、想定されるモダンのメタゲームに関して議論しました。ロッテルダムでのこの調整は、とてもいいものだったと思います。問題は、私たちがロッテルダムに到着するまで、あまり練習をしていなかったことです。事前にポーランドチームとfacebook上でモダンについて話し合いはしたものの、それ以上のことは行わず、チームシールドもモダンもほとんどプレイしていなかったのです。


結論: チームメイトが仕事をしていて休みが取れなかったり、離れた場所に住んでいる場合、チーム戦の練習を行うのは大変です。しかしながら、私たちはもっと真摯に練習すべきだったと思います。



(2) 大会中のプレイに関して

2日目のシングルエリミネーションラウンドで、私はスウェーデンのJoel Larssonと対面しました。



※画像は【MAGIC: THE GATHERING】より引用させていただきました。


そこで私は、今大会で最もひどいミスをしてしまったのです。

Joelは「感染」デッキを、対する私は「アブザン」を使用していました。このマッチアップは「アブザン」側が有利で、なおかつJoelはダブルマリガンをしたのです。

Joelは《森》《繁殖池》《貴族の教主》、そしてたった今プレイしたばかりの《ヴィリジアンの堕落者》をコントロールしています。


森繁殖池貴族の教主ヴィリジアンの堕落者


こちらの出足は遅く、《乱脈な気孔》2枚からのスタートとなったため、2ターン目には1枚の呪文しか唱えられません。Joelの手札は2枚だけで、こちらの手札には《思考囲い》、2枚の《流刑への道》と、他にいくつか重要ではないカードがあります。


思考囲い流刑への道


一般的には、まず手札破壊を唱えて、残る脅威を取り除いてから除去を打つ方がいいとされています。そこで私は深く考えることなく、《思考囲い》を唱えて彼の手札を《ギタクシア派の調査》のみにしてターンを終えました。

しかしJoelは《ギタクシア派の調査》のドローも含めて、+4/+4できる呪文を2枚引き、私に止めを刺したのです。


ギタクシア派の調査古きクローサの力古きクローサの力


もしも私が《流刑への道》を先に唱えていたのならば、私がこのゲームに負けることはなかったでしょう。

では、どうしてこんなことが起こってしまったでしょうか?このプレイはひどすぎてあまり良い例ではないかもしれませんが、私が思うに以下のようなことが起こりました。

私は、対戦相手は2枚の強化スペルを立て続けに引いて+7/+7以上の修正を与えなければいけないのですから、このゲームに負けるはずがないと安易に考えてしまいました。

その時点で私は思考を停止し、”オートパイロット”の状態になってしまったのです。それ以上深く考えることなく、概ね勝ちをもたらしてくれるであろう《思考囲い》の方をプレイして、さっさとチームメイトをアドバイスしにいこうとしました。何せこのゲームの結末は見えていましたからね。そう、確かに結末は見えていたんです……。ただし実際には、私の想像とは違う結末だったのですが。


結論: これは【グランプリ・ロッテルダム2016】の「大会中のプレイに関して」にとてもよく似ています。

私は多くの場面で正着であるはずのプレイを、この局面において最高の選択かどうかを考えることなく盲目的に選択してしまう癖があります。私はより慎重に、より多くの可能性を考慮してゲームを進める必要があるのは理解していますが、現時点でそれが十分に実行できているとは言えません。

これは私にとって大きな欠点であり、今後はこれを改善しなければいけません。

そして、これはこの記事内で最も重要なアドバイスです。あなたの悪い癖であったり、ゲームを悪い方向に導いてしまうものと向き合いましょう。直近の大会を振り返れば、あなたは簡単にそれらを見つけることができるはずです。

どんなミスをしてしまったのか。また、それを何度も繰り返してしまう要因はなんなのか。それらを見つけ出しましょう。



■ まとめ

(1) 大会中にミスプレイについて考えるのはやめましょう。大会が終わればいくらでも反省する時間はあります。
(2) 自分が干渉できるものについてのみ思考を巡らせましょう。
(3) 直近の大会を振り返り、自分の欠点を見つけ出しましょう。


Lukas Blohon


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