晴れる屋が新たなプロジェクトを打ち出した。
その名も、“未来のスター支援プロジェクト”。
【お知らせ】このたび晴れる屋は、"未来のスター支援プロジェクト"の一環として、新たなグループを発足します!
— 晴れる屋 (@hareruya_mtg) 2017年1月26日
そこで、皆様のアイデアから新グループのグループ名を募集したいと思います!グループ名を思いついたら #晴れる屋新グループ のハッシュタグをつけて、ツイートにてお寄せください! pic.twitter.com/n20s0ehvBX
これまでも様々なプロジェクトを打ち出してきた晴れる屋の『新たな挑戦』。それは、新たなグループを結成し、彼らを支援していくことのようだ。
自身もプロプレイヤーとして世界を舞台に戦う齋藤 友晴。「なぜ、新たなグループを作るのか」、そしてその先に見据える「マジックの未来」について、話を伺った。
■ 次の世代に伝えていく
――「早速ですが、今回の”未来のスター支援プロジェクト”について教えてください」
齋藤「まず、色々な場所で述べてきたことですが、晴れる屋の理念は『もっとマジックを盛り上げていくこと』です。そして、常にそのために必要なことを考え、行動してきました。今回もその一環ですね」
――「なるほど。そのために『未来のスターを支援すること』はどのような関係があるのでしょうか?」
齋藤「『マジックを盛り上げる』と一言で言っても、そのためには様々なことを考えて、実行していく必要があります。様々な計画があるのですが、今回は新たにトーナメントシーンで活躍し、もっとマジックを盛り上げてくれそうなプレイヤーが、本気でマジックに打ち込める環境を整えて行きたい、という考えを行動に移しました。そしてそれは、私の一つの夢でもあったんです」
――「『新たなプレイヤーを支援すること』を昔から考えていた、ということですか?」
齋藤「そうです。もう昔話のようになってしまいますが、私が若かった頃も、頼りになる先輩たちがたくさんいました。先輩たちの背中を見て、そして時には背中を押されながら、世界の舞台で戦ってきました。先輩たちから教わったこと、支えてもらった経験を次の世代に伝えていく。少し強い言葉で言うと『今度は我々が支える番だ!』という感じですね」
――「トモハルさん自身も世界中を飛び回る現役プレイヤーですが、自身だけでなく、次の世代も支えていく、ということですね」
齋藤「そうですね。もちろん、まだまだ引退するつもりはないんですよ?(笑) ただ、引退してから『さあ、支援していこう』というのでは遅すぎる、と思うんです。それと、当時の経験をそのまま伝えていくだけではありません。当時、世界を飛び回って戦いながら、『こういったものが欲しいな』とか『これがあったら便利だろうな』という思いがあったことも事実です。そして、実際に世界で戦う中で気づくこともありますからね。そういった自分たちの経験をもとに、“これからの世代”を支援していきたいという思いは常にありました」
――「その思いが、今回実現するわけですね」
齋藤「ようやく、と言った感じです。ただ、”これからの世代”というと”若い人を応援していく”と思われてしまうかもしれませんが、そうではありません。大切なのは、年齢よりも熱意です」
――「年齢よりも熱意、ですか。応援するのは、若いプレイヤーに限らない、ということですね」
齋藤「はい。少し変な言い方になってしまいますが、プロを目指すのに年齢は関係ない、と思っています。それに、マジックは年齢を越えて対戦ができますよね」
――「たしかに、小学生と大人が対戦することもできますね」
齋藤「これもマジックの魅力の一つだと思います。なので、たとえば私よりも年齢が上の人……少し大げさになりますが、定年退職後に『プロプレイヤーを目指したい!』と決心して、その熱意が伝わってくる人ならば、喜んでサポートしたいと思っています」
――「つまり、”これからの世代”を支える、というのは……」
齋藤「“新たなプロプレイヤーを、晴れる屋が応援していく”というイメージですね」
――「なるほど。”プロを応援する”という点では、晴れる屋はHareruya Prosのスポンサード企業でもありますよね。今回のグループは、Hareruya Prosとはやはり違うのですか?」
齋藤「プレイヤーを支える、という意味では同じです。実績、実力、そして熱意から見てもHareruya Prosの一員として彼らを迎え入れることももちろん考えました。国内の強豪はもちろん、海外のプレイヤーも所属し、“Hareruya Pros=トッププロの集団”というイメージが強くなった現在、次の世代を担う人たちを支えることは、Hareruya Prosという組織では難しいのではないかと思い、良い意味でHareruya Prosとの差別化をしたい、と考えたんです」
――「Hareruya Prosとは”違ったサポート”を行うわけですね」
齋藤「そういうことになりますね。欲を言えば、1人1人のプレイヤーにとってベストなサポートをしたいのですが、それはなかなか困難です。既存のProsへのサポートが疎かになることも避けたかったですし、『彼らに必要なものを!』と考えた結果、別のグループを作る形にたどり着きました。繰り返しになりますが、彼らの実力がHareruya Prosと比べて劣るわけでは決してありません。すぐにトッププロの一員として、世界で活躍する可能性を持つ実力者ばかりですから。『プロプレイヤーを目指す人』を応援する中で、『晴れる屋』としても学べることが多いのではないか、と思っているので、今後さらにマジックを盛り上げるためにも、”新たな挑戦”をしたいと思います」
■ メンバー発表!
――「では、具体的なメンバーについて、ご紹介をお願いします」
齋藤「まずは、3名の新星を支援したいと思っています」
齋藤「まず、一人目は木原 惇希さんです。この前の【グランプリ・千葉2016】で準優勝を果たし、プロツアーの権利を獲得されました。晴れる屋の大会にも数多く参加していただき、初代スタンダード神でもあります。デッキの選択も”独自のデッキを構築すること”を選ぶことがほとんどで、その独創性は目を見張るものがあります」
齋藤「そして、二人目は【グランプリ・名古屋2016】のチャンピオン、平見 友徳さんです。原根 健太さん、そして松本 郁弥さんと共に、【グランプリ・京都2016】でもトップ4入賞を果たし、非常に勢いのある方ですね。晴れる屋大阪店のスタッフでもあり、マジックを更に盛り上げてくれると思っています」
齋藤「そして、三人目は檜山 俊輔さんです。マジックプレイヤーは彼の名前を知らないかもしれませんが、『遊☆戯☆王』の世界選手権を二年連続で優勝した実力者です。最近になってマジックプレイヤーとして様々な大会に参加されていて、マジックでの実績はまだありませんが、ゲームに対する才能はトッププロにも引けを取らないと思います。今後の活躍が非常に楽しみな方ですね。我々がサポートをすることで、マジック界に新たな風を巻き起こしてくれるはずです」
――「神、グランプリ王者、そして他のゲームではありますが世界選手権の覇者……すごく豪華なメンバーですね」
齋藤「先ほど述べたとおり、実力は十分です。そして、何よりも『応援してあげたい!』と思わせる人たちなんですよ。まずは、この3名をサポートして行きます。」
――「『まずは』とのことですが、今後もメンバーを増やしていく予定はあるのですか?」
齋藤「もちろん考えています。どういった基準を設けるかは、彼らの活動を通じて一緒に考えていきたいと思います。『優勝者が所属できる権利を得る』といった大会を開催するかもしれません。いずれは、できる限り多くのプレイヤーを支えられるようなグループにしたいですね。”プロプレイヤーを目指す人たち”をサポートして、晴れる屋の理念である『もっとマジックを盛り上げていくこと』に向かって行きたいと思います」
■ 晴れる屋の理念と、その未来
――「『もっとマジックを盛り上げていくこと』が晴れる屋の理念、と仰っていますが、そのために今後はどのようなことに挑戦していくつもりなのでしょうか?」
齋藤「そうですね……こういった質問はよく受けるのですが、頭の中に色々なことが浮かんでいて、パッと答えられないんですよね。先ほども述べたとおり、常に考えているんです。『どうやったら、大好きなマジックを盛り上げていけるのかな』『これからのマジックに、何が必要なのかな』と。たとえば、前回のインタビューで、【晴れる屋の新しい挑戦】について話をさせていただきました」
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— 晴れる屋 (@hareruya_mtg) 2016年10月13日
――「昨年の10月ですね」
齋藤「そのときは『マジックを盛り上げるために』と、3つの取り組みを打ち出したのですが、これまでも、そしてこれからもその目指す場所は変わりません。もう少し具体的に話をしますと、”新たなプレイヤーを迎えられるようにすること”、そして”既にマジックを楽しんでいるプレイヤーに新たな楽しみ方を提案すること”ということになります。『マジックを好きになってもらうこと』と『好きなマジックをもっと好きになってもらうこと』とも言えますね」
――「新規ユーザーだけでなく、既に晴れる屋を中心にマジックを楽しんでいるプレイヤーにも楽しさを、ということですね」
齋藤「そのとおりです。そしてこれらは、どちらかだけではダメだと考えています。たとえば、価格の見直しも『マジックをやってみようかな』と思った人が始めやすく、そして『普段はスタンダードしかやらないけど、あのカードが安くなったしモダンもやってみようかな』といった形ですね」
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— 晴れる屋 大阪店 (@hareruya_osaka) 2016年11月9日
齋藤「大阪へ出店したことも、両方の意味がありますね。マジックプレイヤーの楽しむ場所を増やし、『晴れる屋っていうマジックのショップができたらしいよ』といった話題をきっかけに新しいマジックプレイヤーが生まれて欲しいという思いもあって、関西への出店を決めました」
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— 晴れる屋 (@hareruya_mtg) 2016年12月15日
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齋藤「グランプリ・千葉2016も、同様の考えで全スタッフと方針を共有しました。今回開発したペアリングアプリも、『こういうものがあったら便利だよね』という発想からできたものなのですが、『便利だったよ!』という声を多数いただき、マジックプレイヤーに新たなものを提供できたと思っています。『学生無料』は、今回のプロジェクトのように次の世代が活躍するきっかけとなってくれれば、という思いで打ち出したものですね」
――「なるほど。ここ最近晴れる屋が打ち出してきた様々なものの裏にも、トモハルさんが常に意識している『マジックの未来』に向けて何ができるか、という考えがあったわけですね」
齋藤「そうですね。ここで紹介したこと以外にも、これまでやってきたことは、すべて『マジックを盛り上げる』という思いが詰まっています。そして、それはトーナメントセンターを作る以前から変わっていませんし、これからも変えることはありません。そのために挑戦することは、どんどん変わっていくとは思いますけどね」
■ 様々な挑戦を続けて行く
――「様々なことに挑戦すると、当然ですが、様々な反応が返ってきますよね」
齋藤「はい。色々なご意見をいただきますね。ペアリングアプリのように『良かったよ!』という感想もあれば、もちろん、お叱りの言葉を受けることもあります。当たり前ではありますが、その一つ一つに耳を傾け、真摯に受け止めて、次の行動へと反映させていきたいと思っています。現場の声も、私の耳にまで届くような体制は整えていますので。おかげさまで、多くの方に応援をいただいています。そしてもちろん、今回も色々な方たちに応援していただきたいのですが、グループ名の募集も、その一環なんです」
【お知らせ】新グループのコンセプトは「これからのトーナメントシーンで活躍し、更にマジックを盛り上げてくれそうなプレイヤーの支援」となります!
— 晴れる屋 (@hareruya_mtg) 2017年1月26日
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採用された方には『霊気紛争』を1BOX。特別賞として、5名の方にも『霊気紛争』を10パックお贈りします。
※同じ名称が投稿された場合は、先着順とさせていただきます。
齋藤「ささやかではありますが賞品をご用意しました。グループ名が決まり次第、彼らのインタビューもお届けする予定です。プロプレイヤーになればメディアに露出する機会も増えていくので、その練習、のようなものになるかもしれませんね」
――「なるほど。今からとても楽しみですね。では最後に、読者の皆さまへメッセージをお願いいたします」
齋藤「繰り返しになってしまいますが、晴れる屋の理念は『マジックを盛り上げること』です。そのために、今後も様々な挑戦を続けて行きます。今回グループ名を募集する彼らも含めて、応援よろしくお願いします!」
「プロプレイヤーを目指す人たちを応援すること」
若い頃から世界で戦い続けてきた齋藤の次なる挑戦は、「世界で戦いたい!」と思う人たちを応援することであった。強い意志と、彼らの話をするときの優しさが宿るその目は、マジックの次世代を見つめている。
これからの晴れる屋の挑戦、Hareruya Pros、そして木原、平見、檜山の活躍に期待しよう。
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