『霊気紛争』新カードレビュー

Lukas Blohon

Translated by Takumi Yamasaki

こんにちは、みなさん!

『霊気紛争』の発売が来月に迫っていますね。いくつかのカードは既に公開されています。

今日、私はこれらのカードを見てスタンダード環境にどのくらい良い影響を与えるか考察しようと思います。全てのカードが素晴らしいものではありませんが、これらのカードの可能性やデッキへの居場所、メタゲームにおいて良いものとなるかを見ていきましょう。

《領事府の弾圧》

もしアーティファクトデッキがスタンダードにあれば、このカードを使うことができるでしょう。問題はたとえこのカードがそれに対して有効でも、1枚の《帰化》などの効果で破壊でき無力化されてしまいますし、もし追放したアーティファクトが『場に出たときの能力』をもっていたなら、もう一度能力を使用されてしまうのです。ただ彼らが解答を引けない場合には本当にパワフルな能力です。もしこのような状況があればプレイされるのを見ることができるでしょう。

《速製職人の反逆者》

このカードは (このサイクルの残りも含めて、もしあればですが) 一つ大きなディスアドバンテージがあります。もし場に出てすぐに除去された場合(場に出たときの能力誘発スタックで除去されてしまうと、対象にしたアーティファクトは能力を得る機会がないのです)、ただのETB能力を持たない4マナのクリーチャーになります。ですので、このカードは軽い除去に対してとても貧弱です。良い点として、もしすぐに除去されなければ価値があります。彼らは簡単にゲームを勝ちに導いてくれるでしょう。あなたはアーティファクトが必要になりますが、この環境であれば良いものとなるでしょう。

私がこのカードに関して良いと思うのは、《キランの真意号》に「搭乗」できるという点です。4マナでこのカードをプレイして《キランの真意号》に能力を与え、攻撃しそのまま与えた能力を使用し、何かを除去できます。これは良い動きではありますが、相手の場に除去する価値のある何かがいなければいけません。もし意識されていなければ、このカードはとてもパワフルであり、それだけでゲームに勝つことができます。ですので、私はこのカードがプレイされてもそこまで驚くことはありません。しかし、このカードがどのくらいの頻度で自分にとって良い影響となるかを考えると、私はこのカードは不十分であると考えます。

《屑鉄さらい》

このカードは軽く、妥当なスタッツで良い能力が付いています。これはアーティファクトデッキの柱となるでしょう。自身で《密輸人の回転翼機》を回収でき、これから2マナや1マナのアーティファクトが公開されるかどうかにもよりますが、とてもいいカードだと思います。特に墓地に行きやすいアーティファクト(《密輸人の回転翼機》はよく除去されますよね)との相性は完璧です。軽いものだったらこのカードで回収できるし、重いもの、例えば《面晶体の記録庫》でも、このカードが場にあれば生け贄に捧げてなにか戻すことができます。他のアーティファクトによってとても使い勝手が変わるアーティファクトでしょう。

《戦利品の魔道士》

どのくらい優良な3マナのアーティファクトが環境にあるかで強さが変わるカードです。

良いカードではありますが、私はまだ懐疑的です。《屑鉄さらい》のためにこのカードを使い実質3対1交換を取ることもできますが、あなたが《教示者/Tutor》用に用意するであろう1枚差しカードの中により良い選択肢があるはずです。このカードをアドバンテージ獲得手段として使うのは十分だと思えません。もしもこのカードを上手く活用するのであれば、《教示者/Tutor》能力を上手く生かす必要があるでしょう。

《ヤヘンニの巧技》

私はこのカードが好きです。私にはどううまく使うか良いアイデアがないですが、フリースペルというものはただただ素晴らしいものです。もしあなたがこのカードを1マナで-3/-3の全体修正とみるならばとても良いものと思えるでしょう。これはいくつかのコンボとしての可能性もあります。例えば《祖先の幻視》で、もしWotCがそんなカードを印刷してくれればの話ですが。このカードで何か呪文をプレイできればちょうど良いレベルの効果ですし、もしプレイヤーが小さいクリーチャーをプレイするならこのカードはさらに素晴らしくなるでしょう。しかも、あなたはこの効果で生き残ったクリーチャーより大きいものをプレイすることもできます。例えば《残忍な剥ぎ取り》のようなものです。

《キランの真意号》

《密輸人の回転翼機》第2号?私はそうは思いません。しかし私は本当に良いカードだと思いますが、環境にあるすべてのデッキにフィットしていないとも思います。今であれば、旧型のマルドゥ「機体」に入ることがイメージできますが、《先駆ける者、ナヒリ》のようなプレインズウォーカーデッキにも入ると思います。このカードはプレインズウォーカーを守り、多くの場面において忠誠度を使う必要はありません。このカードが動き出すことに脅えて彼らは攻撃を止めるでしょう。

《反逆の先導者、チャンドラ》の「+1」能力で(赤)(赤)を出しつつこのカードをプレイすると、あなたは忠誠度5 (実質4) の《反逆の先導者、チャンドラ》とこれを守る4/4飛行が得られます。もしあなたが3ターン目にこれをプレイできたり、それの前に良い動きができていたりすると、これは簡単に突破できるものではありません。非常に良いカードだとは思いますが、しかし同時に《密輸人の回転翼機》と比較すると採用するデッキは少ないだろうとも思います。「搭乗3」は要求が厳しいので、どんなデッキにも無条件に入るというわけではないでしょう。

《アジャニの誓い》

3ターン目に《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》?あなたはただマナクリーチャーをプレイしたときと同じかもしれませんが、対戦相手は《アジャニの誓い》を除去することができません。私はこの点が重要で異なっている部分だと思います。プレインズウォーカーは触ることが難しく、序盤に出てくることでさらに触ることが難しくなるのです。

最初に見たときにはこの誘発型能力は少し物足りないと感じましたが、盤面を強く押しきる可能性は大いにあります。私はナヤプレインズウォーカーデッキで、良い4マナのプレインズウォーカーと一緒に使うことができると思います。例えば2ターン目に《Oath of Ajani》、3ターン目に《反逆の先導者、チャンドラ》+《キランの真意号》の動きはとても打ち負かすことが難しいでしょう。

《勇敢な守護者、アジャニ》

6マナのプレインズウォーカーで+2/+2修正を1体に与えるという能力はいまいち迫力にかけます。あなたはさらにクリーチャーカードをドローできますが、6マナで1枚しかもたらしてくれません。おそらく、《アジャニの誓い》で軽くプレイして、しかもあなたが+1/+1カウンターを上手く使えれば良くなるのかもしれませんが、私は楽しいものとは思いません。1つだけ好きなことは「+1」能力が《教示者/Tutor》のように使えることです。例えばあなたが《約束された終末、エムラクール》のように1体のクリーチャーしか使わないときには活躍するでしょう。しかしこれをプレインズウォーカーが行うことなのかは私にはわかりません。

《不撓のアジャニ》

私はさっきのものよりはこのカードの方が好きですが、強く言うほどでもありません。最低でも確定除去が内蔵されており、可能性として時には自分のクリーチャーに使うことによってライフを得ることができます(私はみなさんが考えるよりこの使い方が多いと思います)。+能力は1~3枚のアドバンテージを得ることができます(または0枚、あなたは時に土地だけを公開することもあるかもしれませんが、必要のない土地を最低でもドローしなくて済みます)。重要なのは、6マナ域は既に多く、フィニッシャーについてはもっと厳選する余地があるということですが、先ほどから述べていたような《アジャニの誓い》入りのプレインズウォーカーデッキもできるかもしれません。

《策謀家テゼレット》

4マナのプレインズウォーカーで初期忠誠度が5、これだけで私はもうこのカードが好きです。《水蓮の花びら》を「+1」能力で生成するのは良さそうです。主な理由として「-2」能力の助けになり、多くのアーティファクトを数えることができます。すぐさま忠誠度6にすることは《キランの真意号》との相性が良く、アーティファクトデッキに入ります。このテゼレットは私にとって派手ではありませんが、高い忠誠度を持ち、他のカードによっては良い能力も持っています。私のスタート地点となるでしょう。

《金属の支配者、テゼレット》

見た感じ悪そうです。「+1」で1枚のカードを得る6マナのプレインズウォーカー?こんなカードを求めているわけじゃありません。「-3」能力は何をするのでしょう?なにもしない?多くのアーティファクトを並べなければならない。そしてこれはドレインでもなく、ただのルーズライフです。私は何か理由をつけて使おうかと考えましたが、このカードはプレイアブルではないようです。

『霊気紛争』はまだまだシナジーカードが盛り沢山!

さてこれで全てです。私は本当に『霊気紛争』を楽しみにしています。これらのカードから私たちは大きなアーティファクトのセットだとわかるでしょう。多くのカードにシナジー性があり、カードパワーは本当に他の『霊気紛争』のカード次第です。

読んでくれてありがとう。どのカードが私と反対意見でしたか?もしあれば【ツイッター】で教えてください。


Lukas

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