長かった7回戦のスイスラウンドを終え、強豪ぞろいのトップ8が揃った。
本カバレージで取り上げるのは、前回の【第7期ヴィンテージ神挑戦者決定戦】でもトップ8に進出していた飯野 彬(千葉)と、ヴィンテージ歴はわずか半年という新進気鋭の信國 貴祐(東京)のマッチアップだ。
はたしてこのゲームを勝利し、トップ4に進出するのはどちらになるか?
信國 貴祐(東京) vs. 飯野 彬(千葉)
Game 1
先攻の信國は《禁忌の果樹園》を設置してターンを終えると、飯野は《Black Lotus》をプレイしながら《古えの墳墓》から《アメジストのとげ》。
信國はこれに《意志の力》で応じ、続く飯野の《異端聖戦士、サリア》にも同様に《意志の力》を返すとターン終了時に《神秘の教示者》で《Ancestral Recall》を積み込み、プレイ。《意志の力》によって失ったアドバンテージを回復していく。
信國 貴祐(東京)
飯野は初動を挫かれ何も呪文をプレイせずにターンを終え、信國はその隙に《Demonic Tutor》で《ドルイドの誓い》を探してそのままプレイ!
だが、ここまでで《禁忌の果樹園》により4体のスピリット・トークンを得ている飯野は《現実を砕くもの》を追加しながら9点クロックを刻む。このまま押し切れるか否か、《ドルイドの誓い》が誘発しライブラリーがめくられていく。
その誘発型能力が解決され、戦場に現れたのは《鋼の風のスフィンクス》! 絆魂を持った強烈なブロッカーの登場に飯野の戦線は止まってしまい、その隙に《ドルイドの誓い》の2度目の誘発型能力を解決する……
ライブラリートップをめくる。めくる。めくる。めくる。あれ?
トン、トン、トン、トンとカードをテーブルに広げていくうちに、少しずつ信國の表情が曇る。そしていよいよデッキに残された最後のクリーチャー、《引き裂かれし永劫、エムラクール》がめくれたとき――
信國のライブラリーはなくなっていた。
不測の事態。圧倒的優位に立っていた信國がライブラリーアウトで敗北を喫することとなった。
信國 0-1 飯野
Game 2
気を取り直して、信國が先攻で動き始める。互いに土地を置くのみで第1ターンを終えると、第2ターンに《禁忌の果樹園》を経由しつつ《ドルイドの誓い》!
だが、今度は飯野もしっかりと《封じ込める僧侶》をプレイして戦いを挑む。
飯野 彬(千葉)
イージーウィンのプランを止められてしまった信國だが、《Time Walk》で追加ターンを得ながら《Ancestral Recall》で手札を補充し、飯野の《不毛の大地》で《禁忌の果樹園》を割られそうになると対応して《吸血の教示者》を唱え、《封じ込める僧侶》に対する解答を探しに行く。
しかし、飯野の第2メインに《スレイベンの守護者、サリア》が出てきたことで一気に雲行きが怪しくなる。
たかが1マナ、されど1マナ。1ターン身動きを封じられ、その間にも飯野のクリーチャーたちが攻め立て、信國を追いつめていく。
そして《不毛の大地》が信國の土地を破壊すると、逆転の芽が完全に摘み取られてしまうのだった。
信國 0-2 飯野
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