ヴィンテージマスターズドラフト アーキタイプ紹介

山本 賢太郎



こんにちは!

11月に入りめっきり寒くなってきましたね。
マウスを持つ手が、かじかんでかじかんでマジックオンラインがはかどらない……







わけもなく。

最近のやまけんはマジックオンラインに引きこもり、世界選手権のフォーマットである「スタンダード」「モダン」「タルキールドラフト」「ヴィンテージマスターズドラフト」の練習に明け暮れています。

なかでもほとんどの方には馴染みのないと思われるヴィンテージマスターズドラフトですが、これはマジックオンライン限定のフォーマットで、伝説のパワーナインをはじめ、悪名高き《精神を刻む者、ジェイス》《Library of Alexandria》などのカードも収録されている、とんでもないフォーマットです。


Black Lotus精神を刻む者、ジェイスLibrary of Alexandria

ドラフトでこんなの出されたら一瞬で投了です。


しかしながら上記のカード達は神話レアだったり、それより上の特別なレアリティ、「スペシャル枠」だったりして、滅多にお目にかかれません。
結局どんなドラフトでも重要なことは、コモン・アンコモンでいかに完成度の高いデッキを構築できるかでしょう。


そこで今回のブログはヴィンテージマスターズドラフト特集ということで、「環境3大アーキタイプ」を実際にやまけんがドラフトしたリストをもとに紹介させて頂きます。



◆ 白ウィニー

金切るときの声


キーカード: 《金切るときの声》



「白ウィニー」

9 《平地》
6 《島》
1 《氾濫原》
1 《隔離されたステップ》

-土地(17)-

2 《熟達の刃の精鋭》
1 《心優しきボディガード》
2 《ベナリアのわな師》
1 《幻影の遊牧の民》
1 《サルタリーの使者》
1 《冷静なチャンピオン》
2 《空翼のエイヴン》
1 《疾風衣の侵略者》
1 《遊牧の民の長ピアナ》
1 《大クラゲ》
1 《Serendib Efreet》
1 《シダー・ジャバーリー》
1 《慧眼のエイヴン》

-クリーチャー(16)-
1 《避難》
1 《新たな信仰》
1 《金切るときの声》
1 《追い返し》
1 《締めつける綱》
1 《浄火の鎧》
1 《パララクスの波》

-呪文(7)-
hareruya






環境の最右翼ビートダウンである白ウィニー。

このアーキタイプで最も重要な点は、ずばり「圧倒的No.1コモンカードである《金切るときの声》を何枚ピックできるか」でしょう。
「1枚で1勝、2枚で2勝、3枚で3勝出来る」とは友人の言ですが、それは決して誇張表現ではありません。単純な点数で言えば各種MOXより上です。

なおサンプルでは2色目は青ですが、緑で《アルマジロの外套》《象の導き》等のエンチャントで攻める形もあります。



◆ 緑多色

クローサの大牙獣もつれ


キーカード: 《クローサの大牙獣》《もつれ》



「緑多色」

6 《森》
4 《山》
3 《平地》
1 《島》
1 《氾濫原》
1 《カルデラ湖》

-土地(16)-

1 《斑の子猪》
1 《ヤヴィマヤの古老》
1 《火炎舌のカヴー》
1 《マスティコア》
2 《エルフの逸脱者》
2 《黒焦げ牙のクーガー》
1 《クローサの大牙獣》

-クリーチャー(9)-
1 《剣を鍬に》
1 《Chain Lightning》
2 《もつれ》
1 《郷愁的な夢》
2 《流刑》
1 《死後の生命》
1 《生き返りの蒸気》
1 《嘘か真か》
1 《綿密な分析》
1 《陽光の突風》
1 《新野の火計》
1 《ゴブリンの塹壕》
1 《マナ・プリズム》

-呪文(15)-
hareruya






この環境にはコモンに《黒焦げ牙のクーガー》《気高き院僧》《ワイアウッドの守護者》《クローサの大牙獣》の4種の土地サイクリング生物がいます。
これらでマナ基盤を安定させたら、後は色を問わずにパワーカードをピックするだけ。

展開が悠長になりがちなので、ビートダウンに押し切られないためにも《もつれ》は2枚以上は必須といえます。
個人的に1番勝率の良いアーキタイプで、世界選手権でも是非狙いたいです。



◆ ストーム

思考停止苦悶の触手


キーカード: 《思考停止》《苦悶の触手》



「ストーム」

10 《島》
6 《沼》
1 《やせた原野》

-土地(17)-

2 《夜景学院の使い魔》
1 《フェアリーの大群》
1 《使い魔のフクロウ》
1 《公証人》

-クリーチャー(5)-
3 《暗黒の儀式》
2 《強迫的な捜索》
1 《High Tide》
2 《思考停止》
1 《陰謀団の儀式》
4 《大あわての捜索》
1 《苦悶の触手》
1 《綿密な分析》
1 《嘘か真か》
1 《噴出》
1 《未来予知》

-呪文(18)-
hareruya






完成してしまえば環境最強。
そこらへんのスタンダードデッキにすら勝てる(かも)

しかし難点は非常に完成しづらいこと。
その理由は《思考停止》《苦悶の触手》のいわゆる「フィニッシャー」枠のレアリティがアンコモンな点です。

《暗黒の儀式》《大あわての捜索》が流れてきたのでストームをスタート!マナは一杯でるし、ドローも沢山できる!でも結局パックから《思考停止》《苦悶の触手》が1枚も出なかった……

この環境あるあるネタの1つ、ヴィンテージマスターズドラフトに精通した方なら1度は経験があるのではないでしょうか。
0-3確定の最弱アーキタイプ「ストームレスストーム」の完成ですヽ(`Д´)ノ

こんな事態を避けるためにも、ストームをやるならまず《思考停止》《苦悶の触手》を確保してからにしましょう。



ざっとですが駆け足でお送りしましたヴィンテージマスターズドラフトのアーキタイプ紹介。

上記以外にも「ゴブリン」や「マッドネス」、「黒ウィニー」など様々なアーキタイプがあり、非常に奥深いフォーマットです。マジックオンラインをプレイされてる方なら是非1度遊んでみてください。

マジックオンラインをプレイしていない?それならhappymtgチャンネルの「津村健志のゴキゲン生放送」で津村さんがヴィンテージマスターズドラフトをよくやっているようですので、そちらで実際のプレイをご視聴下さい^^

ではまた!


やまけん