※注意! 冒頭の茶番はフィクションであり、晴れる屋メディアチームの平常運転です。
実際の対戦ではカードのテキストをしっかりと確認し、正しい能力でご使用ください。
実際の対戦ではカードのテキストをしっかりと確認し、正しい能力でご使用ください。
ここは、ある日の晴れる屋メディアチーム作業スペース。
「大久保さん。気晴らしにマジックやりませんか?」 |
「いいですよ。では、デッキをシャッフルして……お願いします」 |
「……あのー、その抜群の存在感はいったい」 |
「気にしないでください。では、《森》を置いてターンエンド」 |
「は、はあ……」 |
(数ターン後)
「よし、《反逆の先導者、チャンドラ》も出せたし、これは有利かな」 |
「では、墓地のカード・タイプが4種類なので、4マナでこれを出します」 |
氷河期の災厄の象徴だった。
―― 「キイェルドー:氷の文明」
「!? そ、それって《甲鱗のワーム》ですよね?」 |
「紛うことなき《甲鱗のワーム》です。ちなみに、津村さんの念が込められているので、15/15、飛行、トランプルです」(※実際は7/6、バニラです) |
「ええ!? じゃ、じゃあ《無許可の分解》で……」 |
「いや、津村さんの情が詰まっているので、プロテクション(有色の呪文、インスタント)持ってます」(※実際は持ってません) |
「はあ!?」 |
「では攻撃。津村さんの愛が炸裂しているので、滅殺6です。それから、追加ターンを得て、その次のターンの間、渡辺さんのコントロールを得ます」(※ありえません) |
「そ、そんなー!」 |
お、恐るべし、殿堂プレイヤーの念と情と愛。立体カードにすることで、《甲鱗のワーム》がエムラクールになるなんて……。
(※注意書きが面倒なので以下は省略しますが、こういうテンションで押し通す記事です)。
■ 立体カード作成、という楽しみ方
ゲームの楽しさとともに、美麗なイラストが多いこともマジックの魅力です。マジックプレイヤーに「好きなカードのイラストは何ですか?」と問えば、様々な答えが返ってくるでしょう。誰にでも「好きな1枚」が(能力の強弱に関わらず)存在するはずです。
そのイラストを活かして作成されるのが、立体カードです。
能力を強くすることは残念ながらルール違反ですが、お気に入りの1枚をさらに好きになれる楽しみ方と言えるでしょう。
しかし、「立体カードって、カードを切って、何枚か重ねてあるやつ?」という認識の人も多いのではないでしょうか? 筆者も、恥ずかしながらそうでした。しかし、今はその考えを改めています。そのきっかけとなったのが、1月17日(火)に晴れる屋で開催された「立体カード作成体験会」でした。
津村プロの甲鱗のワームのシャドーボックスできたー! #seene http://t.co/HwJsmJxxs5 pic.twitter.com/zlesr826FA
— Kanju@17日晴れる屋立体カード体験 (@kanju) 2014年8月31日
講師を務めて下さったkanjuさんは、立体カード作成の第一人者。そして何よりも、あの津村さんのイラストを元にひざけさん(@hizake)が描いた《甲鱗のワーム》を立体化した張本人です!
■ 魅力的な作品の数々!
早速、体験会に参加してみましょう!
kanju「よろしくお願いします。始まるまで少し時間があるので、私の作品を観て待っていてください」
えーと、これが立体カード……。
な、なんだこれ!?
この凄さ、写真で見ても十分に伝わっているかと思いますが、実物はこの比ではありません。思わず声を漏らしてしまうくらいすごい迫力です
枠を飛び出す《大剣》!
今にも歩き回りそうな《縒り糸歩き》!
ライトアップのギミックが仕組まれた《個人的聖域》!
迫力満点な《熊手爪のガルガンチュアン》!
こちらの《タイタンの根本原理》は、細かな装飾までも立体化されていますね。
Foilカードと組み合わせることで、水の輝きが増している《航海の終わり》。
接写にすると、立体感がお分かりいただけるでしょうか?
そして、私が一番驚いたのが《破滅の刃》。このイラストも、kanjuさんの手に掛かれば……。
刃が天使とともにカードを引き裂いています!
角度を変えてもう1枚。
よく見ると、マナシンボルも立体になっています。まさに職人のこだわり……。
う、うーむ。想像以上の凄さ。これはまさにアート作品ですね。凄すぎて自信を失うレベル……。せ、先生、こんなの作れないと思うのですが……。
kanju「大丈夫ですよ。ここにあるものは『こういうものもできるようになる』という見本ですから。今回みなさんに作ってもらうのは、こちらです」
立体カード体験会の完成見本がこちらになります
— Kanju@17日晴れる屋立体カード体験 (@kanju) 2017年1月15日
(たぶん)そんなに難しくなく作れて、ゲームでも使えるのでぜひ参加してみてください。https://t.co/fc02ad8ERz pic.twitter.com/9q9ALFeNHk
おお。シンプル。私がイメージしていた立体カードって、こういうものですね。
kanju「トークンならば、立体カードでも問題ありませんからね。この程度の飛行機械トークンならば、比較的簡単に作ることができます。ただ、立体カードはやろうと思えばいくらでも工夫ができるんですよ」
なるほど。では、飛行機械トークンも本気になると……?
kanju「こうなります」
!?
この金属細工っぽさ! 1/1の飛行機械トークンも、4/4、飛行、警戒。「搭乗」コストの要らない《キランの真意号》っぽさを醸し出している!
kanju「これは本当に細かい部分まで立体にしていますが、基本の延長でできるようになります。今回は、その基本を覚えていってくださいね」
■ 立体カード作成に挑戦!
では実際にやってみましょう!
今回、参加者には「立体カード作成キット」が配られました。飛行機械トークン、デザインナイフ、カッターマット、木工ボンド、筆ペンなど、必要なものがすべて入っています。
さらに、ものすごく丁寧なマニュアルまで! これに従って切っていけば、初心者でも簡単に作成することができますね。
参加者を見守るkanjuさん。いつでも質問ができるので、分からないことがあったらすぐにお聞きしましょう。
こちらは、アシスタントを務めて下さったりうじんさん。
「ここはどうやって切れば良いの?」「これで合ってますか?」といった疑問にも丁寧に答えてくれるので、心強い限りです。
次の工程に移る前に、kanjuさんのお手本を見ることができます。
kanju「デザインナイフを使うので、怪我には注意して下さいね」
という大切な注意事項も忘れずに!
よし、ある程度パーツは切り出せました。あとはこれを重ねて……ん? 今配られたつまようじは何に使うんですか?
kanju「それはですね、こうやって線をなぞっていくと……」
kanju「このように、影をつけることができるんです」
おお! カラデシュでお馴染みの細工部分がくっきり!
kanju「ちょっとした工夫で一気に完成度が高くなるので、おすすめですよ」
その他にも、「自分で作るとき、ステップアップできるように」と様々なアドバイスを貰うことができました。参加者の中には、「自分のお気に入りの1枚」を持ち込み、アドバイスを貰う人も。
参加者全員が無事に立体飛行機械トークンを生成! 「ぜひ次回もやってほしい」「今度はもっと難しいものにも挑戦してみたい」「自分でもやってみます」と大満足のイベントだったようです。
その後のメディアチーム。
「よーし、早速大久保さんにリベンジだ! 大久保さん、マジックやりましょう!」 |
「いいですよ。では、お願いします」 |
(数ターン後)
「では、《つむじ風の巨匠》でエネルギーを使って、飛行機械トークンを3体生成します。左から“1/1、飛行、警戒”。“2/2、飛行、警戒”。“4/4、飛行、警戒”です!」 |
「ジャッジ!!」 |
「ええっ!?」 |
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