こんにちは！
今月初旬に「グランプリ上海2014」とプロツアー『タルキール覇王譚』に参加してきました。
グランプリの方は壮絶にデッキを組み間違えて0-3ドロップで、プロツアーの方は3-5で初日落ちといいところがありませんでしたが、せっかくなのでそれらの大会レポートをお届けしたいと思います。
■グランプリ上海
初日のシールドに向けて、機内やホテルで数回練習して、前日トライアルにも参加してきました。
デッキは《砂塵破》を含むそこそこの「アブザン(黒緑白)」で、4-0からのスプリット！
たくさんの中国語版『タルキール覇王譚』を手に入れホクホク(*^_^*)
ホテルでもう1回シールドをやってそのまま就寝……といきたかったところなんですが、ここでホテルに着いた同部屋のヤソさんから、
「パスポートなくした(笑)」
という衝撃の告白が！
すぐに帰国できないことはしょうがないとして、問題は翌週にプロツアー『タルキール覇王譚』が控えていること(^_^;)
そうなんです。ここですぐにパスポートが返ってこないと、ヤソさんはプロツアーに参加することが叶いません！
もちろんそれを承知のヤソさんは、必死にパスポートを探します。到着は深夜だったにも関わらず、空港近くまで今来た道を戻るほど懸命に捜索していました。
僕もホテルの従業員さんに色々と聞いてみたりしたのですが、残念ながら空港には届いてないとのこと。
これは明日以降になんとかするしか……と思った我々に更なる拍車をかけたのが、「国慶節」と呼ばれる中国の休日です。日本でいうところのゴールデンウィークみたいなものだそうで、その期間は10月1日～10月7日という羨ましいばかりの長期休暇！(※このグランプリが開催されたのは10月4日～5日です)
つまるところ、このグランプリが終われど、領事館が開くことはない……それはヤソさんを絶望の淵に追いやるに十分な《悪魔の布告》でした。
結局パスポート問題は解決しないままに、グランプリの幕が上がりました。
パスポートの問題はさておき、「スリープインスペシャル」を満喫して、お昼に皆でハンバーガーを頬張りつつ会場へ(^o^)／
個人的には、今回が「スリープインスペシャル」を利用した初めてのシールドのグランプリだったのですが、とてつもなくドタバタしてました。
僕たちが中国語版ではなく、英語版のパックが使いたいと申し出ると、もう英語版はなくなってしまったから、自分たちでチェックをしてそのまま構築してくださいとのこと。
時間は全部で45分ということで、いつもより少し早めのペースでデッキ構築を済ませることになりました。
デッキは時間いっぱいまで「緑白タッチ黒ビートダウン」か「スゥルタイ(黒緑青)」かで悩んで前者に。理由としては、後者だと勝ちきるカードが少ないと思ったからです。
しかしこれが大きな間違いで、結果としてデッキは弱かったです。マジックの基本ですけど、マナカーブはきちんと意識しましょうね(;O;)
デッキはスーパー組み間違えてしまったので割合させていただくとして、対戦結果はこのようになりました！
Round 1 Bye(不戦勝)
Round 2 Bye(不戦勝)
Round 3 Bye(不戦勝)
Round 4 ×× vs「アブザン（黒緑白）タッチ赤」
Round 5 ×× vs「ナヤ（赤緑白）」（サイド後はジェスカイ（青白赤）タッチ黒）
Round 6 ×〇× vs「スゥルタイ（黒緑青）タッチ白」
0-3ドロップ(/_;)
デッキの組み間違えもありましたが、1回戦目(Round 4)から《兜砕きのズルゴ》→《砂塵破》という化け物展開で心が折れました(~_~;)
その後は同じく0-3で散ってしまったやまけん(山本 賢太郎)さんとスタンダードの練習。「ジェスカイ(青白赤)・ウィンズ」対「アブザン(黒緑白)・ミッドレンジ」をひたすら繰り返し、主にこのマッチアップにおける《風番いのロック》の強さを実感してこの日は終了。
2日目はありがたいことにヤソさんが僕のためにデッキを用意してくれるということで、『スーパーサンデーシリーズ』に参加することに。していたのですが,疲れが溜まっていたのかまさかの寝坊……それはそれでいいかと開き直り、会場でやまけんさんや覚前(輝也)君とスタンダードの調整の続きをしました。
ヤソさんが用意してくれたのは、《血の暴君、シディシ》を軸にした「スゥルタイ(黒緑青)・ミッドレンジ」。
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4 《森》 2 《沼》 1 《島》 4 《華やかな宮殿》 4 《疾病の神殿》 3 《神秘の神殿》 3 《汚染された三角州》 1 《ラノワールの荒原》 1 《ヤヴィマヤの沿岸》 -土地(23)- 4 《エルフの神秘家》 4 《森の女人像》 4 《サテュロスの道探し》 4 《血の暴君、シディシ》 3 《世界を喰らう者、ポルクラノス》 2 《定命の者の宿敵》 3 《女王スズメバチ》 -クリーチャー(24)- |
4 《神々との融和》 3 《胆汁病》 2 《エレボスの鞭》 4 《残忍な切断》 -呪文(13)- |
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基本的には《血の暴君、シディシ》と《エレボスの鞭》を組み合わせ、墓地に落ちたクリーチャーで悪さをするデッキです。
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注目すべきは、このデッキの看板である《血の暴君、シディシ》さんと、ヤソさんが「現代の《剣を鍬に》」と評する《残忍な切断》でしょうか。
前者は見た目以上にやり手な「スゥルタイ」希望の星。《サテュロスの道探し》、《神々との融和》でもトークンを出すことが可能で、ライブラリーを掘り進む能力は言うまでもなく《エレボスの鞭》と相性が良いです。
後者の《残忍な切断》は、《サテュロスの道探し》や《神々との融和》を経由すれば、わずか1～2マナでキャストすることも用意な優良除去カード。ただ軽いだけでなく、《破滅の刃》や《喉首狙い》のように、対象に制限がないのもすばらしいですね。
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覚前君が持っていたのは「ジェスカイ・ウィンズ」でしたが、このマッチアップは要約すると《エレボスの鞭》を引けるかどうかに全てがかかっていると言っても過言ではありませんでした。
「ジェスカイ・ウィンズ」は相当に数が多いデッキだと予想されたので、それに強いカードは素直に増量しようということで、早速《エレボスの鞭》は3枚に。
その後はホテルに戻って、もう少し調整をしてから快眠。
翌日は結局パスポートが見つからずじまいだったヤソさんを置いて、一足先に日本へ帰国しました。
日本に帰ってからは、翌々日にはハワイに向けて出発ということで準備に追われました。
実は今回のプロツアーに向けてはほとんど調整時間が取れなかったので、ヤソさんの「スゥルタイ・ミッドレンジ」をそのまま使わせていただくことに。
その後ヤソさんのパスポートは見つかったそうで、無事にハワイにも出発できるとの吉報が入りました。
そんなこんなで、ドタバタしつつもハワイへ向けて出国(^o^)
■プロツアー『タルキール覇王譚』
◆ファーストドラフト
ドラフトは特に得意な色も苦手な色もありませんでしたが、「マルドゥ(赤白黒)」だけはあまり強そうでない印象を受けていました。しかしながら、こういった3色環境はいつも以上に上家の言うことを聞くことが重要だと考えているので、流れの良い「氏族」を素直にやろうと心がけていました。
初手はこの環境最高の除去と名高い《残忍な切断》から。そこから緑と青の流れがひたすらに良かったので、「スゥルタイ(黒緑青)」に狙いを定めていきます。3手目に《華やかな宮殿》が取れ、遅めの順手で《霧炎の織り手》が拾えたことで、「スゥルタイ」路線は確定。
序盤に《グドゥルの嫌悪者》を2枚流したために、どうやら卓に「スゥルタイ」が他に1～2人できてしまったみたいですが、そこそこのデッキが組みあがりました。
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6 《沼》 4 《森》 3 《島》 1 《華やかな宮殿》 2 《茨森の滝》 1 《陰鬱な僻地》 -土地(17)- 1 《縁切られた先祖》 2 《マルドゥの頭蓋狩り》 1 《煙の語り部》 2 《シディシのペット》 2 《霧炎の織り手》 1 《星霜の証人》 1 《松歩き》 1 《遠射兵団》 1 《朽ちゆくマストドン》 1 《大牙コロッソドン》 -クリーチャー(13)- |
2 《消耗する負傷》 1 《秘密の計画》 1 《族樹の発動》 1 《ラクシャーサの秘密》 1 《スゥルタイの隆盛》 1 《苦々しい天啓》 1 《龍鱗の加護》 1 《残忍な切断》 1 《悪逆な富》 -呪文(10)- |
そこそこ、とは言ったものの、クリーチャーの線が細く、数が少ないことは懸念材料でしたね。さて結果のほどは！
Round 1 〇〇 vs「スゥルタイ」
Round 2 ×○× vs「ジェスカイ」
Round 3 〇〇 vs「5色」
なんとか2-1で切り抜けることに成功！
どうやら卓に出ていたカードが弱かったのか、対戦相手のデッキもあまり強くありませんでした。2回戦も普通に展開できればいけそうだったものの、3本目にマリガンから《華やかな宮殿》、《沼》×3で止まって動きがぎこちない間に押し切られました。
ここからは気分を入れ替えてスタンダードラウンドです。果たして、入社以降初の初日突破なるか！？
◆スタンダード
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4 《森》 2 《沼》 1 《島》 4 《華やかな宮殿》 4 《疾病の神殿》 1 《神秘の神殿》 3 《汚染された三角州》 2 《ヤヴィマヤの沿岸》 1 《ラノワールの荒原》 -土地(22)- 4 《エルフの神秘家》 4 《森の女人像》 4 《サテュロスの道探し》 4 《血の暴君、シディシ》 3 《世界を喰らう者、ポルクラノス》 1 《イニストラードの魂》 3 《女王スズメバチ》 1 《死滅都市の悪鬼》 -クリーチャー(24)- |
4 《神々との融和》 3 《胆汁病》 3 《エレボスの鞭》 4 《残忍な切断》 -呪文(14)- |
4 《思考囲い》 2 《予知するスフィンクス》 2 《闇の裏切り》 2 《軽蔑的な一撃》 2 《悲哀まみれ》 2 《悪夢の織り手、アショク》 1 《胆汁病》 -サイドボード(15)- |
Round 4 ○×× vs「アブザン・ミッドレンジ」
Round 5 ×○○ vs「青白英雄」
Round 6 ×○× vs「青白赤英雄」
Round 7 ×○× vs「ジェスカイ・ウィンズ」
Round 8 ×○× vs「《ジェスカイの隆盛》コンボ」
1-4(合計3-5)で初日落ち(T_T)
対「アブザン・ミッドレンジ」と「ジェスカイ・ウィンズ」の試合は明確にミスしてしまったこともあり、負けて当然といった試合でした。3-4で迎えた最終戦では、過去にほぼ勝ったことがないPV(Paulo Vitor Damo da Rosa)と当たってしまい敗北(/・ω・)/
3-4で当たる相手がPV……これぞプロツアーですね。
2日目は会場にも行かずダラダラしておりましたが、なべ君(渡辺 雄也)のトップ8と井川(良彦)君の10位入賞という嬉しいニュースが入ってきました！
いやーめでたいめでたい(＾◇＾)
2人の好成績に感化されたこともあり、帰国してからはひたすらにMagic Online祭り！
おかげさまで若干寝不足な日々が続いておりますが、これがマジック力の向上につながるといいですね。
さてさて、だいぶ長くなってしまいましたが、最後に少しだけ宣伝です♪
昨日よりmtg-jpにて、『津村健志の「先取り！」スタンダード・アナライズ』という記事を再開する運びとなりました(´▽｀*)
色々と至らない点も多いかと思われますが、ぜひぜひ一度ご覧になってみてください(*^^*)
コガモ
※編注：記事内の画像は、以下のサイトより引用させて頂きました。
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