シルバーレベルになるために -4色サヒーリ調整録-

原根 健太



2/26開催、【プロツアー『アモンケット』地域予選 in 東京】 (以下RPTQ) に参加してきました。



■ あらすじ


前回の【プロツアー『霊気紛争』】で11勝5敗の目標 (*1) を達成できなかったため、次回のプロツアー『アモンケット』の参加資格を得ることはできませんでした。

(*1:プロツアーで11勝5敗以上の成績を残すと、次のプロツアーの参加資格を得ることができます)

プロツアーの参加資格を得るための方法は色々ありますが、『アモンケット』に限って言えばその道は本RPTQが最後のチャンスとなります。

また今シーズンを通しての目標であるシルバーレベルに到達するためには最低あと1回プロツアーに出場する必要があるのですが、『アモンケット』への出場が叶えばシーズン最後のプロツアー『破滅の刻』より前にシルバーレベルに到達する可能性が出てきます。その場合、『破滅の刻』にはシルバーレベルの特典で参加が可能となるため、継続したプロツアー参戦が可能となるわけです。

単純な権利獲得の面以外で大きな付加価値があり、このRPTQは僕にとって勝負の時でした。


● プロツアー『霊気紛争』後の動き

プロツアーからの帰国後、今後の動きを整理します。

現状のプロポイントは12点。シルバーレベルに到達するためには残り8点の上乗せが必要で、それには前述の通り「最低1回プロツアーに出場する」もしくは「グランプリでドカ勝ちする (優勝か複数のトップ8) 」ことが必要です。

いずれにせよ大きな勝利が求められていますので、乱れ打ちのような真似をするのではなく腰を据えた練習を行い、確かな成果を挙げることがテーマとなってきます。国内外のイベントを調べながら自身が辿るべきルートを検討した結果、以下のスケジュールを設定。


日程 大会名 フォーマット
2月26日プロツアー『アモンケット』地域予選スタンダード
3月11日グランプリ・バルセロナ2017スタンダード
3月18日グランプリ・静岡2017 (春)スタンダード


上記に狙いを定めたのは、3大会のフォーマットが共通して「スタンダード」だからです。現状僕に複数のフォーマットを並行して打つ器用さはなく、道を1本に定めてそこに注力することに決めました。

プレイするフォーマットを絞ることで環境の理解度向上に努め、特化した知識でもって短期間での集中的な勝利を狙っています。



■ デッキ探索


まずはプレイするデッキの選定です。プロツアーでは【マルドゥ機体】が勝ち組となりましたが、その後のイベントでも優勢を誇り続けるのかと言えばなかなかそうはなりません。プロツアーから1週間後、米国で開催された【グランプリ・ピッツバーグ2017】では、同デッキに相性の良い【黒緑アグロ】がトップ8の内の5枠を占めました。



Ryan Hare「黒緑アグロ」
グランプリ・ピッツバーグ2017(優勝)

9 《森》
7 《沼》
4 《花盛りの湿地》
4 《風切る泥沼》

-土地 (24)-

4 《歩行バリスタ》
4 《巻きつき蛇》
4 《森の代言者》
3 《ピーマの改革派、リシュカー》
2 《地下墓地の選別者》
4 《新緑の機械巨人》

-クリーチャー (21)-
4 《致命的な一押し》
3 《闇の掌握》
4 《ニッサの誓い》
1 《霊気圏の収集艇》
3 《ゼンディカーの代弁者、ニッサ》

-呪文 (15)-
3 《不屈の追跡者》
3 《精神背信》
2 《膨らんだ意識曲げ》
2 《ゲトの裏切り者、カリタス》
2 《鞭打つ触手》
1 《人工物への興味》
1 《破滅の道》
1 《灯の再覚醒、オブ・ニクシリス》

-サイドボード (15)-
hareruya



メタゲームは回り続ける。となれば次は【黒緑アグロ】に有利なデッキがポジションを良くすることは容易に想像がつきます。そこで当たりをつけたのが、同イベントにおいて9位入賞を果たした下記のリスト。



Robert Graves「4色サヒーリ」
グランプリ・ピッツバーグ2017(9位)

5 《森》
1 《島》
1 《山》
1 《平地》
4 《植物の聖域》
4 《尖塔断の運河》
1 《獲物道》
4 《霊気拠点》

-土地 (21)-

4 《導路の召使い》
4 《つむじ風の巨匠》
4 《ならず者の精製屋》
4 《守護フェリダー》
1 《雲先案内人》

-クリーチャー (17)-
4 《霊気との調和》
4 《蓄霊稲妻》
4 《ニッサの誓い》
3 《チャンドラの誓い》
4 《サヒーリ・ライ》
3 《反逆の先導者、チャンドラ》

-呪文 (22)-
3 《否認》
2 《払拭》
2 《自然のままに》
2 《造命師の動物記》
2 《実地研究者、タミヨウ》
2 《バラルの巧技》
1 《人工物への興味》
1 《グレムリン解放》

-サイドボード (15)-
hareruya



【従来の4色サヒーリ】は除去カードが《蓄霊稲妻》4枚に少量の《ショック》しか採用されていなかったのに対し、こちらのリストではメインボードから《チャンドラの誓い》3枚・《反逆の先導者、チャンドラ》3枚とその総量が大幅に増加しており、【黒緑アグロ】に明確な有利を築ける構造となっています。


チャンドラの誓い反逆の先導者、チャンドラ


また同イベントでは上記の方とは別に3人の【4色サヒーリ】が初日を9勝0敗で折り返していたのですが、それらのリストは従来の除去少なめの構築を取っており、最終的に【黒緑アグロ】の海を渡り切ったのは上記リストのみでした。 (上記リストは13勝2敗、オポネント落ちでトップ8はならず)

これだ!と直感が告げ、すぐさまリストをコピー。Magic Online (以下MO) で試運転を行い、マナベースやサイドボードの採択など気になった部分に若干の変更を加えた上で、【立川ファミコン君2号店】様で開催されたプロツアー予備予選 (以下PPTQ) に参加しました。

そのときのリストは以下の通り。



原根 健太「4色サヒーリ」
PPTQ in 【立川ファミコン君2号店】

5 《森》
1 《島》
1 《山》
1 《平地》
1 《燃えがらの林間地》
4 《植物の聖域》
2 《尖塔断の運河》
2 《感動的な眺望所》
4 《霊気拠点》

-土地 (21)-

4 《導路の召使い》
4 《つむじ風の巨匠》
4 《ならず者の精製屋》
4 《守護フェリダー》
1 《雲先案内人》

-クリーチャー (17)-
4 《霊気との調和》
4 《蓄霊稲妻》
4 《ニッサの誓い》
3 《チャンドラの誓い》
4 《サヒーリ・ライ》
2 《反逆の先導者、チャンドラ》
1 《実地研究者、タミヨウ》

-呪文 (22)-
2 《自然廃退》
2 《否認》
2 《造命師の動物記》
2 《金属の叱責》
1 《ショック》
1 《自然のままに》
1 《グレムリン解放》
1 《反逆の先導者、チャンドラ》
1 《実地研究者、タミヨウ》
1 《領事の旗艦、スカイソブリン》
1 《バラルの巧技》

-サイドボード (15)-
hareruya



■ 先ほどのリストからの主な変更点


● マナベース

メインボードの白マナの捻出に苦しみ、せっかくコンボパーツが揃っているのに《守護フェリダー》をプレイできないケースが頻繁に発生したため《尖塔断の運河》を2枚《感動的な眺望所》に変更。


尖塔断の運河感動的な眺望所


青マナは減ってしまうものの、元のマナベースでは《霊気との調和》《平地》を持ってくることが多いにも関わらず、《平地》はほとんどの状況で不要というジレンマが。《つむじ風の巨匠》《ならず者の精製屋》のプレイに絡む《島》をサーチできるようにした方が良い。


《実地研究者、タミヨウ》のメインボード採用

《反逆の先導者、チャンドラ》で2枚目の《反逆の先導者、チャンドラ》を捲ってしまうと単なる本体2点火力にしかならないことが多く、《実地研究者、タミヨウ》と分けておけばそのままゲームの勝利に繋がると考えて分散。


反逆の先導者、チャンドラ実地研究者、タミヨウ


● 「マルドゥ機体」へのサイドボードプラン

【マルドゥ機体】相手にはコンボで勝つのは難しそうなので、サイドボードに追加の勝ち手段となる《領事の旗艦、スカイソブリン》を投入。


領事の旗艦、スカイソブリン


大会の結果は……。


ラウンド 対戦デッキ 勝敗
Round 1白黒ミッドレンジ 〇〇
Round 2黒緑アグロ 〇×〇
Round 3ジェスカイサヒーリ 〇×〇
Round 44色サヒーリ 〇〇
Round 5ID
Round 6マルドゥ機体 ×〇×


ラウンド 対戦デッキ 勝敗
準々決勝マルドゥ機体 〇〇
準決勝4色サヒーリ 〇×〇
決勝マルドゥ機体 〇×〇


優勝!




標的である【黒緑アグロ】とは一度しかマッチアップしませんでしたが、どのデッキ相手にも丸く戦うことができ、万能なデッキだと感じました。

《つむじ風の巨匠》がいぶし銀の働きを見せますね。コントロールデッキには湧き出す《飛行機械トークン》が相手ライフをじわりじわりと奪っていき、【マルドゥ機体】には《キランの真意号》《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》の攻撃を食い止めてコンボ成立までの時間を稼いでくれます。


つむじ風の巨匠


反省点としては、《反逆の先導者、チャンドラ》を減らしたのは明確に間違いで、ここは3枚以上が絶対ですね。過小評価していました。


反逆の先導者、チャンドラ


ゲーム中1枚はぜひともほしいカードで、4枚に増量することはあっても2枚以下にすることはない印象です。ほとんど全てのマッチアップでサイドインしており、逆に《雲先案内人》はほぼ全てのマッチアップでサイドアウトされていくため、1スロットを無駄にしてしまっています。



■ RPTQ本番に向けた調整と神のお告げ


RPTQに向け弾みのつく結果となり、勢いに乗ります。しかし、PPTQを通過した翌日の【第8期スタンダード神挑戦者決定戦】の結果然り、日に日に存在感を示すこのデッキは世間の注目を集め続けます。


ニッサの誓い守護フェリダーチャンドラの誓い


MOの練習でも頻繁にミラーマッチを経験するようになり、他のデッキも意識レベルを上げてきた関係で厳しい戦いが増えてきました。リーグ (*2) では1度も5-0できず、4-1が続いたり3-2に落ち込んだりの日々。

(*2:リーグとは、MOのイベントの一つ。全5試合を行い、勝ち数に応じた賞品がもらえる。1試合1試合を好きなタイミングで消化でき、回転率が良いので練習に最適。)

本番を翌日に控えた2/25の土曜日。気合を入れて朝からリーグに潜り続けていたのですが、引き続きの奮わない結果に頭を悩ませます。日も暮れていたので夕飯がてら晴れる屋に赴き、友人らにデッキの相談をしていたところフラっと現れた人物に声をかけられました。



殿堂・八十岡 翔太


「原根君明日 (RPTQ) どうするの?」






「いやーMOで練習してたんですけど全然勝てなくて、明日は撤退して来週にMOで出ようかと」






実はRPTQには裏技と言うか回避策のようなものがあって、日本国内のRPTQは2/26に東日本と西日本の会場で同時開催されますが、RPTQは現実世界だけでなくMO上でも開催されていて、その日程が翌週以降の3/5と3/11。明日がダメそうなら1週間後ないし2週間後に回すプランを取ることもできるんです。

直近の勝率が悪過ぎたためこの手に出ようとその旨を伝えたところ……。


「1週間経ったぐらいじゃ何も変わらんよ。そもそもMOで勝てないのにMOで出るのおかしいでしょ」






電流走る。

た、確かにー!!

MOと現実世界のメタゲームには若干の差があります。要因には諸説あるのですが個人的な考えで言いますと、トーナメントに取り組める頻度 (上記リーグは24時間毎日開催) であったり、デッキを構築し対戦にいたるまでの手軽さだったりが、メタゲームの遷移を速めているように感じています。

【4色サヒーリ】の流行も早かったですし、それを意識した【4色霊気池】【ティムール電招の塔】が広まっていくのもあっという間でしたからね。そして現在も【4色サヒーリ】に対する意識は強まりつつあり、徐々に分の悪いフィールドになっていることを感じ始めている状況でした。


4色サヒーリ使うなら今週






「!!」






さらなる速さ


このアドバイスを受けダッシュで帰宅。急遽翌日の出場を決め、これまでの調整結果からサイドプランを練ってリストをまとめました。



原根 健太「4色サヒーリ」
RPTQ in 東京

5 《森》
1 《島》
1 《山》
1 《平地》
1 《燃えがらの林間地》
4 《植物の聖域》
2 《尖塔断の運河》
2 《感動的な眺望所》
4 《霊気拠点》

-土地 (21)-

4 《導路の召使い》
4 《つむじ風の巨匠》
4 《ならず者の精製屋》
4 《守護フェリダー》

-クリーチャー (16)-
4 《霊気との調和》
4 《蓄霊稲妻》
4 《ニッサの誓い》
3 《チャンドラの誓い》
4 《サヒーリ・ライ》
3 《反逆の先導者、チャンドラ》
1 《実地研究者、タミヨウ》

-呪文 (23)-
2 《歩行バリスタ》
2 《不屈の追跡者》
2 《自然廃退》
2 《否認》
2 《金属の叱責》
2 《領事の旗艦、スカイソブリン》
1 《ショック》
1 《チャンドラの誓い》
1 《実地研究者、タミヨウ》

-サイドボード (15)-
hareruya



メインボードは感触が良かったので変化は与えず、サイドプランを練り直し。主な変更点は以下3点。


1.ミラーマッチ対策に《歩行バリスタ》を採用

歩行バリスタ


ミラーマッチの主な負け筋は、

【1】コンボを決められる
【2】相手のプレインズウォーカー (以下PW) を落とし損ねる
【3】《つむじ風の巨匠》《飛行機械トークン》にこちらのPWを落とされる
【4】《不屈の追跡者》にアドバンテージを稼がれ続ける

の4点です。

ミラーマッチに有効なカードはいくつか存在するのですが、相手側のゲームプランに依存するケースが多く、どれも裏目を引くリスクがあります。例えば《領事の権限》は【1】に対して効果的な反面、【2】と【4】には脆くなりますね。


領事の権限


上記PPTQでも対戦相手の方にサイドインされたのですが、3ゲーム目はコンボパーツを減らし《否認》《金属の叱責》を投入して別軸で攻めるプランを取り勝利しています。バレてしまうといくらでもやりようがあるので、パーフェクトな回答ではありません。

《歩行バリスタ》は器用貧乏で一つ一つへの効力はそこまで高くないのですが、理論上は上記一通りのシチュエーションで機能し、腐りづらい1枚です。


2.マルドゥ機体へのサイド後のゲームプランを対《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》に寄せる

ゼンディカーの同盟者、ギデオン


【マルドゥ機体】相手のサイドボード後の負け筋は《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》がほとんどです。《キランの真意号》を始めとした機体によるビートダウンは《蓄霊稲妻》《自然廃退》で十分対処可能ですが、《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》は単体除去が有効な機体と正反対の存在であるため、序盤を捌くことに夢中になり過ぎるとあっさり負けてしまいます。

メインボードは相手側の妨害が少ないため「無視してコンボ」で十分勝てるのですが、サイドボード後は《精神背信》《金属の叱責》などの干渉手段が増えるため、コンボ一辺倒の勝ち筋は危険です。


精神背信金属の叱責


コンボデッキにありがちな「パーツの内片方しかなくなってしまって機能しない」状況に陥りがちで、その上で《サヒーリ・ライ》《守護フェリダー》《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》の前では能力もステータスも全く役に立ちませんからね。

サイドボード後は《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》を落とす」ことに焦点を絞り、入れ替えもそれに特化します。


チャンドラの誓い


そこで鍵となるのが《チャンドラの誓い》

PWを出した後に誘発する「各対戦相手に2点のダメージを与える」能力が《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》を落とすのに大変有効で、《反逆の先導者、チャンドラ》なら山札を捲る「+1」能力と合わせて4点、《実地研究者、タミヨウ》ならタップ効果で道をこじ開けて……といった具合です。

また前述の《歩行バリスタ》はこのマッチアップにおいても《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》の「忠誠度」に対する詰めの面で有効に働き、さらにはこちら側のPWを守る際にも機能します。《反逆の先導者、チャンドラ》を維持できれば赤マナを増やす能力で成長させるシナジーのおまけ付き。

《チャンドラの誓い》だけでは枚数の優位が取れないので、《領事の旗艦、スカイソブリン》も増量しました。


領事の旗艦、スカイソブリン


《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》に対するプレッシャーを徹底することで相手側の勝ち筋を潰し、PWのアドバンテージや奥義でじっくりと勝つプランです。


3.《つむじ風の巨匠》との入れ替え先に《不屈の追跡者》を用意

不屈の追跡者


《つむじ風の巨匠》が強く使えない相手への入れ要員として《不屈の追跡者》を用意。主にミラーマッチと【黒緑アグロ】を想定しています。

ただし全て抜いてしまうと相手の《つむじ風の巨匠》《霊気圏の収集艇》が止まらなくなったり、PWが落とせなくなったりするので、抜いても2枚程度。サイドボード後は2:2のバランスが最適に感じます。

と言った具合で、本来1週間後に向けてぼんやり考えていたことを急遽形にしました。粗削りな面は多いですが、「旬」を逃さないためにも精度よりもタイミングを重視です。



■ RPTQ本番当日


決意を固めたとは言え直前の勝率が全く上がっていない状況でしたので不安は大きく、正直勝てる気は全くしていなかったのですが……。


ラウンド 対戦デッキ 勝敗
Round 1黒緑アグロ 〇〇
Round 2マルドゥ機体 〇〇
Round 34色サヒーリ 〇〇
Round 4マルドゥ機体 〇×〇
Round 54色サヒーリ 〇×〇
Round 6ID


望外の5連勝からIDで決勝ラウンド進出が確定!事故なしでメインボードを全て勝利できているので運が良かったですね。

2本目で事故ることが多かったのですが、PWを主体としたデッキである以上3本目を先手で始められることに圧倒的な利があり、《サヒーリ・ライ》《反逆の先導者、チャンドラ》で一瞬でマウントを取るゲームが多かったです。


ラウンド 対戦デッキ 勝敗
Round 74色サヒーリ ××


最終ラウンドは下当たりによりIDを断られてしまい、ガチった結果敗北。とは言え5-0-1からの負けならオポネント落ちはまずないだろうと高を括っていたところ、

ジャッジの方 「では○○さん (対戦相手の方) 、決勝ラウンド前にデッキチェックを行いますので、デッキをお預かりします」


……え?僕のは?


駆け上がる不安と共に上位者発表のアナウンスが始まり、予選通過者が続々と招集されていきます。6~8位の発表を残したところで5-1-1の成績が4名いることが告げられ、1名がオポネント落ちすることが判明。

顔から血の気が引いていき、こんなツライ大会があるのかと愕然としていたところ、なんとかギリギリの8位でお呼びがかかりました。心臓がバクバクしていて生きた心地がせず……。

ともあれ、なんとか辿り着いた最後の1戦。

【トップ8】の内訳は【黒緑アグロ】1人、【マルドゥ機体】1人、【ジェスカイサヒーリ】1人、【4色サヒーリ】5人とサヒーリコンボだらけ。

R6をIDした際に目ありラインのテーブルをざっと見て回ったのですが、その時点では黒緑・機体・サヒーリは同数程度勝ち残っており、最終戦のR7で【4色サヒーリ】がミラー以外のそれらを食い物にした格好だと思われます。

8位通過の僕は【4色サヒーリ】のミラーマッチを後手で戦うことになりました。このマッチアップは先手3ターン目の《サヒーリ・ライ》《導路の召使い》からの《反逆の先導者、チャンドラ》のマウント能力が高過ぎるため先手が著しく有利ですが、【ジェスカイサヒーリ】のような極端に分の悪い相手を踏まなかっただけでも御の字でしょうか。


ラウンド 対戦デッキ 勝敗
SE4色サヒーリ
【ビデオカバレージ】
 〇〇


実際の試合は、ラッキーもあっての勝利。押され過ぎている盤面でやむなくコンボを仕掛けてみたら通ったり、相手の3ターン目《サヒーリ・ライ》《否認》で退けて《サヒーリ・ライ》を設置できたり、噛み合う展開が多く幸運でした。


否認サヒーリ・ライ


これで無事、再びのプロツアーへ!

正直全然ダメだと思っていたのですが、何があるか分からないものですね。前日折れていたところを救ってくれた八十岡先輩にはただただ感謝しています。短い会話ながら言っていること全てが的確で、まさしく神そのものでした。



■ まとめ


今回は勝率が上がらないながらも練習自体はできていたことが勝因だと思っていて、普段レポート内でよくやっている「実際やってみたら違った」と言った後悔がなく、事前の考えの通り進むゲームばかりでした。

最近は単純な勝った負けたよりもゲーム内容を意識した練習に重きを置いていて、それが早速良い結果に繋がったかもしれません。

現在の「三すくみ」のメタゲームによりデッキの選択肢が狭まっている分、一つのマッチアップに対して考えられる時間は長く、各々の精度は高まりますね。MOを用いた練習にありがちな「対戦したいデッキとなかなかマッチングしない問題」も連鎖的に解消されており、個人的には追い風となる要素が多かったように思います。

さて、プロツアーは次回で3度目の参加となりますが、徐々に戦いのための下地が整いつつある感覚を得ています。連続出場となる次回大会では前プロツアーで得た学びを早速適応・試行することができるので、今後の成長を見ていく面でも大きくプラスです。


思考の反射


プロポイントも15点が確定し、シルバーレベルの条件である20点も現実味を帯びてきました。冒頭にも記した通りプロツアー『破滅の刻』までにシルバーレベルを確定させることができれば更にその次のプロツアーの権利も得ることができるため、まだまだ勝負時は続きます。

次なる舞台はグランプリ・バルセロナ2017。引き続き良い結果が残せるよう努力します。今はただただ“積む時”

それではまた次回。


原根


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