By Kenji Tsumura
■ サンプルリスト
5 《森》 1 《島》 1 《山》 1 《平地》 1 《燃えがらの林間地》 4 《植物の聖域》 2 《尖塔断の運河》 2 《感動的な眺望所》 4 《霊気拠点》 -土地 (21)- 4 《導路の召使い》 4 《つむじ風の巨匠》 4 《ならず者の精製屋》 4 《守護フェリダー》 -クリーチャー (16)- |
4 《霊気との調和》 4 《蓄霊稲妻》 4 《ニッサの誓い》 3 《チャンドラの誓い》 4 《サヒーリ・ライ》 3 《反逆の先導者、チャンドラ》 1 《実地研究者、タミヨウ》 -呪文 (23)- |
2 《歩行バリスタ》 2 《不屈の追跡者》 2 《自然廃退》 2 《否認》 2 《金属の叱責》 2 《領事の旗艦、スカイソブリン》 1 《ショック》 1 《チャンドラの誓い》 1 《実地研究者、タミヨウ》 -サイドボード (15)- |
■ 基本的な動き
「4色サヒーリ」は、デッキ名にもなっている《守護フェリダー》と《サヒーリ・ライ》の無限コンボを搭載した中速デッキです。
コンボの仕組みはいたってシンプルで、(1)《サヒーリ・ライ》の「-2」能力で《守護フェリダー》をコピー→(2)《守護フェリダー》で《サヒーリ・ライ》を対象にして(1)に戻る。
あとはこれを好きなだけ繰り返し、対戦相手のライフを上回る《守護フェリダー》トークンで攻撃すれば任務完了です。
このアーキタイプの秀逸な点は、脇を固めるクリーチャーやプレインズウォーカーが非常に強力なため、コンボが揃わなくとも容易にゲームに勝利できるところです。
この2種類のクリーチャーはどちらも攻防一体であり、そこに《サヒーリ・ライ》や《反逆の先導者、チャンドラ》が加わればあっという間に盤面を掌握することが可能です。
これらのカードで継続的にプレッシャーをかければ対戦相手に除去呪文の使用やタップアウトを強制することへと繋がり、結果として何の憂いもなくコンボが決められるという好循環が生まれます。
4色のデッキと聞くと安定性の有無が気になるところですが、《導路の召使い》、《霊気との調和》、《ニッサの誓い》を擁するこのデッキのマナベースはとても4色とは思えないほどに強固です。各種「プレインズウォーカー」をキャストする際に、《ニッサの誓い》の「プレインズウォーカーを好きなマナでキャストできる」能力に助けられることも多いですね。
また、各種クリーチャーや「プレインズウォーカー」、さらには《ニッサの誓い》を使い回すことで、《守護フェリダー》を強く運用できる点も「4色サヒーリ」ならではの強みと言えるでしょう。
■ TIPS
4色のデッキということで、メタゲームに合わせて自由にチューンできるのがこのデッキの魅力のひとつです。デッキ内に「エネルギー・カウンター」が溜まるカードが多いことから、《霊気池の驚異》を採用したリストもありますし、ビートダウンの側面を強化しつつコンボ前の露払い役にもなる《老いたる深海鬼》が起用されることも。
ここ最近の変化で最も大きなトピックは、《チャンドラの誓い》を採用したことで明確に「黒緑アグロ」に強くなったことでしょう。
《チャンドラの誓い》はこのデッキを「黒緑アグロ」キラーたらしめている最大の要因で、このカードの採用に伴い《守護フェリダー》もより一層輝きを増しています。
「黒緑アグロ」に強い反面で、高いクロックとコンボを阻害する手段が豊富な【マルドゥ機体】や、「4色サヒーリ」を倒すためのデッキとして注目を集めている【ティムールタワー】には苦戦を強いられます。
前者にはコンボに頼らないサイドボードプランを、後者にはアーティファクト破壊などでしっかりと対応しましょう。
また、1枚1枚のアクションが大振りなので、打ち消し呪文が多く、なおかつこちらの隙を見てコンボを決めてくる【ジェスカイサヒーリコンボ】も苦手なデッキのひとつです。
【ジェスカイサヒーリコンボ】に対しては絶えずプレッシャーを与えながら《払拭》や《否認》を駆使して、最終的に《不屈の追跡者》か「プレインズウォーカー」が通せると理想的です。
この記事内で掲載されたカード
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