By Hiroshi Okubo
この神決定戦の醍醐味は、デッキの読み合いが発生するということにある。
何せ対戦相手は1人。多くの対戦相手が駆る様々なデッキと戦う必要がある普段のトーナメントと違い、ただ1人に勝てばいいのであって、極端な話相手のデッキが75枚わかっているなら、それをガンメタすることすら正当化される。
そんな状況で。はたして『神』は、『挑戦者』はいかなるデッキを持ち込むのか?
ここでは互いのデッキについての2人の事前予想を聞いてみよう。
Q1.対戦相手が持ち込んでくるデッキは何だと思いますか?
また、その理由は?
和田:
・マルドゥ機体
・予選突破デッキ(緑黒t《ギデオン》)
挑戦者は「強いデッキ」そして「強いカード」を好んで使用するプレイヤーであると考えました。
それに従って考えると、上の2つに絞られてくると思います。
齋藤:
マルドゥビークル
グランプリ・静岡2017春以降もスタンダードをできるだけプレイしてきましたが、環境最強のデッキであることは疑いなく、対策されていてもサイドボードも含めて勝ちきることが可能で、神が使うにふさわしいデッキだと思うからです。
メイン/サイドボード含めて完璧なプレイングとドローがあればどんなデッキも粉砕できるので、負けたとしてもこのデッキなら仕方ないと考えられるというのも理由の1つです。
Q2.それによってデッキ選択やカード選択に変化がありましたか?
また、あったとすればそれはどこですか?
和田:
「神決定戦」は、特定のデッキやカードが環境に存在するが故にトーナメントシーンでtier2の座に甘んじているデッキを躊躇なく選択できるフォーマットです。
今回対戦相手は、ほぼ間違いなく「島を置いてこない」、と考えました。その予測に殉じ、「霊気池」デッキを選択しました。
リストはネットの記事にupされていた石村(rizer)君のリストを参考にしました。
齋藤:
棚橋さんのレシピをコピーさせて頂いて調整していたのですが、機体に対するメインの勝率が想像以上に高く、多少のプレイミスもデッキ相性で吸収してくれる構成になっていました。この構成なら2本とって3本負けるかどうかに持ち込めると判断しました。
メインは色々なカードを試してみた結果、ほぼそのままとしサイドボードを少しだけ変更しています。
Q3.自信のほどはいかがですか?
和田:
《島》を置かれなければ勝つでしょう。
齋藤:
直前のPPTQも2-5だったので無いですね。
せっかく出れることになったのでオゾン(0-3)だけは避けたいです。
和田 寛也、《島》を置かれてしまう。
互いに「マルドゥ機体」あるいはそれに準ずるグッドスタッフ一点読みで、和田が「ティムール霊気池の驚異」、齋藤が「ティムールタワー」を選択するという事態。
互いに読みを外したとはいえ、選んだデッキは齋藤に分があると言えそうだ。はたして和田はこの相性差を覆し、神の尊厳を見せてくれるのか? 当日の試合の様子から目が離せない!
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