By Kazuki Watanabe
第8期神決定戦は、全フォーマット“神防衛”という結果に終わった。
【#神決定戦】『第8期 神決定戦』全試合が放送終了しました!今回も「神」が全フォーマット防衛!果たして、この「神」たちを打ち倒すプレイヤーたちは現れるのか?次に「挑戦者」となり、そして新たな「神」となるのはあなたかもしれません! pic.twitter.com/4Gf2mztCvM
— 晴れる屋 (@hareruya_mtg) 2017年4月15日
戦いは終わり、神々の名前が定まった。神々と人間の戦いも綴られた。しかし、それは平和の訪れを記すための叙事詩ではない。
神は平和な統治を齎すために君臨するのではなく、我々人間に戦乱を齎す存在だ。君臨したその瞬間から、挑戦を受ける立場なのである。
折しも『アモンケット』でマジックに新たな神々の名前が登場した今、すでに次なる戦い……第9期神決定戦は始まっていると言っても過言ではない。5月21日(日)には、早速第9期モダン神挑戦者決定戦が開催される。
さて、フロンティア神も加わって5フォーマットで開催される第9期の神決定戦、そして挑戦者決定戦では、大きな変更が実施されることになった。ここで簡単に紹介しておこう。
1. 挑戦者決定戦でのByeの導入
各フォーマットの挑戦者決定戦にて、以下のプレイヤーに、それぞれ応じた数の不戦勝(Bye)が付与される。
☆2Bye
・プラチナレベル・プロプレイヤー
・神トライアル優勝者
☆1Bye
・シルバーレベル・プロプレイヤー
・ゴールドレベル・プロプレイヤー
・マジック・プロツアー殿堂顕彰者
・各フォーマットの現「神」(該当フォーマット以外)
・The Last Sun 2016優勝者
・神トライアル上位入賞者
挑戦者決定戦にはHareruya Prosを始めとするトッププロや強豪が集う。
Byeの導入によりプロプレイヤーが上位に残りやすくなったとも言えるし、Byeを持つプレイヤーにはスリープインスペシャルも用意されているので、多くのプロプレイヤーが参戦してくれることだろう。上位卓では、今まで以上にトッププロ同士の熱い戦いが繰り広げられるに違いない。
2. 神トライアルの開催
さらに、各フォーマットの“神トライアル”が開催されることになった。上位入賞者には、参加人数に応じて該当するフォーマットの次回開催される挑戦者決定戦のByeが付与される。”グランプリに対するGPT”のような構図、と思って頂き差し支えない。
参加者数 | Bye |
~16 | 優勝者に1Bye |
17~64 | 優勝者に2Bye+2位に1Bye |
65~ | 優勝者に2Bye+2-4位に1Bye |
早速、5月から各種”神トライアル”が開催される。
フォーマット | 開催日 |
スタンダード | 5/13(土) |
モダン | 5/3(水・祝) |
レガシー | 5/20(土) |
ヴィンテージ | 5/6(土) |
フロンティア | 5/7(日) |
これからの”神決定戦”は、“神トライアル、挑戦者決定戦、神決定戦”の三本柱となる。神に挑む権利を目指して、ぜひ挑戦してみて欲しい。
なお、上記すべての不戦勝は重複して適用されないことにご注意を。
3. 神決定戦での対局料アップ
さて、神が手に入れるものは、称号、名誉、そして挑戦を受ける義務だけではない。様々な特典と権利が、神には捧げられる。その中でも非常にわかりやすい捧げ物が、対局料だ。
神決定戦の際に、その勝敗に関わらず神に支払われる対局料。これまでは5万円だったのだが、それが今回より10万円に倍増することになった。
文字どおり現金な言い方になるが、この倍増は神にとって、そして神の座を目指すものにとって大きな変更だろう。供物が増えることを嫌う神は、きっといないはずだ。
神の座に君臨するのは誰だ?
様々な変更が実施され、神決定戦という神話は新章を迎える。そこに綴られるのは、5柱の神と、それに挑む人間の物語だ。
現在の神々が君臨し続けるのか? それとも、新たな神がその名を刻むのか?
神話の序章に据えるには些か不釣り合いな言葉だが、その結果は「神のみぞ知る」のかもしれない。
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