■ 『アモンケット』環境、開幕!
2017年4月28日(金)に『アモンケット』が発売されたことで、新たなスタンダードが動き出しました。発売前日に《守護フェリダー》が禁止カードに指定されたことで、これまでとは違った環境がやってきます。プロツアー『アモンケット』に向けて、ここから更に盛り上がっていくことでしょう。
プロツアーに先立ち、早速海の向こうではSCG Open Atlantaが開催され、新たなデッキが活躍しました。
しかしながら、優勝を果たしたのは前プロツアーの覇者。サヒーリ・コンボが姿を消した中で、相変わらずの強さを見せつけたのは、マルドゥ機体です。
『アモンケット』によって変更された箇所はごくわずか。デッキの完成度が高い証拠を見せつけたSCG Opes Atlantaの優勝デッキをご紹介しましょう!
1. マルドゥ機体とは
4 《平地》 2 《沼》 1 《山》 2 《泥濘の峡谷》 4 《秘密の中庭》 4 《感動的な眺望所》 4 《産業の塔》 2 《乱脈な気孔》 2 《霊気拠点》 -土地 (25)- 2 《歩行バリスタ》 4 《スレイベンの検査官》 4 《模範的な造り手》 4 《屑鉄場のたかり屋》 2 《異端聖戦士、サリア》 2 《大天使アヴァシン》 -クリーチャー (18)- |
4 《致命的な一押し》 1 《木端+微塵》 4 《無許可の分解》 4 《キランの真意号》 4 《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》 -呪文 (17)- |
2 《グレムリン解放》 2 《精神背信》 2 《リリアナの誓い》 2 《先駆ける者、ナヒリ》 2 《死の宿敵、ソリン》 1 《マグマのしぶき》 1 《木端+微塵》 1 《苦渋の破棄》 1 《苦い真理》 1 《燻蒸》 -サイドボード (15)- |
プロツアー『霊気紛争』を始めとして、様々な大会で結果を残してきたマルドゥ機体。前環境ではサヒーリ・コンボに対抗するために《歩行バリスタ》を採用したマルドゥバリスタという亜種も登場しましたが、『アモンケット』の登場でマイナーチェンジを遂げています。
デッキの動きは単純明快で、《模範的な造り手》《無許可の分解》《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》といったマルドゥカラー(赤白黒)のカードと、《屑鉄場のたかり屋》と《キランの真意号》という優秀なアーティファクト2枚を活かして、絶え間なく攻撃を加えていきます。
クリーチャー、除去呪文、プレインズウォーカーと多角的な攻撃手段を持つこのデッキを止めるのは至難の業でしょう。《無許可の分解》と《致命的な一押し》でブロッカーを除去し、《キランの真意号》と《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》が攻撃。相手の攻撃は忠誠カウンターを使用してブロックする……この強力な動きは、新環境でも健在なようです。
2. 注目カード3選
《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》
「そろそろ禁止なのでは?」という予想を乗り越えて、《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》はまだまだ活躍中です。
トークンを生み出して自身を守りながら、攻撃にも加わり、いざとなれば紋章となって全軍を強化する超絶強力なプレインズウォーカーであり、《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》をどれくらい強く使えるかがこの環境の鍵、と言っても過言ではありません。
《木端+微塵》
『アモンケット』で登場した分割カードが、マルドゥ機体に加わりました。
単純な除去として有用なのはもちろんですが、ゲームが長引いた場面では「余波」が活躍することも多いでしょう。マルドゥ機体と対戦する場合は、ゲームを決める最後の一押しが墓地に眠っている可能性があることを忘れずに。
《泥濘の峡谷》
友好色サイクリングランドも『アモンケット』で登場した新要素です。
タップインであることは気になりますが、ゲーム後半に引いた場面でも有効的に使える優秀な一枚です。しっかりとマナベースを構築していきましょう。
3. サイドボードピックアップ!
《マグマのしぶき》
これまではサヒーリ・コンボを止めるために《ショック》が採用されていましたが、その枠は《マグマのしぶき》に変更されました。
このデッキでも活躍している《屑鉄場のたかり屋》を追放できる貴重な除去なので、今後のスタンダードでは頻繁に見かける1枚となるでしょう。
コントロールパッケージ
マルドゥ機体が魅せる強さは、アグレッシブに戦闘を仕掛けていくメインボードだけではありません。
サイドボード後には《先駆ける者、ナヒリ》や《死の宿敵、ソリン》、《苦い真理》、《燻蒸》といった呪文を大量にサイドインし、コントロールに姿を変えます。
新環境を制するのは?
今回のSCG Open Atlantaは、マルドゥ機体の勝利で幕を閉じました。しかし、この環境最強はこのデッキと決めるのは時期尚早でしょう。
今この瞬間も、世界中のプレイヤーが「マルドゥ機体を倒すデッキ」を探して新たなデッキを考案し、様々な調整をしていることでしょう。
もちろん、マルドゥ機体も姿を変え始めています。《栄光をもたらすもの》を採用したリストも姿を見せ始めているので、これから更に変化を遂げていくことでしょう。
はたして、この新環境を制するのはどのデッキなのか? 明日以降も注目のデッキを紹介していきますので、お楽しみに!
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