■ 『アモンケット』でデッキを強化!
アモンケットが発売されたことで新たなアーキタイプが生み出されていますが、既存のアーキタイプも強化されています。「これまではあまり見なかったアーキタイプも、これで強化されるのでは?」と考えて調整を加えていくことも、新環境を満喫する一つの方法でしょう。
かつての愛用デッキにわずかなカードを買い足すだけでも、スタンダードを楽しむことは可能です。さらに過去に活躍したデッキならば解説も多いため、最低限の動きを把握することも容易でしょう。
今回ご紹介するのは、かつてのトップメタにして、プロツアーを制したあのデッキ。長い人気を誇る緑白トークンです。
1. 緑白トークンとは
6 《森》 6 《平地》 4 《梢の眺望》 4 《要塞化した村》 4 《まばらな木立ち》 -土地 (24)- 4 《ラムホルトの平和主義者》 4 《森の代言者》 4 《不屈の追跡者》 3 《ピーマの改革派、リシュカー》 2 《不屈の神ロナス》 4 《大天使アヴァシン》 -クリーチャー (21)- |
1 《顕在的防御》 4 《排斥》 4 《キランの真意号》 2 《ゼンディカーの代弁者、ニッサ》 4 《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》 -呪文 (15)- |
3 《燻蒸》 2 《石の宣告》 2 《造反者の解放》 2 《停滞の罠》 2 《ギデオンの介入》 1 《ウェストヴェイルの修道院》 1 《俗物の放棄》 1 《ゼンディカーの代弁者、ニッサ》 1 《不撓のアジャニ》 -サイドボード (15)- |
プロツアー『イニストラードを覆う影』でSteve Rubinが操り、見事優勝を飾った緑白トークン。デッキの根幹となる強力なプレインズウォーカー、《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》と《ゼンディカーの代弁者、ニッサ》を失っていないため、まだまだ活躍ができそうです。
前環境では目立った活躍こそなかったものの、デッキ性能の高さは衰えていません。プレインズウォーカーと相性の良い《キランの真意号》を手に入れたことで、ある程度の空中戦も可能になっています。今もなお根強い人気を誇るアーキタイプであり、SCG Open Atlantaでも上位入賞を果たしていました。
2. 注目カード3選
《不屈の神ロナス》
新たにマジック界に降臨した5柱の神々。その中でも《不屈の神ロナス》は早くも抜き出た活躍を見せています。
「接死、破壊不能」という強力なキーワード能力を持ち、パワー2のクリーチャーに自身の起動型能力を使用すれば動き出すことができるため、行動制限は比較的緩い、と言えるでしょう。また、制限されるのは戦闘への参加のみなので、《キランの真意号》などの機体の「搭乗」コストには充てられることも覚えておきましょう。
《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》をクリーチャー化し、《不屈の神ロナス》と共に攻撃。さらに「+2/+0、トランプル」を付与すれば……勝利は目前です。
《排斥》
白が手に入れた、優秀な除去呪文です。
4マナという重さが気になるかもしれませんが、瞬速で唱えられること、土地以外のパーマネントに触れられること、「サイクリング」できること、といったメリットの方が大きく、今後、白のデッキではメイン、サイドを問わず採用されることが予想されます。
《ピーマの改革派、リシュカー》
《巻きつき蛇》を中心とする黒緑カウンターでの活躍は記憶に新しいと思いますが、緑白トークンでも活躍が見込めます。
単純な打点強化のみならず、マナを生み出せるようにする能力も優秀で、《ゼンディカーの代弁者、ニッサ》でカウンターをばら撒けば、あっという間に大量のマナを生み出すことも可能です。
3. サイドボードピックアップ!
2種類のアーティファクト破壊
サイドボードには《俗物の放棄》と《造反者の解放》という2種類のアーティファクト破壊呪文が採用されています。
特に《俗物の放棄》は、『アモンケット』のカードとしては唯一のエンチャント破壊です。先ほど紹介した《排斥》対策として覚えておきましょう。
《ギデオンの介入》
「特定のカードを唱えられないようにする呪文」の弱点は、すでに戦場に出ているパーマネントに介入できないことでしたが、《ギデオンの介入》はその点を「ダメージをすべて軽減する」ことで解消しています。
Hareruya Pros所属、八十岡 翔太さんの記事で放った、「正直場に出たギデオンに介入して欲しかった。」という名言は、胸に刻んでおきましょう。
プレインズウォーカーと共に、勝利を目指そう
「《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》をどのように使い、どのように倒すか」と考えているプレイヤーは多そうですが、この緑白トークンは「《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》を上手く使うこと」に特化しています。
2体のプレインズウォーカーの力を借り、トークンを並べて盤面を圧殺する強力な動きは病み付きになること間違いなしです。今はトークンを生み出して戦線を維持すべきか? それとも攻撃を仕掛けるべきか? と悩む場面も多いと思いますが、ぜひ使いこなしてみてください!
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