僕が「チームGENESIS」のメンバーと合流したのはグランプリ・リッチモンド2017の直前の木曜日。到着が少し遅れてしまったため、チームとの練習は金曜日スタートとなりました。まず金曜日に僕が試したのはティムールカラーのエネルギーデッキでした。
5 《森》
2 《山》
1 《島》
4 《霊気拠点》
4 《植物の聖域》
2 《伐採地の滝》
2 《獲物道》
1 《尖塔断の運河》
-土地 (21)- 4 《媒介者の修練者》 4 《導路の召使い》 4 《つむじ風の巨匠》 4 《ならず者の精製屋》 4 《逆毛ハイドラ》 4 《栄光をもたらすもの》 3 《老いたる深海鬼》 -クリーチャー (27)- |
4 《霊気との調和》
2 《マグマのしぶき》
4 《蓄霊稲妻》
2 《炎呼び、チャンドラ》
-呪文 (12)- |
4 《否認》
3 《コジレックの帰還》
2 《刻み角》
2 《慮外な押収》
2 《反逆の先導者、チャンドラ》
2 《生命の力、ニッサ》
-サイドボード (15)- |
このデッキは手ごたえが良く、リーグを4-0ドロップしたあと実際のプレイテストを行った後に、グランプリ・リッチモンド2017に向かいました。グランプリの間も、プロツアーでのデッキについてチームメイトたちと話し合いました。僕はこのティムールエネルギーがプロツアーで使用するに足るほどの強さがあるとまでは信じていませんでしたが、テストして感じたのは《炎呼び、チャンドラ》は非常に強いこと、そしてこの《炎呼び、チャンドラ》がティムール《霊気池の驚異》をさらに強化してくれるだろうということです。
もちろん、僕がただ単に《炎呼び、チャンドラ》が好きなだけではありません。《炎呼び、チャンドラ》はゾンビに強く、そして《守護フェリダー》が退場したことにより6マナのプレインズウォーカーが環境的に肯定されたという2つの理由がありました。《炎呼び、チャンドラ》を思いつく前から、《霊気池の驚異》デッキをプロツアーで使う可能性が高いと思っていたというのもあります。
リミテッドの練習はマジック・オンラインで25ドラフトほどしか行っていませんでした。それら25個のドラフトデッキはチームメイト達のドラフトデッキに比べると弱かったものの、彼らからたくさんのアドバイスをもらうことができました。
日曜日にGPリッチモンドから帰ってきてすぐ、僕たちは《炎呼び、チャンドラ》がティムール《霊気池の驚異》にフィットするかテストを始めました。そして数マッチ試した後、その結果はすぐに出ました。明確に強かったのです!月曜日にさらにテストを重ねた後、僕は《炎呼び、チャンドラ》入りのティムール《霊気池の驚異》を使うことを決断しました。
6 《森》
2 《山》
1 《島》
1 《隠れた茂み》
4 《霊気拠点》
4 《尖塔断の運河》
2 《伐採地の滝》
2 《獲物道》
1 《植物の聖域》
-土地 (23)- 4 《導路の召使い》 4 《つむじ風の巨匠》 4 《ならず者の精製屋》 3 《絶え間ない飢餓、ウラモグ》 -クリーチャー (15)- |
4 《霊気との調和》
4 《蓄霊稲妻》
2 《霊気溶融》
4 《織木師の組細工》
4 《霊気池の驚異》
4 《炎呼び、チャンドラ》
-呪文 (22)- |
4 《不屈の追跡者》
3 《否認》
2 《刻み角》
2 《終止符のスフィンクス》
2 《焼けつく双陽》
2 《慮外な押収》
-サイドボード (15)- |
このデッキのサイドボードプランはかなり簡単で、トーナメントを通して僕に良い結果をもたらしてくれました。記事の後半に掲載してありますので、そちらをご覧ください。
プロツアー『アモンケット』1日目
まずはドラフトからスタート。僕は白黒をドラフトし、R1で赤緑、R2で白赤に勝ち、R3の決勝で青緑に負けました。僕のデッキは特筆すべき点のない、至って普通のデッキだったので、2-1で満足といったところでしょう。ドラフトの後は、楽しみにしていた構築ラウンドです。
Round 4 マルドゥ機体: このマッチには自信がありましたので、問題なく勝利を収めることができました。
Round 5 マルドゥ機体: R4の繰り返しになりますが、マルドゥ機体とマッチアップして再び勝利することができました。
Round 6 黒単ゾンビ: G1は手札から素プレイの《炎呼び、チャンドラ》「-X」で盤面を一掃したあと、彼女の「0」能力で《霊気池の驚異》を探し当て、最終的には《絶え間ない飢餓、ウラモグ》で勝利しました。G2はダブルマリガンの上に《精神背信》3枚により敗れてしまいましたが、G3は4ターン目に《霊気池の驚異》からの《炎呼び、チャンドラ》というイージーウィンで勝利しました。
Round 7 ティムール《霊気池の驚異》: ミラーマッチと当たりました。G1こそ早いターンの《霊気池の驚異》で敗れましたが、サイドボーディングプランによりG2とG3を取り返すことに成功しました。
Round 8 ティムール《霊気池の驚異》: 再びミラーマッチです。R7と同様にG1を落としましたが、なんにせよサイドボーディングプランのおかげでマッチに勝利しました。
プロツアー『アモンケット』2日目
2ndドラフトは赤緑になりました。2マナ圏のクリーチャーは微妙ですが、スペルや《栄光をもたらすもの》を含んだ他のクリーチャーは平均よりもかなり高く、3-0するには十分なデッキでした。
黒緑タッチ赤、白青、そして黒赤に勝ったことで、10-1で構築ラウンドに行けることになり、トップ8へのチャンスを感じました。
Round 12 黒白ゾンビ: G2は《炎呼び、チャンドラ》のおかげで勝てましたが、マッチを通してドローに恵まれず、マッチを落としてしまいました。
Round 13 ティムール《霊気池の驚異》: G1はどちらも《霊気池の驚異》を引かないスローゲームの後、こちらが引いた《霊気池の驚異》をメインから採用されていた《否認》で打ち消され、その直後に対戦相手から《霊気池の驚異》をプレイされて敗北しました。ですがサイドボード後のG2、G3は無事勝利し、マッチに勝ちました。
Round 14 黒単ゾンビ: G1はマナスクリューに悩まされましたが、勝つチャンスはあったように思えます。ですが致命的なミスをしてしまったため、そのチャンスを逃し、ゲームを落とすこととなりました。G2は普通に勝ちました。G3は1マリガン後、以下のようなオープニングハンドでした。
仮に今回がうまくいかなかったとしても、後手の場合、僕は絶対に次もキープするでしょう。しかしこのとき僕は土地を引けず、その結果マッチを落とすこととなりました。
Round 15 スゥルタイ《霊気池の驚異》: G1は4ターン目に《霊気池の驚異》が着地し、2回目の起動で《絶え間ない飢餓、ウラモグ》を出すことにより速やかに勝利。G2も《霊気池の驚異》を戦場に出すことはできましたが、今回は《絶え間ない飢餓、ウラモグ》を捲るまでに5回もの起動を要しました。対戦相手が10マナに到達する前に《慮外な押収》で《導路の召使い》を奪い、《絶え間ない飢餓、ウラモグ》をプレイできないようにするべきでしたが、愚かな僕は《導路の召使い》ではなくその隣にいた《光袖会の収集者》を代わりに奪ってしまったのです。
10マナ揃った対戦相手は《絶え間ない飢餓、ウラモグ》を唱え僕の《絶え間ない飢餓、ウラモグ》と《霊気池の驚異》を追放しました。しかし幸運にも対戦相手の《絶え間ない飢餓、ウラモグ》が僕のライブラリーを追放しつくす直前に《炎呼び、チャンドラ》をプレイして「-X」で盤面を一掃し、膨れ上がっていた《不屈の追跡者》で最後の一撃を押し込むことができたのです。
Round 16: IDにより、トップ8が確定しました!
プロツアー『アモンケット』3日目
準々決勝 黒単ゾンビ: G1はそこまで押されることもなく、プラン通りに戦い勝利。G2は序盤こそよかったものの、《霊気池の驚異》の捲れが悪くかなり熱戦になりましたが、なんとか勝ち星を拾います。そしてG3は2枚の《失われた遺産》により《絶え間ない飢餓、ウラモグ》と《炎呼び、チャンドラ》の両方を失いましたが、大量の除去と《不屈の追跡者》の組み合わせのおかげで、勝利を掴むことができました。
準決勝 ティムール《霊気池の驚異》: G1とG2は不利に感じた上、その不利を覆してくれるようなドローではありませんでした。サイドボード後はより接戦になると思っていましたが、最終的に敗れてしまいました。
デッキは素晴らしかったですし、僕たちの成績がこの選択の正しさを証明してくれたと思います。まだプロツアー後に調整はしていませんが、変更をするとしても、2枚の《霊気溶融》を《造反者の解放》に変えるといったぐらいでしょう。
6 《森》
2 《山》
1 《島》
1 《隠れた茂み》
4 《霊気拠点》
4 《尖塔断の運河》
2 《伐採地の滝》
2 《獲物道》
1 《植物の聖域》
-土地 (23)- 4 《導路の召使い》 4 《つむじ風の巨匠》 4 《ならず者の精製屋》 3 《絶え間ない飢餓、ウラモグ》 -クリーチャー (15)- |
4 《霊気との調和》
4 《蓄霊稲妻》
2 《造反者の解放》
4 《織木師の組細工》
4 《霊気池の驚異》
4 《炎呼び、チャンドラ》
-呪文 (22)- |
4 《不屈の追跡者》
3 《否認》
2 《刻み角》
2 《終止符のスフィンクス》
2 《焼けつく双陽》
2 《慮外な押収》
-サイドボード (15)- |
そして上位3デッキへのサイドボーディングはこちらです。
霊気池の驚異
ゾンビ
In
マルドゥ機体
In
まとめ
今回のトーナメントは僕と「チームGENESIS」にとって素晴らしいものになりました。グランプリ・京都2017とプロツアー『破滅の刻』も今から楽しみで待ち遠しいです。プラチナレベルまではあとわずかで、プロツアー『破滅の刻』で11-5以上の成績か、もしくはすでに予約したいくつかのグランプリで合計4点が必要となっています。
これからの数週間・数ヶ月が素晴らしいものになり、プラチナレベルを達成できますように!最後まで読んでくれてありがとう!
Martin Muller
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