津村健志のGPポートランドレポート

津村 健志



こんにちは!

前回のブログに書いた通り、「グランプリポートランド14」に(齋藤)友晴さんとなべ(渡辺 雄也)君とで参加してきました!

フォーマットは『マジック基本セット2015』のチームリミテッド♪

僕ら全員が先週まではプロツアー『マジック2015』の練習に時間を割いていたため、誰もがチームリミテッドにはノータッチ(;・∀・)

そんなわけで、この3人で以前に参加した「グランプリバルセロナ14」経験を生かした構築方法を試してみることに。



■友晴式構築術


友晴さん考案の構築法は、カードを色別に並べた後に、各色10通りの組み合わせに対して各自が10点満点の点数を付け、その点数が高かった順に試していくやり方です。

文章だと伝わりづらいかと思うので、写真をご覧ください。



まずは弱いカードを取り除いて、カードプールを見やすく展示。
《不屈の河川司令官》《密林の酋長》は多色カードの位置に置いておきましょう。




次にこんな感じの表を作成し、各組み合わせに点数を付けていきます♪



あとはこの表の中で点数が高く、なおかつ実現可能な組み合わせを実際に構築するだけです。

……と簡単には言ったものの、この方式の問題は時間をかなり消費することです。10通り全てに点数を付け、強そうな組み合わせを模索するには、少なくとも10分ほどはかかります。

そこから実際にデッキを形にしてみてから、各々が納得のいくデッキに仕上げるには相当な時間が必要となります。

また、カードプール次第では10通り全てを試す必要性がなかったり、フレキシブルな対応が求められることも問題点のひとつでした。

常に10通りを試すのか、はたまた見た目が良さそうなパターンだけをいくつか試し、その上で取捨択一していくのか。この課題は結局グランプリ本番でも解決することはありませんでした。



■TimeVaultGamesでの練習会と屋台


構築方法はさておき、実際の試合を含めた練習の日々が始まりました。

今回は僕ら以外にもプロツアー参戦組の中から1チームが参加されていたので、主にそのチームと試合をして、チームシールドの試合速度なんかを把握していきました。


庭付きのオシャレな快適空間・TimeVaultGames



チームシールドの雑感としては、個人戦よりもどのプレイヤーも低マナ域を確保できることがほとんどなため、愚直なビートダウンデッキは止まりやすいことが多く、回避能力や除去がしっかりしていないと厳しい印象を受けました。

低マナ域がしっかりしているということは、逆説的には対戦相手も序盤から攻めてくる可能性が高いことも示唆しており、《屍食いカラス》のように防御力に難のあるカードは、いくら回避能力持ちと言えども評価を下げる必要があることも分かりました。

実際のゲームスピードをつかんでからは、ひたすらにデッキ構築の繰り返し。作っては反省、作っては反省を繰り返し、いよいよグランプリの開始です。



■グランプリ本戦・初日


デッキチェックをさくっと済ませ、自分たちで使うパックを開封するときがやってきました。万全を期して挑む準備ができたなら、あとは良いパックがくるように願うのみ!


デッキチェック中の一コマ。この余裕は信頼の表れ?



実際に使用するパックをもらったファーストインプレッションとしては、「弱い」の一言に尽きました。白を軸にしたものと、緑を軸にした2つのデッキはそこそこ強いデッキが組めそうなものの、問題は残るひとつが弱すぎること。

制限時間いっぱいまで悩みぬいて、僕たちが完成させたのは以下のデッキでした。



渡辺 雄也 「青白」 グランプリポートランド14・Day1

10 《平地》
7 《島》

-土地(17)-

2 《アジャニの群れ仲間》
2 《精油の壁》
2 《天麗のペガサス》
1 《オレスコスの速爪》
1 《天空のアジサシ》
2 《幻影の天使》
1 《深夜の護衛》
1 《ガーゴイルの歩哨》
1 《霜のオオヤマネコ》
2 《カミソリ足のグリフィン》
1 《新たな夜明けの模範》
1 《アンフィンの抜け道魔道士》
1 《毅然たる大天使》

-クリーチャー(18)-
1 《現実からの剥離》
1 《虚空への突入》
2 《清められた突撃》
1 《三つぞろいの霊魂》

-呪文(5)-
-サイドボード(0)-
hareruya






齋藤 友晴 「赤黒」 グランプリポートランド14・Day1

9 《山》
8 《沼》
1 《進化する未開地》

-土地(18)-

1 《国境地帯の匪賊》
1 《発生器の召使い》
1 《夜の子》
1 《青銅の黒貂》
2 《かき回すゴブリン》
2 《クレンコの処罰者》
2 《屍食いカラス》
1 《魔女の使い魔》
2 《呪われたスピリット》
1 《轟きの巨人》
1 《影外套の吸血鬼》
1 《解き放たれし者、オブ・ニクシリス》

-クリーチャー(16)-
1 《ひどい荒廃》
1 《かき立てる炎》
1 《隕石》
1 《肉は塵に》
1 《苛性タール》
1 《血の誓約》

-呪文(6)-
-サイドボード(0)-
hareruya






津村 健志 「青緑タッチ黒」 グランプリポートランド14・Day1

7 《森》
6 《島》
1 《沼》
1 《ヤヴィマヤの沿岸》
1 《ラノワールの荒原》
1 《進化する未開地》

-土地(17)-

1 《ラノワールのエルフ》
2 《研究助手》
1 《ルーン爪の熊》
1 《サテュロスの道探し》
1 《毒牙スリヴァー》
1 《クイックリング》
1 《ジョルベイの闇潜み》
1 《放浪の吟遊詩人、イーサーン》
1 《珊瑚の障壁》
1 《網投げ蜘蛛》
2 《生きているトーテム像》
2 《春のシャーマン》
1 《練達の変身術士、ジャリラ》
1 《年経たシルバーバック》
1 《カロニアのツイングローブ》
2 《包囲ワーム》

-クリーチャー(20)-
1 《現実からの剥離》
1 《変身術士の戯れ》
1 《召喚の調べ》

-呪文(3)-
-サイドボード(0)-
hareruya





僕となべ君のデッキに文句はないのですが、やはり友晴さんのデッキは不安満載の出来栄えに……初日を終えた僕らの結論としては、「白黒」、「青赤」、「緑青」の方が良かったのではないかと思いました。

色々と不安は抱えていましたが、試合開始は待ってはくれません!いざ出陣!


Round 1 3-0 Win
Round 2 0-3 Lost
Round 3 3-0 Win
Round 4 3-0 Win
Round 5 0-3 Lost
Round 6 2-1 Win
Round 7 2-1 Win
Round 8 2-1 Win
Round 9 2-1 Win


総合成績7-2で初日突破!


最後の方は2-1の連続で精神の切り刻まれるような戦いが続きましたが、なんとか2日目に望みを繋げることができました。危惧していた友晴さんは序盤こそ不調でしたが、最後に2連勝してくれてチームを救ってくれました。

みな疲れていたので、帰り道にある「Burger Ville」というお店でいつものハンバーガーを食べて就寝。



■グランプリ本戦・2日目


今日こそは強いパックを~!と全員でお祈りしつつの2日目開始♪



渡辺 雄也 「青黒」 グランプリポートランド14・Day2

9 《島》
8 《沼》

-土地(17)-

1 《チフス鼠》
2 《夜の子》
2 《研究助手》
1 《魔女の使い魔》
1 《珊瑚の障壁》
1 《霜の壁》
1 《ジョルベイの闇潜み》
1 《飛空士の修繕屋》
1 《幻影の天使》
1 《影外套の吸血鬼》

-クリーチャー(12)-
1 《潰瘍化》
1 《蛙変化》
2 《予言》
1 《硬化》
2 《否定の法典》
1 《ジェイスの創意》
1 《血の誓約》
1 《ギルドパクトの体現者、ジェイス》
1 《リリアナ・ヴェス》

-呪文(11)-
-サイドボード(0)-
hareruya






齋藤 友晴 「白赤」 グランプリポートランド14・Day2

8 《平地》
7 《山》
1 《進化する未開地》

-土地(16)-

3 《キンズベイルの散兵》
2 《天麗のペガサス》
2 《国境地帯の匪賊》
1 《深夜の護衛》
1 《クレンコの処罰者》
1 《ゴブリンの荒くれ乗り》
1 《ヘリオッドの巡礼者》
1 《オナッケの古きもの、クルケッシュ》
1 《落とし子の守り手》

-クリーチャー(13)-
1 《熱光線》
2 《急報》
1 《稲妻の一撃》
1 《清められた突撃》
1 《三つぞろいの霊魂》
1 《抑圧的な光線》
2 《業火の拳》
2 《神聖なる好意》

-呪文(11)-
-サイドボード(0)-
hareruya






津村 健志 「青緑」 グランプリポートランド14・Day2

11 《森》
6 《島》

-土地(17)-

1 《エルフの神秘家》
2 《ルーン爪の熊》
2 《サテュロスの道探し》
1 《毒牙スリヴァー》
1 《根囲いの壁》
2 《網投げ蜘蛛》
1 《霜のオオヤマネコ》
1 《咆哮するプリマドックス》
1 《生きているトーテム像》
1 《春のシャーマン》
1 《永遠の荒野の模範》
1 《練達の変身術士、ジャリラ》
1 《諸島の雨雲》
1 《ゼンディカーの魂》
1 《包囲ワーム》
1 《女王スズメバチ》

-クリーチャー(19)-
2 《現実からの剥離》
1 《弱者狩り》
1 《残忍な実体化》

-呪文(4)-
-サイドボード(0)-
hareruya




強い!初日が弱かっただけかもしれませんが、今度のデッキは全員が満足のいく素晴らしいパック!はたしてその結果は!?


Round 10 3-0 Win
Round 11 2-1 Win
Round 12 3-0 Win
Round 13 2-1 Win
Round 14 1-2 Lost



デッキパワーのおかげもあり、4連勝で迎えた最終戦。

そこで勝てばトップ4に残れたのですが、惜しくも負けてしまいました……。



最終成績は残念無念の10位。プロポイント3点といくばかの賞金を手に、僕たちの旅は終了しました。

最後は本当に悔しい結果となってしまいましたが、チームを組んでくれたお二人はありがとうございました!2回とも強いデッキを使わせてくれたことにも感謝しております!

もしかしたらこのチームで「グランプリナッシュビル14」に参加するかもしれないので、その時は今回以上の団結力でがんばりたいと思います!


なお、ポートランドはとってもご飯の美味しいところでした(*^_^*)


うまい!!


その中でも特に美味しかったのは、写真右下のプルコギ丼です!

アメリカで食べた中でも最高!しかもたったの600円!

ポートランドにはぜひまた行きたいですね♪次こそはもっと良い結果を残せるようがんばります!




また、本日19時からは久しぶりの生放送!


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それではまた(^◇^)


コガモ