Translated by Atsushi Ito
(掲載日 2017/06/12)
黒緑ジャンクは現状のメタゲームにおいて私がお気に入りのデッキです。現在使用しているリストと、このデッキを使う際に知っておくべきサイドボードの使い方を載せておきます。
2 《沼》 1 《森》 3 《草むした墓》 4 《新緑の地下墓地》 3 《湿地の干潟》 4 《花盛りの湿地》 1 《樹上の村》 1 《幽霊街》 -土地 (19)- 4 《闇の腹心》 4 《タルモゴイフ》 1 《漁る軟泥》 2 《不屈の追跡者》 1 《ゲトの裏切り者、カリタス》 -クリーチャー (12)- |
4 《ウルヴェンワルド横断》 4 《致命的な一押し》 4 《コジレックの審問》 2 《思考囲い》 2 《突然の衰微》 2 《喉首狙い》 1 《集団的蛮行》 2 《大渦の脈動》 3 《ミシュラのガラクタ》 1 《虚無の呪文爆弾》 4 《ヴェールのリリアナ》 -呪文 (29)- |
3 《集団的蛮行》 2 《鞭打つ触手》 2 《墓掘りの檻》 2 《虚無の呪文爆弾》 1 《大物狙い》 1 《大爆発の魔道士》 1 《カメレオンの巨像》 1 《墓後家蜘蛛、イシュカナ》 1 《忍び寄る腐食》 1 《滅び》 -サイドボード (15)- |
対 グリクシスシャドウ
このマッチアップは互いに手札破壊と除去が大量に入っているため、消耗した後のトップデッキ対決になりやすいです。カードアドバンテージがとれるカードを増やすのと、長期戦を見越して腐りやすいカードをできる限り少なくしましょう。
《ヴェールのリリアナ》はグリクシスシャドウにとっての大敵です。また、《カメレオンの巨像》はこのマッチでは怪物的な存在で、ひとたび着地したなら負ける方が難しいでしょう。
《致命的な一押し》と《突然の衰微》は似たような働きをしますが、前者はより軽いマナコストでプレイできるのに対し、後者は《最後の望み、リリアナ》や《ヴェールのリリアナ》への解答になります。言わずもがな、《頑固な否認》にカウンターされないのも強みですね。
対 グリクシスシャドウ
対 白黒エルドラージ
《ヴェールのリリアナ》はエルドラージクリーチャーに対しては素晴らしい働きを見せますが、《未練ある魂》によって無力化されてしまいます。《墓後家蜘蛛、イシュカナ》のようにスピリット・トークンをうまく捌けるカードが必要になるでしょう。
《鞭打つ触手》はスピリット・トークンだけでなく《潮の虚ろの漕ぎ手》や《不毛の地の絞殺者》もまとめて除去することができます。また、このマッチでは相手は4枚の《大祖始の遺産》で《ウルヴェンワルド横断》の効果を減衰させてきます。長期戦になりますので、トップデッキしたときに腐りやすい手札破壊スペルの枚数は減らした方が良いでしょう。
対 白黒エルドラージ
対 青系コントロール
一口にコントロールと言っても様々なリストがありますから、サイドインアウトは1ゲーム目で見たカードによって変わります。
《突然の衰微》は《拘留の宝球》と《安らかなる眠り》に対して効果的です。対し、《喉首狙い》は《黄金牙、タシグル》や《天界の列柱》を除去することができます。《大渦の脈動》はプレインズウォーカーまで含めてなんでも対処することができますが、マナコストが重いです。
対戦相手が《瞬唱の魔道士》や《未練ある魂》をプレイしているなら、3枚の《虚無の呪文爆弾》に加えて《墓掘りの檻》まで追加しても良いでしょう。
対 青系コントロール
対 発掘
メイン戦では最も腐るカードが多いマッチアップです。3枚の《虚無の呪文爆弾》と2枚の《墓掘りの檻》に加えて《ウルヴェンワルド横断》から《漁る軟泥》もサーチできるので、サイドボード後なら相手の墓地を対処することは容易でしょう。
対 発掘
Out
In
対 エルドラージトロン
以前はもっと多くのサイドカードを採っていましたが、別にそこまで必要ないという結論に至りました。除去スペルは打ちどころが必ずあるので、どのカードも無駄牌にはなりません。《ヴェールのリリアナ》も、白黒エルドラージ相手のときよりもはるかに強力です。
対 エルドラージトロン
Out
In
対 親和
黒緑を使っていて最もイヤなカードは通常《刻まれた勇者》です。なので、これを対処できる4枚の「《神の怒り》」的効果のカードはぜひとも必要です。他のクリーチャーに対しては、有り余る除去を打ち込みましょう。
対 親和
Out
In
対 ドルイドコンボ
このマッチアップはちょうど旧環境の「感染」を相手取るのと似ています。クリーチャーを除去し、相手の手札から《集合した中隊》と《召喚の調べ》を抜き去るのが勝利への近道です。《集団的蛮行》はこれを達成するのに最適ですね。
クリーチャーを引きすぎると負けてしまうので、《タルモゴイフ》は2枚サイドアウトします。《コジレックの審問》も2枚抜きます、というのも《集合した中隊》を落とすことができませんし、長期戦を見越して除去を増やした方が良いからです。相手が2枚以上の《永遠の証人》を入れているようなら、2枚目の《虚無の呪文爆弾》を入れてもいいでしょう。
対 ドルイドコンボ
対 バーン
このマッチでも《集団的蛮行》は素晴らしい働きをします。1ターン目に手札破壊を打ち込むことがとても有効なので、《思考囲い》も2枚は残しておく方が好みです。どうせ打たれたらそれ以上のダメージが入りますからね。それに余ったら《ヴェールのリリアナ》や《集団的蛮行》で捨てることもできます。
対 バーン
対 赤緑ランデス
手札破壊を打ち込み、《タルモゴイフ》や《ヴェールのリリアナ》で蓋をするのが勝ちパターンです。《大爆発の魔道士》や《突然の衰微》で相手のマナ加速を妨害することで時間を稼げます。《突然の衰微》は《血染めの月》を割るのにも使えますね。
対 赤緑ランデス
対 タイタンシフト
ほぼ赤緑ランプと同じですが、このマッチでは《突然の衰微》は無駄牌になるので、《集団的蛮行》で《風景の変容》やマナ加速を捨てさせる方が良いでしょう。
対 タイタンシフト
対 アブザンジャンク
相手には《残忍な剥ぎ取り》《未練ある魂》《ウルヴェンワルド横断》《黄金牙、タシグル》と入っており、墓地をとてもよく使うので、3枚の《虚無の呪文爆弾》を使えばそれらのパワーを減衰させることができます。
《墓後家蜘蛛、イシュカナ》はアブザンにとっても対処しづらいカードになります。一方、《カメレオンの巨像》は《流刑への道》に弱いのでサイドインしません。
対 アブザンジャンク
対 ジャンド
墓地を使うのは《コラガンの命令》くらいなので、《虚無の呪文爆弾》は必要ありません。グリクシスシャドウと同様、互いの大量の除去によってトップデッキ対決になりやすいです。手札破壊は減らし、脅威となるカードを増やすことが長期戦を制するカギです。
対 ジャンド
対 アドグレイス
墓地対策は除去は全く無意味です。3枚の《集団的蛮行》などをサイドインし、無駄牌と入れ替えましょう。
対 アドグレイス
対 青赤ストーム
こちらには手札破壊があり、《炎の中の過去》に対する墓地対策もあり、《遵法長、バラル》や《ゴブリンの電術師》に対する除去も完備しています。対戦相手は早いターンの《巣穴からの総出》を仕掛けようとするでしょうが、トークンは《大渦の脈動》で対処できます。《血染めの月》に備えて《突然の衰微》は残しておきたいところです。
対 青赤ストーム
対 リビングエンド
《死せる生》に対しては様々な効果的なアクションをとることができます。《虚無の呪文爆弾》や《漁る軟泥》という簡単なメタカードがあることはもちろん、《集団的蛮行》で「続唱」スペルを捨てさせつつ次の《死せる生》に備えて自分のクリーチャーを墓地に送り込んでおくこともできます。
そういうわけで《墓後家蜘蛛、イシュカナ》《大爆発の魔道士》《大物狙い》《カメレオンの巨像》といったクリーチャーをサイドインします。
対 リビングエンド
Out
In
対 ランタンコントロール
除去は全く意味をなしませんが、《突然の衰微》と《大渦の脈動》は素晴らしい働きをします。サイドボード後はデッキ内を有効牌とキャントリップのカードだけにしておきたいところです。《集団的蛮行》は《罠の橋》がある状況でもライフを削りきれる可能性を残してくれます。《墓後家蜘蛛、イシュカナ》は起動型能力がフィニッシャーになりえますし、時には1/2のトークンでアタックすることもできるでしょう。
対 ランタンコントロール
対 エルフ
このマッチアップは「ドルイドコンボ」とおおよそ同様です。ひたすら除去しましょう。《ドゥイネンの精鋭》があるので《ヴェールのリリアナ》はうまく機能しません。《思考囲い》は《集合した中隊》を捨てさせられるので《献身のドルイド》コンボ入りのバージョンに対して有効ですが、《群れのシャーマン》がある黒緑のバージョンを相手にしているなら、《コジレックの審問》を残した方が良いでしょう。
対 エルフ
ぜひこのデッキを使って成功を収めてくれることを願っています。
読んでくれてありがとう。
Jeremy DEZANI
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