By Atsushi Ito
『アモンケット』環境の終盤に開催されたこの「環境名人戦」。
だが環境終盤ということは、次のセットの発売が近づいてきているということだ。現に次の『破滅の刻』については、カードギャラリーにて一部のカードが公開され始めている。
ということで、既に公開された『破滅の刻』の注目カードについて、「環境名人戦」に参加しているプレイヤーたちにインタビューしてみよう。
高橋 優太 (Hareruya Pros)
高橋「『破滅の刻』は青が強くなりそうなので期待しています。具体的には、《敏捷な妨害術師》と《至高の意志》ですね」
高橋「また《リリアナの敗北》は、《ヴェールのリリアナ》はもちろん《黄金牙、タシグル》や《グルマグのアンコウ》すら1マナで破壊することができるので、モダンやレガシーでも可能性があるカードだと思います」
原根 健太 (Hareruya Pros)
原根「まだカードリストはあまり見ていませんが、《啓示の刻》には注目しています」
原根「これまでコントロールに対しては《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》をはじめとするプレインズウォーカーで攻めようという戦略が一般的でしたが、このカードの登場によってその戦略が崩壊する可能性がありますね。また、アブザントークンなどエンチャントを貼って横並べするデッキもとばっちりで影響を受けるかもしれません」
木原 惇希 (Hareruya Hopes)
木原「どうにかして使いたいのは《王神、ニコル・ボーラス》ですね」
木原「書いてあることは《解放された者、カーン》クラスには強いと思います。ただ《解放された者、カーン》もスタンダードでは使われなかったので、入るデッキができるかどうかですね」
木原「他は、《立身+出世》や《ラムナプの採掘者》は下の環境でも使いそうですね」
三原 槙仁 (殿堂プレイヤー)
三原「《王神、ニコル・ボーラス》かな。現状一番強いと思う。何より使ってみたいしね。7マナが環境的に間に合えば、というところ」
斉田 逸寛 (BIGs)
斉田「地味ですが、《削剥》がスタンダードでは一番強いと思います」
斉田「今まで2マナ以下の軽い除去は《奔流の機械巨人》を倒せずにコントロール相手に腐ってしまうのが難点でしたが、このカードならばその心配はありません。《キランの真意号》はもちろん《巻きつき蛇》や《呪われた者の王》も倒せるので、機体・黒緑・ゾンビ・コントロールと、環境の主要なデッキすべてに対して腐りづらいのは魅力的ですね」
斉田「またモダン視点では《立身+出世》は、グリクシスシャドウに確実に入ると思います」
覚前 輝也 (Team Cygames)
覚前「赤いデッキを使いたいからとりあえず赤いカードだけ見たけど……うーん(苦笑) とりあえず《野火の永遠衆》は夢がありそう。バーン的なデッキでブロックされてもおいしいし、攻撃が通ったら《業火の噴流》で6点!(笑)」
覚前「あとは《地揺すりのケンラ》かな。『永遠』できると強そう」
8つ目のセットである『破滅の刻』が加わり、これからスタンダードは最大のカードプールを持つ最も面白い時期に突入する。
また『破滅の刻』には「~の最後の~」シリーズなど、使い方次第で大きく化ける可能性がありそうなカードも多くあるので、モダンやレガシー、ヴィンテージなどへの影響も大きそうだ。
はたして『破滅の刻』によってどんなデッキができるのか。今のうちからカードリストをチェックしておくと、新環境のスタート時に差が付けられるかもしれない。
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