『破滅の刻』、発売迫る!
いよいよ明日、7/14(金)に『破滅の刻』が発売されます。シングルカードとBOXの予約はお済みですか?
アモンケットの次元ではまさに”破滅の刻”が迫っているようですが、我々の次元にとっては新たな環境、新たなデッキに遭遇する“創造の刻”。「早く新しいデッキを作って大会に出たい!」と思っている人も多いでしょう。
さて、大会で『破滅の刻』のカードを使用できるのは明日からですが、Magic Onlineでは一足早く更新が行われ、早速スタンダードのリーグが開催されていました。リアルよりひと足早く、オンラインでは新たなメタゲームが動き出しています。
今回は、Competitive Standard Constructed Leagueの結果から、『破滅の刻』満載のミッドレンジをご紹介します。
赤黒ミッドレンジとは
4 《山》 4 《沼》 4 《泥濘の峡谷》 3 《燻る湿地》 2 《進化する未開地》 4 《霊気拠点》 4 《凶兆の廃墟》 1 《終わりなき砂漠》 -土地 (26)- 3 《ゴブリンの闇住まい》 2 《豪華の王、ゴンティ》 2 《ゲトの裏切り者、カリタス》 2 《栄光をもたらすもの》 -クリーチャー (9)- |
4 《致命的な一押し》 3 《マグマのしぶき》 3 《削剥》 4 《大災厄》 2 《放埒》 2 《不帰+回帰》 1 《栄光の刻》 3 《反逆の先導者、チャンドラ》 2 《最後の望み、リリアナ》 1 《死の権威、リリアナ》 -呪文 (25)- |
3 《夢盗人》 3 《スカラベの饗宴》 2 《チャンドラの敗北》 2 《苦い真理》 2 《破滅の刻》 1 《バントゥ最後の算段》 1 《灯の再覚醒、オブ・ニクシリス》 1 《王神、ニコル・ボーラス》 -サイドボード (15)- |
こちらの赤黒ミッドレンジには、『破滅の刻』のカードが18枚も採用されています。
優秀な各種除去を用いて相手のクリーチャーを処理しつつ、《ゴブリンの闇住まい》《栄光をもたらすもの》《反逆の先導者、チャンドラ》《最後の望み、リリアナ》《死の権威、リリアナ》などを盤面に降り立たせ、勝利を目指します。
注目カード3選
《削剥》
「クリーチャーに3点か、アーティファクトを破壊か」を選べる《削剥》は、超優秀な万能除去です。
《巻きつき蛇》《不屈の追跡者》《折れた刃、ギセラ》といったタフネス3以下のクリーチャーや、《キランの真意号》《奔流の機械巨人》《オケチラの碑》など、この1枚で処理できるカードが多数存在しているので、メインボードから採用していても無駄になる可能性は低いと言えるでしょう。
メインボードにアーティファクト対策を採用できる貴重な1枚。更なる活躍が見込めそうです。
《大災厄》
《削剥》と同じくアンコモンで、2つのモードを持つ《大災厄》も採用されています。こちらも無駄になる可能性が少ない1枚です。
追放させるモードは呪禁や破壊不能を持つクリーチャーに対して有効ですし、手札を追放するモードは場面を問わずに活躍してくれます。
《削剥》と、《大災厄》、そして青の《至高の意志》は、『破滅の刻』のアンコモンの中でも破格の性能を誇ります。『霊気紛争』の《致命的な一押し》、『アモンケット』の《検閲》のように対戦中に見かけることも多いはず。各モードをしっかりと覚えておきましょう。
《ゴブリンの闇住まい》
そして、ここ最近のスタンダードではあまり姿を見なかった《ゴブリンの闇住まい》にも注目です。
各種除去を再利用する能力はもちろん強力なのですが、《削剥》と《大災厄》の存在がさらに強さを押し上げています。《削剥》をまずは3点ダメージのモードで唱えて、《ゴブリンの闇住まい》でアーティファクトを破壊するモードを選択する、といった使い方も可能です。
サイドボード・ピックアップ!
《チャンドラの敗北》
赤の”敗北”が、サイドボードに採用されています。
自分が使うと心強く、対戦相手に使われると非常に厄介な《栄光をもたらすもの》《反逆の先導者、チャンドラ》《炎呼び、チャンドラ》などをわずか1マナで片付けられる、優秀な呪文です。
《夢盗人》
3枚採用されているこちらのクリーチャーは、そのままでは1/2。「永遠」で戦場に戻ってくれば4/4。威迫を持っており、与えた戦闘ダメージの点数分、手札を捨てさせることができ、コントロールデッキに対して無類の強さを誇ります。
「環境の初期は高速デッキが活躍する」と言われますが、『破滅の刻』では発売初日からコントロールが蔓延ると予想されます。そういった場合、《夢盗人》が勝利への鍵を握ってくれるでしょう。
どうしてコントロールが蔓延ると予想されるのか。……それは、王神が居るからです。
《王神、ニコル・ボーラス》
サイドボードに鎮座する、《王神、ニコル・ボーラス》。このデッキでは青マナを産出できるのが《霊気拠点》のみであるため、プレイできる可能性は低めですが、「とにかく入れてみよう!」という気持ちはよく分かります。
各能力がとにかく強く、先週末のプレリリースでも大暴れをしていたようですが、「《王神、ニコル・ボーラス》を使うデッキを構築してみたい!」と考えている人も多いと思います。HareruyaWayfinder 『破滅の刻』編で津村 健志選手が作成した「ターボ《王神、ニコル・ボーラス》」のようなマナ加速を採用したタイプや、シンプルにグリクシスカラーでまとめたコントロールなど様々な形が考えられますが、今まさにデッキ製作に打ち込んでいる人もいるのでは?
背景ストーリーで大暴れしている王神と、発売直後の大会で出会うことはきっと多いはず。先ほど紹介した《チャンドラの敗北》も有効なので、覚えておきましょう。
まだまだ環境初期!
今回ご紹介したのは、「『破滅の刻』を使ってみよう」という意欲に溢れるデッキでした。今週末の大会では、さらに洗練されたデッキが世界の大会で活躍するはずです。
既存のアーキタイプに新カードを足したもの。これまで見たこともないようなコンセプトで組み上げられたもの。そういった様々なデッキに出会えるのも、環境初期の魅力です。その中から、プロツアー『破滅の刻』で優勝を飾るデッキが現れるかもしれません。
それでは、また明日!
この記事内で掲載されたカード
Twitterでつぶやく
Facebookでシェアする