By Atsushi Ito
一週間後に迫ったグランプリ・京都2017、その2日目のフォーマットはブースタードラフトで行われる。
だがグランプリに出場するつもりであっても、まだ『破滅の刻』が発売したばかりというこの時期にあっては、十分な練習ができそうもないというプレイヤーも多いことだろう。
そこで今回、この「Pros&Hopes ドラフト練習会」に参加しているHareruya Prosたちに、『破滅の刻』のトップコモン3枚を順不同で挙げてもらった。
プレイヤー | トップ3コモン |
中村 修平 | 《抑え難い渇き》《忘れられた王族の壁》《毒の責め苦》 |
金川 俊哉 | 《抑え難い渇き》《発射》《ロナスの重鎮》 |
齋藤 友晴 | 《尽きぬ希望のエイヴン》《発射》《毒の責め苦》 |
津村 健志 | 《ロナスの重鎮》《忘れられた王族の壁》《待ち伏せ》 (関係ないけど《エリマキサンドワラ》が大好き) |
井川 良彦 | 《尽きぬ希望のエイヴン》《オケチラの報復者》《ケンラの潰し屋》 |
原根 健太 | 《抑え難い渇き》《ロナスの重鎮》《発射》 |
ドラフト巧者として知られる中村 修平と金川 俊哉がチョイスしたのは《抑え難い渇き》。「砂漠」をコントロールしているか墓地に落ちていると能動的な除去として運用できる点が強みだ。
また《毒の責め苦》は中村いわく「《無許可の分解》みたいなもの」とのことであり、ダブルシンボルに見合った強力な効果と言えそうだ。
ほか、2マナ圏ながら膠着した盤面においてはフィニッシャーにもなりうる《忘れられた王族の壁》も玄人好みで人気を集めた。
一見意外なのは『アモンケット』環境でのグランプリトップ8経験もある齋藤 友晴と、同じくチームシールドでトップ4経験のある井川 良彦が《尽きぬ希望のエイヴン》を挙げていることだろう。通常5マナ域のクリーチャーがそこまで高く評価されることは少ないが、3/3飛行のフィニッシュ力とライフコントロール力がこの環境においては特に頼もしいということかもしれない。
また《ロナスの重鎮》はコモンのラインナップが貧弱な緑というカラーリングにおいて突出した性能を誇り、特に白緑・赤緑のアグロにおいてはパンプアップ系スペルと合わせて無類の強さを発揮する。プロツアーでも注目のアーキタイプと言えるだろう。
同卓のプレイヤーとの評価の違いは、「その色が混んでいるか/空いているか」という判断の精度に関わってくる。グランプリの2日目で上家のプレイヤーとうまく住み分けるためにも、様々なカードの評価についてある程度の共通認識を持っておくといいだろう。
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