Hareruya Pros/Hopesに関する4つの重大発表!!

晴れる屋メディアチーム

 Hareruya Prosとは何か。

 既にご存知の方も多いだろうが改めて説明すると、Hareruya Prosとは、晴れる屋がスポンサードするマジック:ザ・ギャザリングのプレイヤーの中でも特に才能と情熱があり、世界で活躍している選手たちのチームだ。

 マジック:ザ・ギャザリングの最高峰の大会の一つであり、年に4回開催される「プロツアー」に継続参戦するためには、基本的には厳しい戦いでプロポイントを勝ち取り、プロクラブのゴールド・レベル以上に登りつめる必要がある。トップクラスのプラチナ・レベルのプレイヤーは世界でも30名弱しかおらず、ゴールド・レベルも70名ほどに限られている。

 そしてHareruya Prosは主にゴールド・レベル以上のプレイヤーで構成されているため、プロツアーの中継やカバレージで目にする機会も多い。

 つまりHareruya Prosとは、世界的にもまさしく注目選手揃いのスポンサード・チームなのだ。

 さて、そんなHareruya Prosについては、つい昨日南米コミュニティに属する新メンバー6名が加入というニュースをお届けしたばかりである。

 だが。

 今回なんとさらに、Hareruya Prosについてのビッグニュースを3本と、先日26か国34名のプレイヤーの加入を発表したばかりのHareruya Hopesについても追加ニュースを1本、お届けできる運びとなったのだ。

 2017-18シーズンにおけるHareruya Pros/Hopesのさらなる飛躍を予感させるような、ワクワクするニュースばかりなので、ぜひ最後まで読んでみて欲しい。

ニュース1: 新たに4名の精鋭がHareruya Prosに加入!

 さて、Hareruya Prosに関するビッグニュースと言うからには……もちろん新選手の加入は外せない。

 そう。今回、南米コミュニティの6選手に加え、新たに4選手がHareruya Prosに加入することとなったのだ。

 それでは早速、Hareruya Prosに加入する新メンバー4人をご紹介しよう!

クリスティアン・カルカノ/Christian Calcano (アメリカ)

クリスティアン・カルカノ/Christian Calcano

クリスティアン・カルカノ/Christian Calcano (アメリカ)

 クリスティアン・カルカノについては、今更紹介するまでもないかもしれない。プロツアー『アモンケット』でトップ8に入賞、プロツアー『破滅の刻』では4敗で10位に入賞して昨シーズン大ブレイクした、言わずと知れたプラチナレベル・プロプレイヤーだ。

 だが、今でこそ世界の超一流プレイヤーたちの仲間入りを果たしたカルカノも、最初からトッププレイヤーというわけではなかった。Walking the Planesでも語られているように、カルカノは2010年、最初のプロツアーに出るまでに90回ほどもプロツアーの予選に参加し続けた「グラインダー」だったのだ。

 10月5-8日に開催される、世界でたった24人しか参加できない世界選手権にも、カルカノは参加する。2012年に参加プレイヤーを厳選する方式に代わって以降、初めての参加だ。

 かつて「グラインダー」だった男が、7年の時を経てついに世界の頂点を決める舞台に立つ。世界選手権と、そしてまだ始まったばかりとなる2017-18シーズンでの彼の活躍に期待だ。

ハビエル・ドミンゲス/Javier Dominguez (スペイン)

ハビエル・ドミンゲス/Javier Dominguez

ハビエル・ドミンゲス/Javier Dominguez (スペイン)

 ハビエル・ドミンゲスというプレイヤーは日本人にとってはあまり馴染みがないかもしれない。だが、プロツアー『戦乱のゼンディカー』プロツアー『破滅の刻』でそれぞれ9位に入賞しているほか、レガシーのグランプリ・パリ2014BUGデルバーを駆っての優勝やモダンのグランプリ・ロサンゼルス2016ジャンドを使用しての3位入賞などその戦績は枚挙に暇がない。

 また、チームリミテッドのグランプリ・ロッテルダム2016ではマルシオ・カルヴァリョとルイス・サルヴァットと組んでの優勝を収めている。Magic Onlineフリークであることも手伝ってか、複数のフォーマットにまたがって6度のグランプリトップ8経験を持つ強豪である。

 昨シーズンは後半の追い上げもあり、プラチナレベル・プロプレイヤーの座を勝ち取った。また、彼も世界選手権の出場権利を持つ24人のプレイヤーのうちの一人であり、カルカノと同様に今回が初参加となる。はたして彼の輝かしいキャリアに世界選手権優勝という新たな1ページを加えることができるのか、要注目だ。

マルク・トビアシュ/Marc Tobiasch (ドイツ)

マルク・トビアシュ/Marc Tobiasch

マルク・トビアシュ/Marc Tobiasch (ドイツ)

 デッキビルダーとしても知られているマルク・トビアシュは、プロシーンで一躍注目を浴びるきっかけとなったプロツアー『アモンケット』でのトップ8も手伝って、念願の目標だったゴールドレベル・プロの座を射止めている。

 彼について特筆すべきはエターナルフォーマットへの造詣の深さであり、しかもモダンやレガシー以上にヴィンテージ(しかも《最後の審判》!) を特に好んでいるという点で、プロプレイヤーとしては少し変わっているかもしれない。だが2017-18シーズンはチームプロツアーでモダンやレガシーをプロレベルでプレイする機会が存在するので、彼のスキルが生きてきそうだ。

グジェゴジュ・コヴァルスキ/Grzegorz Kowalski (ポーランド)

グジェゴジュ・コヴァルスキー/Grzegorz Kowalski

グジェゴジュ・コヴァルスキ/Grzegorz Kowalski (ポーランド)

 グジェゴジュ・コヴァルスキプロツアー『イニストラードを覆う影』で10位に入賞した経験もあり、2015-16シーズンから2期連続でゴールド・レベルを維持している。最近ではグランプリ・サンチアゴ2017で、「《炎呼び、チャンドラ》霊気池」を使用して準優勝を果たしたことも記憶に新しい。

 ヨーロッパで開催されるグランプリに精力的に参加しており、トップ8入賞経験こそさほど多くないものの、安定してスタンディング上位に名を連ねている。

 ……以上4名、アメリカ、スペイン、ドイツ、ポーランドと様々な国々出身のプロプレイヤーがHareruya Prosに加わることとなった。

 また、彼らについてはライターとしてマジックの記事をこのウェブサイトに寄稿してくれることにもなっているので、翻訳記事も近いうちにお届けできる予定だ。楽しみに待っていて欲しい。

ニュース2: 熊谷 陸がHareruya Prosに加入!

熊谷 陸

熊谷 陸

 加入するのは外国のプレイヤーだけではない。今年の3月にHareruya Hopesへの加入を発表した熊谷 陸は、昨シーズンでのめざましい活躍とそれによるゴールド・レベルへの到達により、新たにHareruya Pros入りが決定したのだ!

 熊谷は昨シーズンの4つのプロツアーをすべて6敗以内で終えており、非常に高いアベレージを維持している。2017-2018シーズンにはHareruya Prosとしてさらなる高みを目指すことになる熊谷を、Hareruya Prosともども引き続き応援いただけると幸いだ。

ニュース3: マテイ・ザトルカイ/Matej Zatlkajと伊藤 敦がHareruya Prosマネージャーに就任

マテイ・ザトルカイ/Matej Zatlkaj

マテイ・ザトルカイ/Matej Zatlkaj

伊藤 敦

伊藤 敦

 さらに3つ目のニュースは、Hareruya Prosのマネージャーに関してだ。Hareruya Prosも大所帯となり、外部メディアへの露出の機会や国際色も増してきたことで、選手をとりまとめるマネージャーの必要性が高まってきた。

 そこでこのたび、Matej Zatlkaj伊藤 敦がHareruya Prosのマネージャーとして就任することになったのだ。

 Matej Zatlkajは、プレイヤーとしてはプロツアー・ベルリン08で準優勝、プロツアー「ドラゴンの迷路」で7位入賞という戦績を誇るが、近年では特にヨーロッパのプレイヤーコミュニティの拡大に尽力しており、カバレージ放送のコメンテーターとしても活躍している。

 「マジックを盛り上げたい」という齋藤の思いに共感し、既に昨シーズンから事実上のマネージャーとして活躍していたが、規模拡大により改めて公にHareruya Prosのマネージャーとなった。主にヨーロッパとアメリカのHareruya Prosを担当する。

 伊藤 敦は、カバレージライターとして実績があり、プロツアー取材で現地に赴く機会も多く、これまでも取材を通じてHareruya Prosのブランディングに貢献してきた。マネージャーとしては、国内のHareruya Prosと南米コミュニティの6人を担当する。

ニュース4: Hareruya Hopesにさらに2名が加入!

 最後はHareruya Hopesについて、追加で2名の大型加入のニュースが舞い込んできたのでお届けしよう。

ジョー・ソー/Joe Soh

ジョー・ソー/Joe Soh (マレーシア)

ティアゴ・ロドリゲス/Thiago Rodrigues

ティアゴ・ロドリゲス/Thiago Rodrigues (ブラジル)

 ジョー・ソーというプレイヤーについてはご存知の方も多いだろう。スタンダードのグランプリ・神戸2015で準優勝、そして昨年はモダンのグランプリ・神戸2017で見事優勝を果たした強豪の1人である。近年は東南アジア圏のグランプリのコーディネーターも務めているそうだ。

 ティアゴ・ロドリゲスはモダンのグランプリ・コペンハーゲン2015でのトップ8に入賞したほか、2016 Super Sunday Series ChampionshipでSam Blackと決勝を争った経験もある猛者である。

 2017-18シーズン、これからHareruya Hopesとして活動する2人に、ご声援をいただけると幸いだ。

今期のHareruya Pros新体制まとめ

 さて、どれもハッピーなニュースとはいえ、昨日のHareruya Latin加入と合わせて一度に大量の最新情報をお届けしたので、読者の方々の中には「で、結局Hareruya Prosはどうなったの?」と思う向きもあるだろう。

 そこで以下に2017-18シーズンのHareruya Prosのメンバー表を用意したので、気になる方は参考にして欲しい。

プロレベル プレイヤー名 備考
プラチナ Martin Muller
プラチナ Christian Calcano
プラチナ Javier Dominguez
プラチナ Carlos Romao Hareruya Latin
プラチナ Lucas Esper Berthoud Hareruya Latin
プラチナ Marcio Carvalho Hareruya Latin
プラチナ Thiago Saporito Hareruya Latin
ゴールド 齋藤 友晴
ゴールド 原根 健太
ゴールド Jeremy Dezani
ゴールド Petr Sochurek
ゴールド Oliver Polak-Rottmann
ゴールド Pierre Dagen
ゴールド 中村 修平 殿堂
ゴールド 熊谷 陸
ゴールド Grzegorz Kowalski
ゴールド Marc Tobiasch
ゴールド Luis Salvatto Hareruya Latin
ゴールド Sebastian Pozzo Hareruya Latin
シルバー 津村 健志 殿堂
シルバー 高橋 優太
シルバー 井川 良彦

 昨月は八十岡 翔太の卒業発表が話題となり、Lukas Blohon、Michael Bonde、金川 俊哉、大澤 拓也の4選手については2016-17シーズン限りで契約終了となっている。また、森 勝洋中島 主税はHareruya Hopesへ移籍する。

 こうした脱退や移籍もあったものの、今回の強化により、2017-18シーズンのHareruya Prosはさらに増えて総勢22名でスタートすることとなった。しかもヨーロッパだけでなく、アメリカや南米のプロプレイヤーも参加し、国際色がさらに豊かとなった形だ (また、これに合わせてHareruya Pros/Hopesページもリニューアルした)。

 まずは10月5-8日に開催される世界選手権に出場するマーティン・ミュラー、クリスティアン・カルカノ、ハビエル・ドミンゲス、マルシオ・カルヴァリョ、ルーカス・エスペル・ベルサウド、セバスティアン・ポッツォの6名に、ぜひとも熱い応援を送ってもらいたい。

 何せお気づきだろうか、世界選手権に出場する24名のうち6名がHareruya Prosなのである!Hareruya Prosが世界王者を輩出できるのか、6名の戦いぶりからは目が離せなくなりそうだ。

 また、マーティン・ミュラーは同日程で開催されるプロツアー・チームシリーズの決勝に”GENESIS”の一員として出場する。対戦チームは日本の”MUSASHI”なので無理に応援して欲しいとは言わないが、こちらの戦いもぜひ見届けてほしい。

 そして最後に、2017-18シーズンにますます世界での存在感を増していくHareruya Pros/Hopesのことを、これからも応援していただければ幸いである。

Twitterでつぶやく

Facebookでシェアする

関連記事