プレイヤーインタビュー: 看板娘”けーちん”に聞く、マジック初心者が上達するための方法とは

晴れる屋

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By Atsushi Ito

 248名が参加した今回の第9期スタンダード神挑戦者決定戦は、岡井 俊樹の優勝で幕を閉じた。

 だがその裏で、密かに快挙を達成していたプレイヤーがいたことをご存知だろうか?

 なんと昨年12月に晴れる屋の看板娘として活動を開始したばかりで、まだマジック歴が1年にも満たない“けーちん”が、惜しくも賞品圏内には届かなかったものの、「ラムナプ・レッド」を使用して7勝2敗で18位という好成績を残したのだ。

 もはや彼女の実力は疑うべくもない。だがしかし一体なぜ、”けーちん”はここまで強くなれたのだろうか?

 そこで9回戦を戦い抜いた”けーちん”に、短期間でここまで上達できたその秘訣についてインタビューしてみた。

--「9回戦、お疲れ様でした。7勝2敗という立派な成績でしたが、結構練習されたのでしょうか?」

けーちん「もうふらふらですけど(笑) 練習はそこまでできてないですねー……今回はRPTQを突破されていた赤単のレシピを参考にさせていただいて、それがうまくいった感じです。《ハンウィアー守備隊》が強かったです!」

ハンウィアー守備隊

--「”けーちん”さんはまだマジックを始めてたったの8か月とのことですが、この8か月余りを振り返ってみて、マジックへの見方や接し方が何か変わったりしましたか?」

けーちん「うーん……始めたての頃は負け続けて『難しい』『もっと勉強しなきゃ』っていう感じだったんですけど、今は『こうしてれば良かったかも』って考えられるようになって、すごく楽しいです。最初は『よし、5マナあるから5マナ使おう!』だったのが、今ではプレイする順番を考えたり、『これは除去られる前提で出そう』って相手の動きを考えてプレイできるようになりました

--「それは”けーちん”さんが上達されたからだと思いますが、何がきっかけでそうしたステップアップにつながったと思いますか?」

けーちん「たぶんカードやデッキを覚えるようになったのが大きいのかなーと思います。『破滅の刻』は、スタンダードでよく使われているカードがそんなに変わらなかったので、出されるカードも見たことあるものばかりで覚えやすかったです。あとは、プレイも覚えるようになりました。こういう相手にはこうしよう、これは除去った方が良い、みたいな定石がわかるようになって、段々と勝てるようになっていきました」

--「これからマジック強くなりたい!という初心者の方が目の前にいたら、どんなアドバイスを送りますか?」

けーちんとにかく場数を踏むべき、ですかね。特にまだ自分が弱い、結果が残せてないと思ううちは、負けてもドロップしないようにすることが大事だと思います」

--「そういえば”けーちん”さんはグランプリ初出場だったグランプリ・静岡2017春でも、1勝8敗という成績で最後まで戦い抜いていましたね」

けーちん「もちろん勝つのは楽しいし負けるとつまらないんですけど、マジックの大会って負けると同じくらいの成績の人と当たるようになっているので、自然と大体自分と同じくらいのレベルの人と対戦できるんですよね。そういう機会を早めにドロップして逃しちゃうのはもったいないなと思うので」

--「初心者にオススメのイベントや、初心者ならこれは読むべき、見るべき!というマジック関連のコンテンツはありますか?」

けーちん「イベントは、晴れる屋ならやっぱり『ビギワン!』ですね。9回戦とかだと疲れちゃって最後までやれなかったりしますけど、6回戦か7回戦くらいなら何とか最後までやれると思いますし。コンテンツで言うと私の場合は、始めたころはとにかくデッキ検索をひたすら見まくっていた記憶があります。あと、大会で当たった人にも聞きまくってました(笑) どういうデッキで、どうやって勝つのかとか。デッキリストだけ見ていても除去るべきクリーチャーがどれかなんてわからないけど、対戦した人に片っ端から聞いていると、そのうちリストを見ただけでも何となくわかるようになっていくんですよね」

--「なるほど。では最後に、マジックプレイヤーとして次の目標があれば聞かせてください」

けーちん「目標?なにかなー……うーん、まあでもやっぱり個人戦のグランプリで2日目に行くことですかね」

--「7勝2敗はグランプリなら余裕で初日突破ですからね、今ならきっとできますよ!」

けーちん「確かに(笑) 次はきっと勝てる!

--「ありがとうございました」


 去り際、「いま、マジック楽しいですか?」とぶつけてみると、「楽しいです!勝てることがとにかく楽しい」と笑顔で即答してくれた。

 最初のインタビューで語っていた「これからマジックを始めたいと考えている人にとってのロールモデルになれたら」という観点で言うなら、もはや彼女以上にふさわしいロールモデルは存在しないだろうとすら思う。心配することがあるとすれば、あまりにも成長のスピードが早すぎて参考にならないかもしれない、ということくらいだ。

 最強の初心者、”けーちん”の次なる活躍が楽しみでならない。

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