今週末の6月14日(土)に「モダン神決定戦」が開催されます!
『モダン神決定戦 開催案内ページ』
それに向けてただいま絶賛モダンの調整中ということで、デッキ解説ブログをお届けしようと思います☆
デッキは本戦で使用しようと思っている「青赤ストーム」です。
4 《島》 1 《山》 4 《蒸気孔》 4 《沸騰する小湖》 1 《霧深い雨林》 2 《硫黄の滝》 -土地(16)- 4 《ゴブリンの電術師》 -クリーチャー(4)- |
4 《ギタクシア派の調査》 4 《思考掃き》 4 《手練》 4 《血清の幻視》 1 《撤廃》 4 《魔力変》 4 《捨て身の儀式》 4 《発熱の儀式》 2 《捨て身の狂乱》 2 《ぶどう弾》 3 《炎の中の過去》 4 《紅蓮術士の昇天》 -呪文(40)- |
4 《稲妻》 4 《血染めの月》 3 《白鳥の歌》 2 《残響する真実》 2 《巣穴からの総出》 -サイドボード(15)- |
まずは簡単な豆知識紹介からご覧ください(*^_^*)
■豆知識
1.<ギタクシア派の調査>は理由がない(手札を見なくてもいい)ときは打たない
温存しておくと《ぶどう弾》の「ストーム」稼ぎにも使えるため、1ターン目に打つのは土地が詰まりそうなときだけ。基本的には2ターン目に《ゴブリンの電術師》や《紅蓮術士の昇天》を出すかどうか、またはどちらを出すかの判断要素として使うべし。コンボを始動するべきかどうかの判断基準にもなるので、意味のないタイミングで決してキャストすることのないように。
2.<ゴブリンの電術師>は無理に2ターン目に出す必要はない
除去にスタックで《捨て身の儀式》や《魔力変》を連打する動きは強いので、対戦相手が除去を持っている時はコンボの直前に出しましょう。
3.<炎の中の過去>で墓地のカードを使えるようになったら、<血清の幻視>は他にドロー操作がある状況でキャストするのが理想
このターンに勝たないといけないのであれば、次のターンのトップを良くしても意味がないので、《ギタクシア派の調査》や《魔力変》の前にキャストして「占術」を有効活用すること。墓地からキャストする優先順位としては、《思考掃き》→《手練》→《血清の幻視》→《ギタクシア派の調査》。青マナが不足気味の場合は《手練》→《血清の幻視》→《思考掃き》。
4.対戦相手が<トーモッドの墓所>や<大祖始の遺産>をコントロールしている場合、手札にある程度インスタント呪文を温存した状態から<炎の中の過去>をキャストすると良い
例えば《魔力変》2枚を手札に残しておけば、対戦相手が《大祖始の遺産》を生贄に捧げたあとで《魔力変》を使うことで、《魔力変》2枚に「フラッシュバック」を付けることができる。
5.<紅蓮術士の昇天>で<炎の中の過去>をコピーしたときは、コピーを解決してオリジナルをスタックに乗せたまま動くと吉
そうするとオリジナルの解決までに引いたり墓地に落ちたりしたインスタント呪文にも「フラッシュバック」が付く。特に《思考掃き》や《捨て身の狂乱》などはこのタイミングで打つのが重要。
6.<紅蓮術士の昇天>で<捨て身の狂乱>をコピーしたときは、コピーを解決してからオリジナルが解決するまでに動けるタイミングがあることをお忘れなく
例えば《魔力変》をドローできた場合は、《捨て身の狂乱》のオリジナルが解決に入る前に打つことができる。
7.対戦相手が<血清の幻視>で上に2枚積んだときは、<思考掃き>を相手に打つのもあり
特に序盤は土地を上に乗せる可能性が高いので、効果が大きい。
8.このデッキはメインの勝率こそ良いものの、サイド後が課題
墓地対策、《法の定め》などメジャーなサイドボードカードの多くに引っかかるので、画期的なサイドボードプランがあると良い。今のところ《血染めの月》が最適だと思う。
■サイドボーディング
モダンのサイドボーディングは難解を極めます。どの対策カードが投入されるのか、それに対してこちらはどのカードをサイドインすべきなのか。考えることは山ほどありますし、デッキの種類が多いゆえに、全てのデッキと満足行くまで練習することは不可能と言っていいでしょう。それゆえに僕自身も各マッチアップを納得できるほど練習できているわけではありませんが、あくまでご参考程度に僕なりのサイドボーディングプランをご紹介させていただきます。
各マッチアップのサイドボーディングの解説に入る前に、個人的なルールをひとつご紹介させていただきます。
僕はサイドボードから4枚以上のカードを入れる場合、特に《血染めの月》を入れる際には必ず<ゴブリンの電術師>か<紅蓮術士の昇天>を複数枚、または全て抜くようにしています。
理由は以下の2点です。
1.ソーサリー・インスタント呪文が少なくなりすぎる
2.対戦相手のデッキ内容次第で、<ゴブリンの電術師>か<紅蓮術士の昇天>のどちらかは対処されやすい
1つ目は、デッキのバランスという観点でみた時に、《ゴブリンの電術師》《紅蓮術士の昇天》《血染めの月》と入っていると、デッキの動きがちぐはぐになってしまいがちなためです。この構成だと《紅蓮術士の昇天》のクエスト条件達成すらも難しく、対戦相手の妨害云々を抜きにしても、勝利することが難しくなります。そのため、《血染めの月》を入れる際にはどちらかをサイドアウトしてデッキのバランスを保つようにしています。
2つ目は対戦相手のデッキ内容についてですが、ほとんどのデッキは対クリーチャーか対エンチャント耐性のどちらかに特化していることが多いです。例えば「トリコロール(青白赤)・コントロール」ならばクリーチャー対策は山のようにあるものの、エンチャントに触れるカードは非常に少ないです。基本的な指針としては、《稲妻》の入ったデッキ相手には《ゴブリンの電術師》を、「メリーラポッド」のようにクリーチャー除去呪文の乏しいデッキには《紅蓮術士の昇天》をサイドアウトするようにしています。
また、対戦相手のデッキに墓地対策が入っていると分かっている場合(対「緑赤トロン」など)、《紅蓮術士の昇天》と《炎の中の過去》の両方を残したくはないので、《ゴブリンの電術師》を優先的に残したり、下記の記述になくとも《巣穴からの総出》をサイドインしたりしています。
・対「<欠片の双子>(青赤2色)」
対戦相手にだけ《差し戻し》という妨害手段があり、それに加え安定して4ターン目にコンボを決めてくるので若干厳しいマッチアップです。1本目は《欠片の双子》デッキなのかミラーマッチなのか判別が付きづらいことも非常に厄介ですね。サイド後も劇的な相性改善は望めないものの、妨害手段が増えるので多少は楽になります。
・対「<欠片の双子>(青赤緑or青赤白)」
2色の《欠片の双子》と比べると、《血染めの月》が劇的に作用するので楽なマッチと言えます。「青赤緑」バージョン相手には《血染めの月》で《漁る軟泥》も封殺できるのでそこまで過度に意識する必要もないとは思いますが、《白鳥の歌》ではなく《稲妻》をサイドインしてもいいでしょう。
・対「メリーラポッド・メリーラレスポッド」
以前であれば、対策カードである《漁る軟泥》も《エーテル宣誓会の法学者》も《稲妻》で処理できましたが、新顔の《弁論の幻霊》はバウンス呪文でしか対処できないのが辛いところ。《弁論の幻霊》+《呪文滑り》or《修復の天使》となると突破するのが困難なので、サイド後は可能な限り早めに仕掛けたいですね。もしかすると後手でも《血染めの月》を採用した方がいいかもしれません。
・対「緑赤トロン」
「緑赤トロン」には一般的にメインから4枚の《大祖始の遺産》が入っていることがほとんどなので、サイド後は墓地利用関連のカードを減らしていきます。対戦相手の除去は《紅蓮地獄》のようにソーサリータイミングだったりするので、《ゴブリンの電術師》はコンボ始動の直前に出すといいでしょう。
このマッチアップは先ほどの豆知識で紹介した、「インスタント呪文を温存した状況で《炎の中の過去》をキャストする」テクニックが役立ちます。《血染めの月》のおかげでゲームが長引くことが多いので、ある程度余裕を持ってコンボを始動することができると思います。《大祖始の遺産》を生贄に捧げられた後に息切れしないように、手札に複数枚の《思考掃き》や《魔力変》を持った状態で《大祖始の遺産》の起動を誘いましょう。
・対「親和」
対「親和」のメインボードは単純なスピード勝負になります。《ぶどう弾》があれば対戦相手の戦場を壊滅させることができるので、《ギタクシア派の調査》と《魔力変》は大切に使って「ストーム」を無駄にしないように心がけましょう。
サイドボード後は妨害手段も増えるので、幾分か余裕を持った動きがしやすくなります。「親和」は非常にポピュラーなデッキなので、もしもこのデッキを意識するのであれば、《ゴブリンの電術師》やマナ加速から速やかにキャストできる《粉砕の嵐》を採用するといいでしょう。
・対「トリコロール(青白赤)・コントロール」
1本目は、戦場に出た《紅蓮術士の昇天》に触れるカードが《謎めいた命令》しかないので、いかにしてこれを着地させるかが勝負のカギとなります。《紅蓮術士の昇天》を通したい時、またはコンボを始動すべきタイミングを的確に把握するためにも、《ギタクシア派の調査》は大切に使いましょう。《呪文嵌め》を持たれていない状況だと《紅蓮術士の昇天》を通すのは容易なので、《マナ漏出》を《捨て身の儀式》などで無効化して強引にでも通すようにしましょう。
サイドボード後は《紅蓮術士の昇天》か《血染めの月》でゲームの主導権を握ることになります。対戦相手がフェッチランドを起動する前に《血染めの月》を置けると勝利に直結するので、2ターン目にマナ加速からの《血染めの月》は必勝パターンと言えます。
・対「ゴルガリ(緑黒)ミッドレンジ・ジャンド(緑黒赤)・ミッドレンジ」
《突然の衰微》があるので《ゴブリンの電術師》と《紅蓮術士の昇天》に頼ることは難しいですが、《ゴブリンの電術師》の場合はコンボ始動の直前に出して対戦相手の計算を狂わせるようにしましょう。
《欠片の双子》デッキと同じく、対戦相手のデッキが2色かそれ以上かで《血染めの月》の効き具合が変わってきます。ただし、《欠片の双子》とは違い、基本地形の少ないデッキであること、赤マナを有効活用しづらいデッキであることから、《血染めの月》は必殺技となりえます。
こちらの理想とする展開としては、対戦相手のクリーチャーをこまめに除去してゲームスピードを落とすことです。《闇の腹心》と《漁る軟泥》は打ち漏らさないようにしたいですね。
今のところ調整過程はこのような感じです。「スタンダード神決定戦」ではボロ負けだったので、リベンジという意味でも「モダン神決定戦」はがんばりたいところです!参加されるみなさまはよろしくお願いいたします!
それでは、土曜日の「モダン神決定戦」でお会いしましょう!
コガモ