J-SPEEDに魅せられて

－－「岡井さんはこの1年間だけでPWCC2017やRPTQ『破滅の刻』での権利獲得、そして今回の第9期スタンダード紙挑戦者決定戦といった数々の素晴らしい戦績を残されていますね。その強さの秘訣は何なのでしょうか？」

岡井「いきなり難しい質問ですね……むしろ僕が教えてほしいくらいです(笑) ただ、強いて言うなら僕はまだ学生なので、社会人プレイヤーの方などと比べると時間がたくさん使えるというのはあると思います。基本的に毎週末PPTQやそのほかのトーナメントなど様々な競技イベントに参加していますし、平日もマジックのために時間を使うことができますから」

－－「なるほど。地道に大会に参加し続けたことが今の結果に繋がっている、と……」

岡井「そうですね。特にPPTQは賛否両論あるようですが、毎週気軽に参加できてちょうどいい腕試しや練習の場になっているので個人的には嫌いじゃないです」

－－「実戦の中で叩き上げられてきたわけですね……話は変わりますが、岡井さんは『マジック・オリジン』から本格的にマジックをプレイされた始めたということでしたね。マジックを始めたきっかけはどういったものなのでしょうか？」

岡井「元々J-SPEED(原根 健太)さんに憧れていて、グランプリ・京都2015で原根さんがご活躍されていたのを見て僕も始めてみようと考えたのがきっかけです」

－－「おお、原根さんがきっかけだったんですね！」

岡井「ええ。友達と一緒に『マジックやってみようぜ』と。結局それから2年経って、今でもマジックをプレイし続けてるのは僕だけになってしまいましたが……(笑)」

好きなのは堅実なカード

－－「次に、岡井さんのプレイヤーとしての人物像に迫っていきたいと思います。岡井さんといえばいつもスタンダードの構築イベントで好成績を残されていますが、モダンやレガシーなど他のフォーマットはプレイされないのですか？」

岡井「スタンダードだけですね。他のフォーマットをやらないようにしているというわけではないですし、グランプリ・千葉2016などは友達からレガシーのデッキを借りて参加したりしましたが、それくらいです。モダンなども興味はありますし、プレイしてみたいのですが……」

－－「他のフォーマットはなかなかプレイする機会がない、と。では、好きなカードなどはおありでしょうか？」

岡井「《巨森の予見者、ニッサ》が好きでした。前の環境ではずっとバントカンパニーを愛用していたんですが、《巨森の予見者、ニッサ》は《反射魔道士》や《呪文捕らえ》以上に印象に残っていますね。ああいう出し得というか、プレイするのにリスクがないカードが好きです。あとは《不屈の追跡者》や《反逆の先導者、チャンドラ》なども好きです」

－－「たしかにどれも軽めでアドバンテージが取れる優秀なカードですね。いぶし銀というか……」

岡井「そうですね。だからデッキも、たとえば《謎の石の儀式》や《金属製の巨像》などを使用するシナジーデッキよりも、堅実で常にそれなりの仕事をしてくれるカードが好きです」