こんにちは!
『イクサラン』の発売、それと同時にグランプリ・静岡2017秋の開催が迫ってまいりました!
このタイミングでのグランプリ、そしてチーム戦はかなり珍しく、僕もこれまでに経験がありませんが、それだけに新鮮な気持ちでグランプリを満喫できそうです。
僭越ながらグランプリ前日にチームシールドセミナーというものを開催させていただきます!僕自身も環境理解度がまだまだではありますが、精一杯務めさせていただきますので、お時間に余裕がある方はぜひ参加してみてください。
さてさて、ここからは気持ちを切り替えてスタンダード視点で新カードを見ていきましょう。今回はかなり癖が強くて面白そうなカードがたくさんありますが、少しでも『イクサラン』の魅力が伝われば幸いです。それでは、『イクサラン』20選をご覧ください。
(※各カードは順位ではなく、カード番号順に並んでおります)
1.《軍団の上陸》 / 《一番砦、アダント》
条件を満たすと、とんでもない能力を持った土地に「変身」する新シリーズ。白は《Kjeldoran Outpost》もびっくりのトークン生成能力を持っていて、白黒トークンなどでの活躍が見込めます。
6 《沼》 5 《平地》 4 《進化する未開地》 4 《秘密の中庭》 4 《シェフェトの砂丘》 1 《呪われた者の揺り籠》 -土地 (24)- 4 《聖なる猫》 4 《選定の司祭》 3 《不死の援護者、ヤヘンニ》 2 《発明の天使》 1 《マガーンの鏖殺者、ヴォーナ》 -クリーチャー (14)- |
2 《致命的な一押し》 4 《徹頭+徹尾》 4 《饗宴への召集》 4 《軍団の上陸》 4 《秘密の備蓄品》 4 《選定された行進》 -呪文 (22)- |
絆魂持ちのトークンを突破するのはなかなかに大変でしょうし、そこに《選定の司祭》や《選定された行進》が加われば正に鉄壁!?回復した大量のライフは、《マガーンの鏖殺者、ヴォーナ》で有効活用していきましょう。
2.《若返りの儀式》
ライフが増えるのは良いことです。前の環境で何度か「青白《副陽の接近》」デッキに《新たな信仰》が入っているのを見かけたので、《新たな信仰》の「サイクリング」よりも効果が大きいこのカードにもきっとチャンスがあるはず!
3.《残骸の漂着》
初見では対戦相手にたくさん土地をあげちゃうしイマイチなのかな?と思っていましたが、予想よりも遥かに使いやすくて強そうな1枚です。
対戦相手は《残骸の漂着》のみを警戒していつまでも待ち続けるわけにもいかないでしょうし、環境に存在するだけでコントロールデッキにとって利点が多そうな優良カード。
4.《夢呼びのセイレーン》
たまに登場するとても青とは思えない凶暴なカードシリーズ。「海賊」デッキがどれほどのポテンシャルを秘めているのかまだ測りかねますが、《夢呼びのセイレーン》の連打は《霧縛りの徒党》を彷彿とさせるほどのインパクトがあるのではないでしょうか。
今セットには《見張りによる消散》という「海賊」デッキにおあつらえ向きな打消し呪文も登場しているので、”瞬速” が生かしやすい点もいいですね。
5.《狡猾な漂流者、ジェイス》
現時点で評価が分かれているカード。ただしこれまでの歴史を見ると3マナの「プレインズウォーカー」は概ね強かったですし、コントロールデッキ対決におけるサイドボード後の軽い脅威としては十分なスペックを持っていると思います。
6.《アズカンタの探索》 / 《水没遺跡、アズカンタ》
「《水没遺跡、アズカンタ》は強すぎて、印刷されていいカードではないと思っている」 by マルク・トビアシュ (2つのお気に入り -『イクサラン』は、このデッキから始めよう- より抜粋)
「青い《苦花》」 by 高橋 優太
と、みなさん大絶賛の今セット最大の注目株。伝説のパーマネントではあるものの、「変身」するかどうかを選べる親切設計なので2枚目を表面で置いておけるのも◎。
7.《セイレーンの嵐鎮め》
この性能で飛んでるのはすごいですね。 “強襲” というキーワード能力を擁する「海賊」デッキにおいて、軽くて回避能力を持ったクリーチャーは秀逸です。
8.《強迫》
今セットは《強迫》に始まり《呪文貫き》、《稲妻の一撃》などなど、強力な再録カードが目白押し!
中でも《強迫》はこれまでにいくつもの物語を紡いできたカードで、思い入れや愛着があるという方も多いのではないでしょうか。
《精神背信》や《心臓露呈》と違って1マナなので、3ターン目以降に2アクションを取りやすいのが《強迫》最大の利点です。黒かったらとりあえず入れとけば?そんな適当な発言さえ肯定されてしまうほどに強力なカードではありますが、唯一ケチを付けるとしたらイラストが怖いことなので、よろしければ過去のイラストもご覧になってみてください。
9.《遺跡の略奪者》
ある程度デッキを軽く作る必要はありますが、それさえクリアしてしまえば息切れ知らずのビートダウンの完成です。HareruyaWayfinderでは、昨年度スタンダードマスターを受賞したセバスティアン・ポッツォさんが、《遺跡の略奪者》が4枚入った「海賊」デッキを作ってくださいました。
6 《沼》 5 《山》 4 《泥濘の峡谷》 4 《竜髑髏の山頂》 3 《ラムナプの遺跡》 2 《イフニルの死界》 -土地 (24)- 4 《ボーマットの急使》 3 《帆綱走り》 4 《深海艦隊の船長》 3 《航空船を強襲する者、カーリ・ゼヴ》 2 《凶兆艦隊の船長》 4 《遺跡の略奪者》 3 《風雲船長ラネリー》 2 《荒くれ船員》 -クリーチャー (25)- |
3 《ショック》 3 《致命的な一押し》 2 《木端+微塵》 1 《無許可の分解》 2 《不吉な旗艦》 -呪文 (11)- |
10.《暴れ回るフェロキドン》
《副陽の接近》、《霊気圏の収集艇》、《威厳あるカラカル》、《領事の権限》、《発明の天使》などなど、スタンダードには現役バリバリで活躍中のライフ回復カードが大量にありますが、《暴れ回るフェロキドン》はそれら全てを無効化してくれる逸材。
「威迫」もおまけとしては十分すぎるほどですし、少なくともサイドボードには居場所を見つけられるのではないでしょうか。
11.《帆綱走り》
《村の伝書士》、《ファルケンラスの過食者》亡きあと待望の1マナクリーチャー。「強襲」しないと少し物足りないものの、手数の多さこそが「ラムナプ・レッド」系統のデッキの強さの根源なので、1マナというだけで文句なし!
12.《殺戮の暴君》
氷河期を乗り越えた《甲鱗のワーム》様はこんなにも立派に……。大きな声では言えませんが今8枚です( ;∀;)
13.《マーフォークの枝渡り》
生まれ変わった《スレイベンの検査官》!?は言い過ぎかもしれませんが、アグロデッキからミッドレンジまで幅広いアーキタイプでの活躍が見込まれる便利な1枚。
14.《切り裂き顎の猛竜》
《包囲サイ》が好きだった全てのプレイヤーに。恐竜は海賊に負けず劣らず器用なのです。
15.《凶暴な踏みつけ》
さすがに軽すぎ of the Year / King of Tempoの2部門を受賞。1マナは宇宙。
16.《翠緑の太陽の化身》
前環境の白緑ランプでいぶし銀な活躍を見せていた《保護者、リンヴァーラ》。マッチアップによっては《絶え間ない飢餓、ウラモグ》を上回るほどのインパクトがあったため、そういった意味で今後のランプデッキに採用される可能性がある《翠緑の太陽の化身》にも注目しています。
贅沢を言うならば、もう少しタフネスが大きかったらなお良かったですね。
17.《人質取り》
リミテッドであまりにも強かったので構築でもいけるでしょう枠。効果的な相手は異なるものの、《豪華の王、ゴンティ》のような感覚で使える1枚。
18.《秘宝探究者、ヴラスカ》
ストーリー上で頼りになる船長として大活躍中のヴラスカさんは、スタンダードでも大活躍の予感。「-3」能力が非常に強力で、なおかつ「奥義 (-10) 」までが速いので、対戦相手に与えるプレッシャーもかなりのものがありそうです。
19.《魔術遠眼鏡》
待望の《真髄の針》のお出ましです。「プレインズウォーカー」も、《アズカンタの探索》などが「変身」してしまったあとも、これさえあれば安心です。
20.《廃墟の地》
今セットには《アズカンタの探索》や《ヴァンスの爆破砲》など、強力な土地カードに「変身」するカードがいくつか登場しています。これらのカードは工夫を凝らせば「変身」までの速度が速いため、《排斥》や《秘宝探究者、ヴラスカ》では間に合わないことも多々あるでしょう。
そこで活躍するカードが《廃墟の地》です。《幽霊街》や《地盤の際》よりも起動コストは重く設定されているものの、カードカウント面で損をしないことから気軽に起動できるので、かなり使い勝手が良さそうです。
おまけ・『イクサラン』注目度トップ5
1位: 《アズカンタの探索》
2位: 《凶暴な踏みつけ》
3位: 《マーフォークの枝渡り》
4位: 《秘宝探究者、ヴラスカ》
5位: 《狡猾な漂流者、ジェイス》
1位は《アズカンタの探索》!少し悠長なカードではあるものの、「変身」後のスペックの高さ、遅いデッキに対してとんでもなく強いことを加味して1位にしました。
2位は「恐竜」デッキの心臓と言えそうな強力な除去呪文を。3位と4位はきっと手堅いはず!?
《狡猾な漂流者、ジェイス》は期待も込めて5位に選出してみました。3マナの「プレインズウォーカー」はきっと強いに違いない!
おわりに
『イクサラン』の20選は以上です。
今回も例によって一足早くマジックオンラインで『イクサラン』がリリースされているのですが、それを知らずにレガシーを満喫していたあの日に戻りたい……(涙)。
グランプリに参加されるみなさまはよろしくお願いいたします!
それでは、また次回の連載で!
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