皆さんこんにちは。Hareruya Prosの井川 良彦です。
今週末はいよいよグランプリ・静岡2017秋!僕は主催側なので今回はプレイヤー参加できませんが、先週末のプレリリースにて計3回チームシールドを行ったので、そこで学んだことを少しだけ書きたいと思います。
すでに他のサイトでは記事や動画なども公開されているでしょうし、既知の情報も多いかもしれません。また、めっちゃやりこんだぜ!というわけでもないので、あくまでも皆さんの「情報の整理」「再確認」といった程度に、この記事を読んでいただければ幸いです。
■ 基本的な組み方
皆さんご存知の通り、『イクサラン』には「恐竜」、「海賊」、「マーフォーク」、「吸血鬼」という4つの主な部族があります。
そこで、12パック=14*8=112枚のカードで3つのデッキを組むチームシールドでは、基本的にこの4つの部族の中から3つを選んでデッキを組むことになるのです。
各部族に割り当てられている色は、
「恐竜」
⇒赤緑、緑白、白赤。または2色タッチ1色
「海賊」
⇒赤青、青黒、黒赤。または2色タッチ1色
「マーフォーク」
⇒青緑
「吸血鬼」
⇒白黒
という形です。なので、個人的なオススメは、
1. 色ごとに分けるのではなく、部族ごとにカードを分ける。
※その際、《稲妻の一撃》のような除去や、《大気の精霊》のようなデッキを選ばない優秀なカードは、中間に置いておくといいでしょう。
2. まずは「吸血鬼」と「マーフォーク」を組んでみる。
3. その後、「恐竜」と「海賊」を組んでみる。
4. これまで組んだ部族の中で、強かった3つを採用する。
という順番で組むのが個人的なオススメです。
「マーフォーク」と「吸血鬼」は基本的にはその色の組み合わせでしか組めないので、最初に並べてみて「デッキになるか」「強いか弱いか」が分かりやすいです。
「マーフォーク」「吸血鬼」がどうだったかを確認したのち、それぞれ3パターンある「恐竜」「海賊」に着手すると、検討が比較的スムーズに進みます。
(例) 「マーフォーク」に呪文を取られるから「海賊」は青を使わない赤黒で組もう
■ 各部族の基本カード、戦略について
マーフォーク (青緑)
◆ デッキの核となるコモン
◆ 構築の指針となるアンコモン
◆ あると嬉しい神話レア・レア (一部)
回避能力とバウンスで軸をずらして戦うビートダウン。
《水罠織り》《座礁》といったカードで相手の大型クリーチャーを捌きやすく、またインスタントの《旅の準備》として圧倒的な威力を誇る《川守りの恩恵》を最大限生かせたり、《翡翠の守護者》+《風と共に》でイージーウィンしたりと多彩な攻撃が魅力です。
専用カードが多く他のアーキタイプとカードが被りにくいこと、またアンコモンはある程度欲しいものの比較的カードのレアリティが欲しいこと、そして高い確率で1/3でいる「恐竜」デッキに対して有利が付くことから、できれば組みたいアーキタイプと言えます。
☆ワンポイントアドバイス
《水罠織り》や《川守りの恩恵》といったカードはマナカーブ通りに展開することで効果を最大限発揮することができます。なので、もし軽いクリーチャーが足りない場合は、カードパワーが少し劣る《ジャングルの探査者》や、種族とは関係ない《イクサーリの守り手》のようなカードでマナカーブを埋めましょう。
《風と共に》を複数枚採用する場合は、《潜水》や《呪文貫き》のようなカードの採用を検討しましょう。一度エンチャントできれば、基本的には重い除去呪文でしか捌かれないので、守るだけで簡単に勝てるゲームが多いです。
吸血鬼 (白黒)
◆ デッキの核となるコモン
◆ 構築の指針となるアンコモン
◆ あると嬉しい神話レア・レア (一部)
絆魂持ちのクリーチャーや細かいドレインなどでライフを優位に保って戦うデッキ。 軽い生物を《吸血鬼の士気》《卑怯な行為》でバックアップするアグレッシブなタイプと、白黒ならではの豊富な除去からロングゲームに強いカードで勝負して戦う少しディフェンシブなタイプを組むことができます。
このアーキタイプは、《選定された助祭》が一番のキーカードです。使う側はいかにこのカードでうまくダメージを稼ぐ&ゲインするか、守る側はいかにこのカードで損をせず戦闘を行うかが肝となってきます。
☆ワンポイントアドバイス
飛行が多く、また絆魂持ちのトークンを複数生成できるので、装備品は重宝します。《もぎ取り刃》は1枚入れましょう。
守って飛行で勝つことが多いので、クリーチャータイプは違えど《輝くエアロサウルス》は (5マナ域の枚数にもよりますが) 積極的に採用して大丈夫です。
《軍団の裁き》を採用する場合、メインは1枚までに抑えておくのが無難です。
恐竜 (赤緑)
◆ デッキの核となるコモン
◆ 構築の指針となるアンコモン
◆ あると嬉しい神話レア・レア (一部)
2-3マナ域から殴っていくビートタイプと、マナブーストしてから重いところで勝負していくランプタイプの2パターンに分かれます。
上のラインナップを見ていただければ分かるかと思いますが、コモンだけではカードパワーが低く(特に低マナ域)、デッキの核になるようなカードが乏しいです。上の「マーフォーク」「吸血鬼」に比べて、アンコモン・レアがどれだけプールにあるかが鍵になるでしょう。
低レアリティで戦うなら、この赤緑「恐竜」よりも、後述する白赤「恐竜」の方がオススメです。
☆ワンポイントアドバイス
複数体にブロックされたとしても「激昂」は1回しか誘発しませんので注意してください (ただし、相手のクリーチャーに先制攻撃持ちがいない場合に限る) 。
《両手撃ち》はマーフォーク・吸血鬼に対して刺さりやすく、また時には自分のクリーチャーの「激昂」を誘発させることができるので、1枚は採用を検討しても大丈夫です。
《決別の砲撃》の採用は慎重に。ビートタイプでは最後の一押しとして重宝することも多いですが、ランプタイプでは自分のクリーチャーを出すターンと被りやすく、展開を阻害することも多々あります。
恐竜 (白赤)
◆ デッキの核となるコモン
◆ 構築の指針となるアンコモン
◆ あると嬉しい神話レア・レア (一部)
《ティロナーリの騎士》を最も強く使える、環境最速のビートダウン。
他の白=「吸血鬼」で使わない関係上、カードパワーは高いのに使いづらい《縄張り持ちの槌頭》《プテロドンの騎士》といった優秀なコモンクリーチャーを採用できること、コモンだけでかなりの完成度になるのが魅力です。
赤緑「恐竜」の強いカードがあまり出ていない場合は、こちらの白赤「恐竜」で愚直に殴るといいでしょう。
☆ワンポイントアドバイス
《帝国の槍騎兵》は安く取れてハイリターン。《向こう見ず》と合わせて採用して瞬殺を狙うのも一つの手です。
「吸血鬼」と共存させるときは《吸血鬼の士気》をどちらに分けるかが大事。《確実な一撃》が足りず、《卑怯な行為》の枚数が確保できているときは、《吸血鬼の士気》をあえて白赤「恐竜」で使うことも視野に入れましょう。
恐竜 (白緑)
◆ あると嬉しい神話レア・レア (一部)
殴るクリーチャーの質は白赤に劣り、アンコモンやレアの質は赤緑に劣るので、あまり組まないほうがいいと考えています。
上記2種のクリーチャーは別格の強さなので、これらがあるときに検討してもいいかも、といった程度の認識です。
海賊 (青赤黒から2色)
◆ デッキの核となるコモン
◆ 構築の指針となるアンコモン
◆ あると嬉しい神話レア・レア (一部)
最強装備品である《海賊のカットラス》が使えるのが「海賊」の最大の魅力です。
青赤・赤黒・黒赤の3パターンから構築することになりますが、《海賊のカットラス》を強く運用させる関係上、基本的には「2-3マナ域が一番充実している色の組み合わせ」「レアが強い色」を使用することになります。
他のアーキタイプに比べて「宝物」トークンの存在のおかげで色を足しやすいので、《人質取り》《鉄面提督ベケット》のような強力なレアは積極的にタッチで使いましょう。
☆ワンポイントアドバイス
《指名手配の獄道者》は意外と死なないですし、後半はテンポよい大型生物なので重宝します。《海賊のカットラス》を付けたい生物その1。
《自暴自棄の漂流者》はアーティファクトがなくてもブロックに参加できます。《海賊のカットラス》付けたい生物その2。
《セイレーンの策略》は「海賊」以外にプレイしても強力です。《崇高な阻止》を剥がしたり、除去を避けたり、《水罠織り》《大嵐呼び》を相手のターンに再利用したり。
《焦熱の連続砲撃》は「マーフォーク」と「吸血鬼」に強く、「海賊」ミラーと「恐竜」に弱い。相手のチームの構成によっては3分の2に効かないこともあるので、メインには入れずサイドボードにしておいた方が良いかも。
その他、無色のカードについて
チームシールドで悩むのが、無色のレアカードをどのデッキに使用するかどうか。
基本的に「マーフォーク」はコモン/アンコと専用カードだけで十分デッキが強いですし、「恐竜」には噛み合わないものが多いので、「海賊」 or 「吸血鬼」に入れることが多そうです。
いくつかピックアップしておきます。
◆ 《勝者の戦旗》
神カード。どのデッキにも入れたくなりますが、「吸血鬼」≧「海賊」>「マーフォーク」>「恐竜」の順で。
「吸血鬼」はタフネス1が多いという欠点をカバーしてくれますし、トークン戦略ともかみ合っています。ただ、トークン出す呪文が多いとドローできなくてちょっと損した気分。
「海賊」は宝物が出るので早いターンに着地できることがあるのがメリット。アーティファクトカウントも嬉しい。
◆ 《探査の短剣》
飛行が多い「吸血鬼」向け。4ターン目に付けてアタック⇒即変身という使い方もありますが、絆魂トークンも多いので、あえて変身させずに純粋に+2/+1の装備品として運用したほうが強いこともしばしば。
◆ 《宝物の地図》
デッキを選ばない優秀なアドバンテージ源。宝物を出せる「海賊」か、ロングゲームを挑みたい除去多めの「吸血鬼」に。
いかがだったでしょうか。
最初にも書きましたが、あくまで環境初期のファーストインプレッションのようなものなので、考えが違うものもあるかもしれません。
この記事を読んで、少しでも参考になれば幸いです。1年ぶりの国内チームシールドGPですし、友達と最新セットを最大限楽しんでください!
井川
この記事内で掲載されたカード
Twitterでつぶやく
Facebookでシェアする