By Atsushi Ito
『イクサラン』ドラフトも回数を重ねるにつれ、有力なアーキタイプのカードは人気に、そうでないアーキタイプのカードは不人気にと、卓内の共通認識が「点数の高いカード」と「点数の低いカード」という区分けをするようになってきた。
だがそうなれば、当然「点数の低いカード」を安く集めて勝とうという戦略も現れる。
練習会初日、小回りの利かなさと必須パーツへの依存度の高さから敬遠されがちだった「白緑恐竜」に活路を見出し、見事3-0した津村 健志に、このアーキタイプについての所感を聞いてみた。
--「今回、どういったピックでこの『白緑恐竜』ができあがったのでしょうか?」
津村「《轟く棘背びれ》→《翠緑の太陽の化身》→《巨大な戦慄大口》→《イクサーリの守り手》→《貪欲な短剣歯》という感じで緑のデカブツだけピックして、一周した《キンジャーリの呼び手》を押さえるといった感じでしたね」
--「2マナと3マナのクリーチャーが大事と言われる環境で7マナ→7マナ→6マナというのは大胆すぎるピックですね。ですが、それが大事なのでしょうか?」
津村「そうですね、確実にフィニッシャーになるような重いマナ域の恐竜を先に確保するのが大事だと思います。《キンジャーリの呼び手》などは恐竜デッキ以外では使わないので簡単に一周しますし」
--「このアーキタイプをドラフトする際に、ほかに気を付けるべきことなどは何かあるんでしょうか?」
津村「飛行ケアですね。地上は緑のクリーチャーで勝手に止まるので、空から乗り越えてくる相手のクリーチャーをどう対処するかが課題になります。《葉を食む鞭尾》はもちろん、《継ぎ当ての翼》や《押し潰す梢》といったカードをどれだけピックできるかで勝負が決まるイメージですね」
--「ありがとうございました」
「《縄張り持ちの槌頭》が強い」「《海賊のカットラス》が強い」といった当たり前の共通認識を卓内の全員が共有したとき、8人の中で勝ち抜くためにはアーキタイプの引き出しをどれだけ持っているかが勝負の分かれ目となる。
固定観念にとらわれずに様々なピックを試してみることで、津村のようにいかなるポジション、いかなるカードの流れでも勝てるデッキを組むことができる対応力を身に着けることができるのだ。
8 《森》 6 《平地》 1 《陽花弁の木立ち》 1 《手付かずの領土》 -土地 (16)- 3 《キンジャーリの呼び手》 2 《大物群れの操り手》 2 《イクサーリの卜占師》 1 《マーフォークの枝渡り》 2 《貪欲な短剣歯》 1 《貪る死肉あさり》 1 《聳えるアルティサウルス》 1 《葉を食む鞭尾》 3 《巨大な戦慄大口》 2 《轟く棘背びれ》 1 《翠緑の太陽の化身》 1 《太陽の化身、ギシャス》 -クリーチャー (20)- |
1 《恐竜との融和》 1 《イトリモクの成長儀式》 1 《イクサランの束縛》 1 《起源の柱》 -呪文 (4)- |
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