by Jeremy Dezani
Translated by Kazuki Watanabe
(掲載日 2017/09/29)
「プレイヤーフォーカス」へようこそ!
「プレイヤーフォーカス」は、世界に名立たるマジックプレイヤーにインタビューする企画です。日本のみなさん、そして世界中へ彼らの事を広めていきたいと思っています。毎回違うプレイヤーを紹介しますので、楽しみにしてくださいね!
今回は、ジェイソン・チャン(@Sqlut)にインタビューしました。彼はニュージーランドのプロプレイヤーです。リミテッドの達人として知られ、Magic Onlineのドラフト・リーグで対戦することがある中でも、最も強力なプレイヤーの一人です。以前は、プロツアートップ8入賞を果たした、プラチナ・プロでもありました。
インタビュー
氏名: ジェイソン・チャン
年齢: 25
国籍: ニュージーランド
スポンサー: MTG Mintcard
現在 / 生涯 プロポイント: 190
プロレベル 2017-2018: ゴールド
職業 / マジック以外の趣味:
ゲーム全般。ほとんどすべてのカードゲームと、ビデオゲームをプレイします。
マジックを始めたのはいつ? どのセット? マジックを知ったきっかけは?
『オンスロート』の頃です。僕が小学生で、10才くらいでした。
プロプレイヤーになるまでに、あなたに一番影響与えた有名プレイヤーは?
リー・シー・タンです。MTG Mintは僕にとって最初で唯一の真剣に練習をする場所で、その中で彼からは多くのことを学びました。彼は、すべてのイベントでチームが十分に準備できるように、信じられないくらい動いてくれます。正直に言って、このチームは彼なしでは存在できないでしょう。今シーズンの僕たちの見事な成績(毎プロツアーでトップ8入賞者を1人、そしてトップ16を複数人)は、彼のお陰です。来年のプロツアーで殿堂入りを果たしてくれることを祈っています。
これまでの実績:
プロツアートップ8: 1
グランプリトップ8: 3
その他: WMCトップ8。16才のとき、国別選手権で優勝。
好きな日本人選手とその理由:
津村 健志ですね。とにかく面白い人です。
お気に入りのフォーマットとその理由:
ドラフトです。コンセプトはシンプルですが、ドラフトには様々な要素があります。僕は、あまり広まっていない”アンプレイアブルなカード” を利用したアーキタイプを模索することが好きです。セットごと、常に変化するフォーマットなので、決して飽きることもありませんからね。
現時点のドラフトでお気に入りのアーキタイプとその理由:
青黒「宝物」です。どんな色を開けてもタッチ可能なので、この先開けるパックのケアができる上に、ダブルシンボル、トリプルシンボルの爆弾カードが多く存在するからです。
お気に入りのデッキ:
スタンダード:現在のスタンダードでは、赤単です。あらゆる時期のスタンダードで一番のお気に入りは、《一瞬の瞬き》と《なだれ乗り》を利用した「ブリンク」です。
モダン: バーン
レガシー: 《血染めの月》を採用したストンピィ
アグレッシブやコントロール、ミッドレンジやコンボなどでお気に入りはありますか? また、それはなぜ?
可能ならばコンボ、それ以外ならばアグロがお気に入りです。能動的で、相手の動きに答えるのではなく、相手に問題を提示して対処を迫るようなデッキが好きですね。
フォーマットを問わず、今現在、特に気に入っているデッキは何ですか?
何にでも挑戦するのですが、週末は「1v1 Commander」をして過ごすことが多いですね。このデッキはとにかくアンフェアで、マジックの中で最もアンフェアなカードをプレイして、早ければ1ターン目から対戦相手のマナを縛っていきます。大抵のゲームで相手に何もプレイさせないので、お気に入りのデッキです。
1パック目の1手目、どれをピックしますか?
《風雲艦隊の空中要員》です。
とても前のめりで、回避能力を持っているので将来的に「強襲」を機能させる助けとなります。さらにこの色は、海賊との相性がとても良い色ですからね。
あなたは今、ニュージーランドに住んでいます。そこでプロのマジックプレイヤーになるのは、どれくらい難しいのでしょうか?
とても難しいことだと思っています。グランプリを連戦する費用が非常に高額で、プロツアー以外のイベントでプロポイントを集めるのはとにかく難しいのです。また、ニュージーランドではマジックと触れる機会が少ないので、”知られる”というマジックのプロ活動において大切なことも難しいのです。
新しいシーズンがスタートしました。あなたにとって、今シーズンの目標はなんですか? また、それに向けた計画はありますか?
プロツアーやWMCに付随するグランプリ、そしてオーストラリア国内で開催されるものを除いて、グランプリには参加しない予定です。イベントは少なくなりますが、参加するイベント一つ一つに向けて、しっかりと準備をするつもりです。
2015年、あなたはプロツアー『タルキール龍紀伝』でトップ8に入賞を果たしました。この結果は、あなたの人生とマジックでのキャリアにどのようなインパクトを与えましたか?
当時の仕事を辞めて、プラチナレベルを獲得するために残り4ポイントの獲得を目指させる、という影響を与えました。この影響で世界に僕を知ってもらうことができ、そしてプロツアー連戦もできました。
これまで、何回日本に来たことがありますか? また、食べ物や場所など、日本でお気に入りのものはありますか? そして、日本のグランプリについて、どのような印象を持っていますか?
これまでに4回訪れたことがあり、お気に入りの国です。私は刺身やアーケードゲームが大好きで、日本は最高のものを提供してくれます。それから、日本のグランプリは他のグランプリはまったく違うものです。良い成績を残すことは難しいかもしれませんが、出場することが無駄にはならない、良い経験になると思います。
この記事内で掲載されたカード
Twitterでつぶやく
Facebookでシェアする