けーちんが歌う晴れる屋のテーマソングが完成!作曲者にインタビューしてみた

晴れる屋メディアチーム

晴れる屋メディアチーム

By Atsushi Ito

 始まりは、5月のことだった。

「唐突だけど、そろそろ晴れる屋のテーマソング、欲しくない?」

晴れる屋スタッフ「はい?

「やっぱりお店には元気が出るようなテーマソングが必要だと思うんだよね。あ、歌うのはもちろん『看板娘』のけーちん (@k_kechin) で。というわけで、制作ディレクションよろしく!

何の罪もない晴れる屋スタッフ「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!!!

 というわけで、晴れる屋ではサイコパス社長命令により、水面下でテーマソングの制作という企画が進行することになったのである (※たぶんフィクションです)。

 だが、カードショップのテーマソングなどという前代未聞すぎる物体を、一体どうやって作ればいいのだろうか?

未知な領域

 企画を任されたスタッフたちが途方に暮れる中、伝手があったプロの作曲家の方に藁にも縋る思いで制作をお願いしたところ……

 何と快く引き受けていただいた上に、我々の想像を超えた素晴らしすぎるクオリティの楽曲が完成したのだ。

 それではお届けしよう。

 これがプロの作曲家に作っていただいた看板娘のけーちん (@k_kechin) が歌う晴れる屋のテーマソング、明日あしたも晴れる屋」だ!

 歌詞はこちらをクリック

明日も晴れる屋

歌: けーちん (@k_kechin)
作詞作曲: 桑原 佑介 (@Yusuke_GodArrow)

ハレルヤ ハレハレハレルヤ
ハレルヤ ハレハレハレルヤ
マジックでこの世界を 一つにしてみたいんだ

夢を見ているようで むしろこっちがほんとう?
心には満開の 花が咲いているんだ

ハレルヤ ハレハレハレルヤ
ハレルヤ ハレハレハレルヤ
いつでもどこでだって 笑いあったらみんなハッピー

時には負けちゃったり 心折れそうになったり
それでも気がついたら またマジックをやってるんだ

ハレルヤ ハレハレハレルヤ
ハレルヤ ハレハレハレルヤ
喜びも悔しさも 重ね合ったらきっと勝者

明日はどんな勝負で 心を燃やせるんだろう?
ただ一つ分かるのは とにかく楽しいってこと!

ハレルヤ ハレハレハレルヤ
ハレルヤ ハレハレハレルヤ
マジックでこの世界を 一つにしてみたいんだ

ハレルヤ ハレハレハレルヤ
ハレルヤ ハレハレハレルヤ
夢にまで出ちゃいそう ここがみんなの晴れる屋

 この洗脳感。

 一度耳にしてしまえば忘れようがないサビのフレーズ。「マジックで世界を一つにしたい」という晴れる屋の理念はもちろん、「カードゲームあるある」をも盛り込んだ歌詞。それらをマジック愛に溢れたけーちんが歌う、まさしく「晴れる屋のテーマソング」と呼ぶにふさわしい完璧な出来の楽曲と言えるだろう。

 だが、ここまでのクオリティの楽曲を作るとなると相当大変だったのではないだろうか?

 そこで今回、縁あって作詞作曲をお願いすることとなったプロの作曲家である桑原 佑介 (@Yusuke_GodArrow) さんに、テーマソング「明日も晴れる屋」の制作にまつわるエピソードをインタビューしてみることにした。

 ちなみにこのインタビューもなぜか↑のテーマソングを流しながら行われたので、テーマソングを流しながら読むと良い感じにトリップできる (?) かもしれない。

すごく絵柄が格好良いカードゲームだな、という印象がありました

桑原 佑介 (@Yusuke_GodArrow)
作曲家。関わった主な作品としては、「GAME『アイドルマスター SideM』THE IDOLM@STER SideM ORIGIN@L PIECES 01」(楽曲提供)、「TVアニメ「SERVAMP‐サーヴァンプ‐」ソロキャラクターソングミニアルバム Vol.1」(楽曲提供)、PC用ブラウザゲーム『ヒロイックソングス!』(楽曲提供) などがある。

--「いきなりなんですけど、カードショップからテーマソングを依頼された経験って他にありますか?」

桑原いや、初めてです(笑)

--「ですよね。普段はどういった依頼が多いんでしょうか?」

桑原「僕の場合は男性声優のアニソンを中心にアニメやゲーム関係の楽曲を提供させていただいているほか、アイドルの方の楽曲を作らせていただくこともあります」

--「つまり今回の依頼はかなりの無茶ぶりだったってことですね……ちなみに、マジックっていうカードゲームはご存知でしたか?」

桑原「あ、でもそれは知っていました。インターネットとか見ててたまに名前を見かける程度ですが、すごく絵柄が格好良いカードゲームだな、という印象がありましたね。僕はマジックの絵柄のリアル寄りの雰囲気というか、何より世界観が絵柄から出ているのが良いなと思っていたので……」

--「今回のテーマソング制作にあたっては、けーちんさんに教えてもらって実際に少しマジックを触っていただいたと伺いましたが、プレイしてみた感想はいかがでしたか?」

桑原「マジックを自分でやってみた感想としては、もうホント『予想以上に頭を使うなぁ』と思いました。今までカードでの対人ゲームは全然やってこなかったんですけど、僕の中ではもっとシンプルな、言ってしまえば子供でも簡単にできるものなんだろうなと思っていて。もちろんマジックは子供でもできるものだと思うんですけど、突き詰めると奥が深いっていうか、大人でも楽しめるものだなっていうのが、ちょっと触っただけでもわかりましたね」

しつこいくらい耳に残るメロディを作りました

「実はエジプトが好き」という桑原。
楽曲作成の参考にするために晴れる屋を訪れた際、思わず『アモンケット』を買って帰ったというほど。

--「テーマソングの話に移りますが、この『明日も晴れる屋』はどういったイメージで制作された曲なんでしょうか?」

桑原「最初依頼いただいたときは、マジックの絵柄のイメージから『すごい壮大な曲が求められてるのかな』と勝手に思っていたんですが、色々とお話を聞かせていただくと『とにかく明るく楽しい曲を作りたい』というものだったので、そういう方向で作らせていただきました。当然カードのイメージも多少は歌詞とかにも織り交ぜたんですけど、どちらかというと『カードゲームでみんなで楽しくやろう』という、遊びという場そのものを曲にしたみたいなイメージが近いかもしれませんね」

--「作曲するにあたっては、何か他の分野のものを参考にされたりしたんでしょうか?」

桑原「スーパーで流れてる曲とか、童謡なんかをイメージして作ってはいますね。『みんなに覚えてもらえる曲にしたい』というのが要望としてあったので、同じメロディを繰り返すことで覚えてもらいやすくすることを意識してます」

--「はーれーるーやー♪……確かに、一度聞いたら悔しいくらい耳に残る曲だと思います」

桑原「僕の何となくのイメージですけど、テーマソングってもちろん遊んでいたり買い物しているときとかにも流れて欲しいんですけど、むしろカードと全然関係ないとき、たとえば家で料理してるときにも思わず口ずさんで欲しい、そんな曲になって欲しいと思って、しつこいくらい耳に残るメロディを作りました」

--「作曲していて一番難しかったのはどういった点でしょうか?」

桑原「考える時間という意味ではそんなにかからなかったんですけど、労力という意味で一番はやっぱりサビのフレーズですね。覚えてもらいたくて、かつ口ずさみやすいようにしないといけない。そういう意味で、考えるのが一番のプレッシャーでした」

--「ちなみに、一曲作るのってどれくらいの期間がかかるものなんでしょうか?」

桑原「モノにもよるんですけど、丸一日あれば大体できますね。もちろんとんでもない音数を入れなきゃいけないとかだったらもっとかかりますけど。それでも、今回の晴れる屋さんの曲には2~3日くらいかけました。意外と音が入っていたり、とにかく楽しい雰囲気を出すためにいろいろ工夫したり、大変でしたけど勉強になりました」

--「じゃあ、かなり力をかけていただいたんですね。ありがたい限りです」

対人ゲームの楽しさみたいなものを、うまく表現できていればいいなと思います

「せっかくだから対戦しませんか?」と持ちかけて
ハーフデッキで対戦しながらインタビューをする図

--「歌詞については、曲が先にあって後からメロディに合わせて、といった感じで制作されたのでしょうか?」

桑原「そうですね。人によって違うんですけどかなり大多数の人がその形で、今回もそうやって作りました。僕はこれまで対人ゲームはあまりやってこなかったので『ゲームで人と対戦して勝ち負けを決める』という感覚が掴みづらかったのですが、色々と話を聞いたり実際にカードを触ってみたり、あと『この歌詞は入れて欲しい』みたいな感じでキーフレーズをいくつか挙げてもらったので、それを参考に書き上げた感じです」

--「『心折れそうになったり』とか一見シビアな歌詞も入っていますよね」

桑原「それも含めて対人ゲームというのは楽しいものなのかなと思ったので、明るいメロディの裏で歌詞には少し重い言葉もあえて入れています。ずっと勝ち続けていてもそれはそれで楽しいんでしょうけど、やっぱり人に負けて悔しいけど次は勝つぞみたいな感じで、勝ったり負けたりがあってこそ楽しいんだろうなと初心者ながらに感じたので……プレイヤーの方たちが感じている対人ゲームの楽しさみたいなものを、うまく表現できていればいいなと思います」

--「歌っているのはけーちんさんですが、レコーディングはどんな感じでしたか?」

桑原「かなりスムーズに終わりました。けーちんさんは歌が上手い上に良い声質で、レコーディング中にけーちんさんが上手すぎて笑うことがたびたびありました(笑) あとは、マジックをちゃんと学んでいるけーちんさんが気持ちを込めて歌えたのが良かったのかなと思います」

--「確かに、晴れる屋の看板娘として色々な大会に積極的に参加するなどマジックに対してすごく頑張って活動してくれているけーちんさんだからこそ、『心折れそうになったり』とかシビアな歌詞も心を込めて歌えるんだろうなと思いますね。素晴らしいテーマソングを作成していただき、本当にありがとうございました。最後になりますが、このテーマソングについて望むものがありましたらお聞かせください」

桑原とにかく皆さんに覚えて口ずさんでもらえたら嬉しいです。晴れる屋さんは大会の生放送とかもされてるみたいなので、そういった色々な場面で使っていただけたら光栄ですね。要望があれば季節ごとのアレンジバージョンとかも作りますんで、ぜひ依頼ください!(笑) あと、ゆくゆくはカラオケとかにも入れられたらいいなと……(笑)」

--「いいですね!w それでは、ありがとうございました」

桑原「ありがとうございました!」

ちなみに筆者はマジック歴15年以上なのにエンドレスで流れていた楽曲のパワーが桑原さんに味方したのかあっさり対戦に負けて心が折れそうになりました。それでも気がついたら……またマジックをやってるんだ……


 というわけで、この素晴らしい楽曲を提供してくださった桑原さん、また間に入って本企画をサポートしていただき、無事楽曲の完成に導いてくださった津村 勇士さんには、改めて心からの感謝の意を表明したい。お二方、本当にありがとうございました。

(右) 津村 勇士
15歳からギターを始めバンド活動に勤しみ、現在は裏方として音楽業界で企画、マネジメント、アドバイスを生業としている。
ブラックロータスとタイムウォークが欲しい。

 そして、完成した「明日も晴れる屋」は今後、晴れる屋の店内や生放送などで耳にする機会があると思うので、聴きながらより一層晴れる屋でのマジックを楽しんでいただけると幸いだ。

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