Hareruya Prosのゴキゲン!『イクサランの相克』プレビュー放送公開収録&トークショー

晴れる屋

トークショー

 1月9日 (火) に阿佐ヶ谷LOFTで開催された「Hareruya Prosのゴキゲン!『イクサランの相克』プレビュー放送公開収録&トークショー」の模様をお届けします!

トークショー2

 ゴールドレベルプロの原根 健太殿堂プレイヤーの津村 健志シルバーレベルプロの井川 良彦が参加したこの企画!世界を股にかけ活躍するHareruya Prosの面々が注目する新カードは一体!?

質問コーナー

 当日設けさせていただいた「質問コーナー」ですが、お時間の関係で全ての質問に答えることができなかったので、こちらで残りの質問に回答させていただきます。

 お忙しいところお越しいただいたみなさま、質問をしていただいたみなさま、本当にありがとうございました!

質問1 : マジックが上手くなるために、1番大切なことはなんだと思いますか?

原根 健太

上手くなるというのは「できなかったことができるようになること」だと僕は考えています。「今の自分に対して変化を与えていくこと」を頭に入れて、マジックに取り組んでほしいです。

たくさんの人と話して、記事を読んで、動画を見て、視野を広げてください。そうして得た知識を元に、柔軟な取り組みを意識してください。同じような状態で同じようなことを繰り返していては、同じような結果が訪れるだけです。

もし満足のいかない状態が続いているのであれば、それを変えるキッカケを掴みにいくべきです。

井川 良彦

「正しい選択肢を選べるか」よりも「選択肢の存在に気付けるか」がマジックの難しいところであり、上達のポイントだと思っています。そしてそのためには、自分より上手い人と話したりプレイすることが大事だと思います。

コミュニティ内に自分より上手いと思う人がいればその人と、コミュニティ内で自分が1番上手いようであればコミュニティの枠を飛び出して、視野を広げていきましょう。

津村 健志

たくさんマジックをプレイするのは当然として、謙虚でいられるかが大切だと思っています。上手くなるためにはゲームを振り返る際に自分のミスに気付けるかどうかが重要ですが、自分が上手いプレイヤーだと思えば思うほどそれに気付きづらくなってしまい、運など他の要素のせいにしてしまいがちだからです。

自分自身を卑下しすぎるのも良くありませんが、試合に負けてしまったら「自分は下手くそだから必ずどこかでミスをしたはず!」→「じゃあそれはどこだったのか?」という風に考えられれば上達のスピードも上がると思います。

質問2 : ここ最近はスタンダードが環境末期でマジックのやる気が起きません。 (プロツアーに出るわけでもないので、モダンをやる気にもなれず……)

Hareruya Prosのみなさまにもそういう時期はありますか?そういう時期は何をして過ごしますか?

原根 健太

よくあります。僕はモチベーションがないときは無理に打ち込んだりしません。やるべきときでも、飽きてきたなと感じたら友達とドラフトしたり、マジックと全く関係ないこともします。

義務的にこなすと学習効率が悪くなる他、さらなるモチベーションの低下に繋がるためです。

井川 良彦

ありますね。目標とする大会が直近になかったり、環境のローテーション直前はいつもそんな感じです。そんなときは気分転換に他のことをしたり、普段会えない大学時代の友人と遊んだりします。

また、マジックをやるにしても、気分転換に普段使わないようなデッキ/フォーマットで大会に出たり、友人たちとチームドラフトに興じます。メリハリが大事

津村 健志

僕はマジックが趣味なので、マジックそのものをやりたくないと思ったことはほとんどないです (笑)

僕自身が意識しているのは、目標となる大会が終わって暇ができたときに使いたいデッキをあらかじめ用意しておくことです。例えばトーナメント向きではないかもしれないけど面白そうなデッキだったり、普段はなかなかプレイする機会のないフォーマットの面白いデッキを見つけて作っておく、といった具合です。

グランプリで優勝したい、プロツアーに出場したい、などの目標はあるかもしれませんが、どこまでいってもマジックは趣味なので、あまり無理をせず自分がやりたいときに好きなだけやるのが1番だと思っています。

質問3 : 齋藤 友晴さんとの初めての出会いのエピソードが知りたいです。

原根 健太

Hareruya Prosへの勧誘の件で、直接名古屋にお越しいただきました。ちょうどプレリリースの時期で、行きつけのお店のものに一緒に出たのが初めての出会いです。

井川 良彦

池袋や大泉学園のカードショップ、もしくはどこかの大会会場とかだと思いますが、もう10年以上昔の話なので覚えてないですね (笑)

津村 健志

友晴さんと初めて出会ったのは、グランプリ・仙台2004の3ラウンド目でした。

面識があったわけではないので淡々と負けて終わりましたが、僕はミーハーかつ初めて買ったマジックの雑誌で友晴さんがThe Finals1999を優勝した記事を見て大会にのめり込むようになったので、すごく緊張してました (笑)

その後何度か顔を合わせる中でグランプリ・大阪2005 (チームリミテッド) に誘ってもらえたのは嬉しかったですね。

質問4 : 晴れる屋に所属するようになってから、練習時間や練習内容に変化はありましたか?

原根 健太

マジックを始めたばかりの頃は睡眠時間を削るなどしてガムシャラな打ち込みをしていたのですが、最近はそうしたことをしなくなりました。 前シーズンからチーム武蔵の調整メンバーに加えていただいており、質の高い調整環境を享受できているおかげですね。

また一般企業から晴れる屋へと転職してきたのですが、前職と労働時間には大きな差がなかったため、併せて減少という結果になっています。

練習内容に関しては昔からMagic Onlineを中心に練習を行っており、その部分に変化はないです。変わった部分といえば、プレイ数よりも1戦1戦の結果から「考えること」に重きを置くようになりました。

自分の中に経験値が積み上げられてきたことで、少ない対戦数からもある程度ものを考えられるようになったことが要因になっていると思います。

井川 良彦

練習内容に関しては特に変わらないですが、練習に向けたシフト調整、プロツアー期間の休みなどが一般企業に勤務していたときよりも融通が利くのでありがたいですね。

津村 健志

その昔友晴さん、ヤソさん (八十岡 翔太)、ナックさん (中村 修平) と世界を周っていたときと比べると練習時間は減りました。当時は1日10時間以上練習していましたが、仕事をしているフリをしながらそれだけの時間を練習に充てることは難しいですね。

東京にきたばかりのころは練習はリアルでやったりMagic Onlineでやったりでしたが、ここ最近は主にMagic Onlineで調整するようになりました。昔と比べてMagic Onlineの質が向上し、少ない時間でも効率良く練習できるようになった点は以前との大きな違いかなと思います。

ただリアルでも練習しておかないとMagic Onlineでは起こりえない誘発忘れなど致命的なミスが多発してしまうため、大会直前には廣澤 (遊太) 君、大澤 (拓也) さんと練習するようにしています。

質問5 : 最近注目しているプレイヤーを1人教えてください。プロ/まだ無名のプレイヤーのどちらでも結構です。

原根 健太

若い世代に何人かいるんですが、公にしてしまうことでプレッシャーを感じて潰れてしまうかもしれないので静かに見守ることにしています。期待や注目を力に変えられるタイプのプレイヤーは稀だと思っています。

彼らには僕の知り得る限りのことを積極的に伝えるようにしているので、いつかの活躍を願っています。

井川 良彦

強いて1人挙げるなら、昨年ブレイクを果たしスタンダード神にも就任した岡井 俊樹君ですね。新しい世代の筆頭として個人的に期待しています。

津村 健志

注目のプレイヤーというには大成しすぎているかもしれませんが、年間最優秀選手争いで5位につけているポーランドのピオトル・グロゴウスキ/Piotr Glogowski選手に注目しています。

彼はもともとMagic Onlineで腕を磨いて成功を収めたプレイヤーなのですが、僕自身がMagic Onlineを中心にプレイしていることもあり、彼のようにMagic Onlineから世界へと羽ばたくプレイヤーにはどうしても肩入れしてしまいます。

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