パウパー記事第2回です!
今回は多色デッキを紹介していきます。前回の単色デッキ編もあわせてご覧ください。
- 2018/01/23
- パウパーのすゝめ 単色編
- 高橋 優太
多色デッキ紹介
青黒コントロール
5 《沼》
4 《陰鬱な僻地》
4 《ディミーアの水路》
1 《ボジューカの沼》
1 《光輝の泉》
-土地(23)- 4 《ボーラスの占い師》
3 《熟考漂い》
4 《グルマグのアンコウ》
-クリーチャー(11)
前回の記事で「大量アドバンテージカードがほとんどなく、良くても1:2交換」と述べましたが、その1:2交換を繰り返すデッキがこの青黒コントロールです。
序盤は除去でしのぎながら《熟考漂い》《調査》でアドバンテージを取り、パウパー最大サイズの《グルマグのアンコウ》でフィニッシュ。《禁忌の錬金術》《調査》は「探査」と相性が良く、早ければ4ターン目に《アンコウ》が出てきます。
青黒コンは《ボーラスの占い師》がコモン収録したことで強化されましたね。1/3というサイズが壁として十分役立ち、序盤に除去を使わないで良くなったのが大きいです。
トークンなど、横並べ戦略が苦手なデッキなため、サイドには《エヴィンカーの正義》などの全体除去が多く積まれています。
カルドーサボロス
1 《山》
4 《大焼炉》
3 《古えの居住地》
2 《忘れられた洞窟》
1 《隔離されたステップ》
3 《風に削られた岩山》
3 《ボロスの駐屯地》
2 《光輝の泉》
-土地(21)- 4 《スレイベンの検査官》
4 《きらめく鷹》
4 《コーの空漁師》
-クリーチャー(12)-
1マナ火力8枚+《未達への旅》で、対クリーチャーデッキを得意とするのがカルドーサボロス。
《スレイベンの検査官》+《コーの空漁師》は白デッキの定番カードで、アーティファクトカウントを増やし「戦場に出たとき」の能力を再利用します。2/3飛行というサイズも中々越えられないです。
《カルドーサの再誕》《金切るときの声》と複数トークンを生み出すカードのおかげで単体除去が効きづらく、どのクリーチャーもアドバンテージ源なため長期戦に強いです。見た目はビートダウンですが、相手に合わせてコントロールの動きも可能です。
サイドの《軍旗の旗手》は《呪文滑り》のような性能で、白単オーラや緑単ストンピィなど、クリーチャーを強化する戦略に対して良く効きます。
白黒《黒死病》コントロール
3 《沼》
4 《灰のやせ地》
4 《磨かれたやせ地》
4 《オルゾフの聖堂》
2 《カビーラの交差路》
2 《隔離されたステップ》
1 《ボジューカの沼》
-土地(23)- 4 《スレイベンの検査官》
4 《コーの空漁師》
3 《孤独な宣教師》
3 《ギルドパクトの守護者》
2 《宮殿の歩哨》
2 《カストーディの従者》
-クリーチャー(18)-
パウパーは全体的にタフネスが低い、ならば《黒死病》の出番だ!
ウルザブロックのドラフトをやったことある方は実感したと思いますが、このカードは本当にコモンならざる制圧力があります。毎ターン2~3点って!
そしてその《黒死病》と相性抜群なのが《ギルドパクトの守護者》。クリーチャーが単色、除去も単色のパウパーでは無敵の存在で、一度《黒死病》と揃ってしまうと相手のクリーチャーを一網打尽!
《終止》や《鎖の呪い》など対処手段はありますが、どちらもメインでは中々使いづらいです。《ギルドパクトの守護者》に《オルゾヴァの贈り物》をつけてさらに無敵生物にするバージョンもありますね。
その他はボロス同様、アドバンテージを取るクリーチャーで構成されています。《カストーディの従者》は《黒死病》を回収できて本人も3/3飛行の高スペックです。
親和
その理由は単純、パウパーでは《教議会の座席》などアーティファクト・土地が使えるため強すぎるんです。
しかし禁止を受けてもなお、親和は強い。0マナ2/2の《金属ガエル》、2マナ4/4の《甲殻の鍛冶工》、3ターン目には出る《マイアの処罰者》、そして《エイトグ》。《ティムールの激闘》《投げ飛ばし》と合わせて一撃22点も可能です。
『カラデシュ』ブロックでも強化されており、《歯車襲いの海蛇》は実質親和能力、《金属の叱責》は1マナカウンターとして役立ちます。メイン戦で高い勝率を誇るデッキです。
しかし親和の常として、モダン同様にパウパーにも強力な対策があります。《ゴリラのシャーマン》《古えの遺恨》《塵は塵に》の3つは特に苦手で、《ゴリラのシャーマン》は1マナで土地を破壊し続けます。赤いデッキ相手には特に意識しましょう。
ディンローヴァトロン
他のデッキがビートダウンやコントロールの中、独特の動きをするのがトロンです。
《一瞬の平和》で耐えながらトロンを揃え、最終的には《幽霊のゆらめき》《記憶の壁》循環で勝ちます。《熟考漂い》ゆらめきで大量ドロー、《ディンローヴァの恐怖》ゆらめきで大量バウンス。
このデッキを支えているのが《予言のプリズム》。無色土地が12枚も入っていながら多色化できるのはこのカードのおかげですし、《幽霊のゆらめき》するとアンタップ状態で戻ってきたうえに1ドローできます。
《幽霊のゆらめき》は土地にも撃てるため使い勝手が良く、サイド後は相手の土地破壊をかわします。大技が多くて楽しいデッキですし、他にも5色除去コントロールバージョンのトロンもあるので、ぜひお試しあれ。
青白《裏返し》
1ターン目《不屈の部族》→2ターン目に5枚捨てて《裏返し》=21点!
パウパー最速、2ターンキルも可能なのがこのデッキ。基本パーツは青単デルバーと同じで、《ボーラスの占い師》で耐えながらパーツを揃え、《払拭》《使徒の祝福》を構えながらコンボを決めます。《ボーラスの占い師》は《チェイナーの布告》よけにもなってGood。
キャントリップを多用するため墓地が溜まりやすく、《不屈の部族》のおかげで《堂々巡り》はほぼ1マナ確定カウンターです。赤いデッキに対しては、《不屈の部族》に《裏返し》を撃った後に火力を撃たれるとかわせないので注意。
おわりに
コモンだけとは言えカードプールは非常に広く、各色様々なデッキが活躍しています。
パウパーの面白さは呪文の強さにあると思います。インスタントタイミングでのやり取りが多く、《紅蓮破》《水流破》《払拭》の応酬が楽しい!
僕が勤務する晴れる屋 成田店では、2月24日(土)にパウパー選手権を開催します。店頭でデッキ販売も行いますので、フラッと遊びにきてください。ガンスリンガーイベントもやる予定です。
☆晴れる屋 成田店の大会スケジュールはこちら!
http://www.hareruyamtg.com/jp/pages/tournament_narita.aspx
ではまた。
高橋 優太