世界のトッププロプレイヤーが集う、Hareruya Pros。彼らは世界中で戦い続け、見事な結果を多数残している。
【今週のホットプレイヤー】チームリミテッドで開催された『GPサンティアゴ』でルイス・サルヴァット選手、ルーカス・エスペル・ベルサウド選手、セバスティアン・ポッツォ選手が圧巻の優勝!さらに、ティアゴ・サポリート選手とカルロス・ロマオ選手もTOP4に入賞しています!https://t.co/MSmIExXSXe pic.twitter.com/E5e5pxvjV4
— 晴れる屋 (@hareruya_mtg) 2018年3月12日
そのHareruya Prosに、今、もっとも熱いプレイヤーが加入する!
その名は、ドミトリー・ブタコフ!
そう、先日開催された2017 Magic Online Championshipで優勝を果たしてプラチナレベルを獲得した、Magic Online最強のプレイヤーである!
今回の優勝は彼の実力の高さを示す証拠の一つだが、実は2012 Magic Online Championship(MOCS)でも優勝を果たしており、なんと今回が二度目のMOCS制覇である。
そして、彼の活躍はオンラインのみではない。世界のグランプリはもちろん、プロツアー『テーロス』、プロツアー『破滅の刻』などプロツアーへの出場も多数経験し、母国ロシアの代表としてワールド・マジック・カップにも出場している。
今回の加入に際し、簡単なインタビューを行った。早速お届けしよう!
インタビュー:ドミトリー・ブタコフ
マジックを始めたのはいつですか?
もうかなり昔の話だ。たしか、『アポカリプス』が出たばかりの頃だった。叔父が私にこのゲームを紹介してくれて、どうやって遊ぶのかも教えてくれたんだ。これがきっかけでマジックにのめり込んだので、叔父は私の家族に相当恨まれたと思うよ。
あなたはMagic Onlineのスペシャリストですね。週にどれくらいプレイするのですか?
イベントに向けて準備しているか、ただひたすらプレイしているか、それともオフラインで何か用事があるかにもよるね。大体は一日2時間以上、多いと14時間くらいプレイして、そこからは数日休むことがほとんどだ。
MOCS優勝、おめでとうございます! 大会の感想を聞かせてください。
Dmitriy Butakov's metagame call of Bogles paid off, as he won this year's #MTGOChamp to become the first two-time Magic Online Champion!
— Magic Pro Tour (@magicprotour) 2018年3月4日
Congratulations! pic.twitter.com/r6fsW0oiN3
最高のトーナメントだったよ。いつものことだが、このイベントの運営に対してウィザーズ社は最高の仕事をして、参加者全員が楽しめるような努力をしてくれた。
大会に関する記事を晴れる屋に投稿する予定だから、もう少し待っていてくれ。
一番好きなデッキ、そしてカードは何ですか?
好きなデッキはたくさんあるが、一番はスタンダードで使っていた『緑単エルドラージ』だ。デッキ自体は単純に見えると思うが、それでいて多数の戦略を持っていて、驚くほど根気強いデッキなんだ。
一番も好きなカードは、自分が選択したカードに対して、「その状況で最も悪くならないような選択」を対戦相手に強いる《けちな贈り物》だよ。
一番好きなフォーマットは何ですか?
モミール・ベーシックだ。他のフォーマットは多くの時間を費やせば解答を見出すことができる。しかし、モミール・ベーシックの場合は戦略に関する知識と、プレイングの方が重要だからね。
ロシアのマジックコミュニティーに関して教えてください。
ご存知の方も多いと思うけど、ロシアはとても大きな国なんだ。そのために、ローカルなコミュニティーが多数存在している。シベリアでは、どのコミュニティーにも他の町から参加している人がいるし、みんなが愛するこのゲームで遊べるようにイベントを開催する努力も欠かしていないんだ。
尊敬するマジックプレイヤーはどなたですか?
しっかりと耳を傾けさえすれば、あらゆる経験豊富なプレイヤーから様々なことを学べると私は思っている。その人とゲームの戦略に関して異なった意見が生まれ、疑問を抱いたときは特にそうさ。プロツアーに参加して、ブラジルとポルトガルのプレイヤーと同じホテルで過ごしたときには、とにかく多くのことを学んだし、今回のMOCSではホセ・カベサスからドラフトにおけるマジック以外でも役に立つ興味深い思考方法を聞くことができたんだ。
しかしながら、最も尊敬するプレイヤーとして名前を挙げたいのはウィリー・エデルだ。
殿堂入りの発表があるプロツアーでのことだ。彼はその候補の一人で、私は彼を応援していたんだ。そのプロツアーで彼を見かけたときに、「殿堂入りは?」と聞いたが、彼は静かに首を横に振るだけだった。その時、私は誰でも言えるような励ましの言葉しか出てこなかったんだが、彼は驕るとも憐れむこともなく、静かに言ったのさ。「何も問題ない、来年があるさ」と。そして、翌年に彼は殿堂入りを果たしたんだ。
この時、彼から多くのことを学べたと思っている。自分の調子が悪いときにどのように振る舞うべきかを教えてくれた。そのおかげで、私はこうやってMagic Onlineの頂点に返り咲くことができたわけだからね。
Hareruya Prosに加わった経緯を教えてください。
私の周りにいたプレイヤーに「どこかスポンサーになってくれるところはないかな?」と聞いたんだ。答えは三つ……「分からない」「晴れる屋はどう?」「晴れる屋にするべきだ」と。
ともかく、Hareruya Prosはトップレベルのプレイヤーから多くを学ぶことができる、とても素晴らしいチームだと思っているよ。排他的なプロの集まりではなく、他のプレイヤーとコミュニケーションをしっかり取ってくれると評判で、とても尊敬している。さらに付け加えるならば、国際色豊かなチームというのは、とても素晴らしい。自分の世界の外で何が起こっているのかを知ることができるからね。
マジックプレイヤーとして次の目標を教えてください。
電子の世界から飛び出して、現実世界のマジックのプロになるときが来た。そう思っているよ。
日本の読者にメッセージをお願いします。
プロツアー『破滅の刻』で京都に5日間しか滞在できなかったことは、人生で一、二を争う大きな後悔さ。日本は本当に美しい国だよ。
インタビューの中で触れられているMOCSに関する記事は、本日公開される予定だ。今後もMagic Onlineを始めとする様々な経験を活かして記事を執筆してくれるので、楽しみにして欲しい。
新たに強力な仲間が加わったHareruya Pros。
彼らの、そしてドミトリー・ブタコフのさらなる活躍に期待しよう!