こんにちは!
いよいよ本日発売となった『ドミナリア』!
すでにMagic Onlineではバリバリ新カードが暴れまわっているようですが、みなさんはお気に入りのカードやデッキは見つかりましたか?今セットはいつも以上にスタンダード以外のフォーマットに与える影響が大きそうなので、今からプロツアー後に色々なフォーマットで遊ぶのが楽しみでなりません。
それでは、『ドミナリア』の20選をご覧ください。
(※各カードは順位ではなく、カード番号順に並んでおります)
1.《ベナリアの軍司令》
久しぶりに見た3マナのトリプルシンボルのカードだけあって、その効果は絶大です。
普通にキャストするのは骨が折れるものの、《硫黄の精霊》や《夜の戦慄》、《湿地での被災》といったカードを無効化することができるようになるので、もしかするとレガシーの「デス&タックス」などでも採用される機会があるかもしれません。
おそらくそういったタフネス1対策カードを克服するために、最近では《清浄の名誉》入りのリストを見かけたくらいなので、《ベナリアの軍司令》にも十分に可能性はあると思います。クリーチャータイプも「デス&タックス」が《魂の洞窟》で最も頻繁に指定する「人間」なので、普通にキャストできる展開もあるでしょう。
2.《ベナリア史》
新システムである「英雄譚」の中で最注目の1枚。単体でも十分な迫力ですが、《ベナリア史》を重ねばりしたときや、「騎士・クリーチャー」の連打から繋げた際の威力には特に目を見張るものがあります。
アーキタイプを問わず、多くのデッキでの活躍が見込める期待の新戦力。
3.《黎明をもたらす者ライラ》
コントロールデッキにとって、ライフ回復能力を持ったフィニッシャーは待望の1枚と言えます。継続的にライフ回復さえできれば、普段なら除去しなければいけないようなクリーチャーや厄介な呪文も無視することができますし、《黎明をもたらす者ライラ》がいれば中盤戦以降のゲーム運びが相当に楽になることでしょう。環境的に、ビートダウンデッキにこのカードを殺せるカードが意外と少なかったのも好印象。
フレーバーテキストを見てリヴァプールが思い浮かんだ人はきっと仲良くなれます。
4.《豊潤の声、シャライ》
シャライと言えば井川 (良彦) さんの叫び声ですね(?)。というわけで、僕の中で《豊潤の声、シャライ》さんは魔法じゃなくて気合いの雄たけびだけでみんなを守ってくれています。
《豊潤の声、シャライ》がいると他のクリーチャーやあなたは 雄たけびによって 守られるので、《豊潤の声、シャライ》さんを守る手段を用意すれば絶対防御の完成です。スタンダードなら《不屈の護衛》や《顕在的防御》、さらにはプレビュー放送であんちゃんが紹介してくれた《艦の魔道士、ラフ・キャパシェン》が良き相棒となるでしょう。
実は《残骸の漂着》はプレイヤーを対象に取っているので、《豊潤の声、シャライ》がいる限りはこちらを対象にキャストすることができなくなります。
5.《反復の学部長、ナバン》
まずは能力が直感的に分かりやすい名前に拍手。こいつの注目すべき点としては、クリーチャー・タイプが「ウィザード」に加えて「人間」であることでしょう。
これらの “「人間・クリーチャー」が戦場に出るたび” に誘発する軍団は、「人間・ウィザード」である《反復の学部長、ナバン》が戦場に出ると能力が2回誘発します。実は「5色人間」デッキで採用されているクリーチャーには意外なほど「人間・ウィザード・クリーチャー」が多いので、《反復の学部長、ナバン》を絡めると《教区の勇者》・《サリアの副官》の成長速度はとんでもない速さになります。
この中で自身の能力が倍になるのは《反射魔道士》だけですが、こいつで2体のクリーチャーを手札に戻せばそれだけで勝ったようなもの!?
《魔術師の反駁》や《魔術師の稲妻》といったカードも登場しているので、これまでは光が当たらなかった「ウィザード・クリーチャー」を活用したデッキの登場にも期待されますね!
6.《ランプのジン、ザヒード》
軽すぎ警察が出動してしまいそうな《マハモティ・ジン》。「機体」系のデッキには難なく採用できるでしょうし、今セットで大きな注目を集めている《鉄葉のチャンピオン》を受け止められるサイズが頼りになります。
7.《闇の取り引き》
インスタントの優良ドローサポート呪文。色が青でなく黒なのは少し残念ですが、《奔流の機械巨人》で使いまわしてもいいですし、3枚のうち1枚が墓地に落ちることを生かして、《死の権威、リリアナ》の「-2」能力や後述の《ヨーグモスの不義提案》を使いやすくしたりもできそうです。
8.《リッチの騎士、ジョス・ヴェス》
単体でもそこそこの脅威で、「キッカー」はお化けそのもの。トークンがアンタップで出るのも◎。
9.《ファイレクシア教典》
少し時間差がある全体除去呪文。アーティファクトクリーチャーを多用するか、すぐに「Ⅱ」の能力が使えると良さそうに見えるので、《航空船の略取者》や《ケルドの戦呼び》などのカウンターを乗せるカードと併用したいですね。
10.《ヨーグモスの不義提案》
各色に1枚ずつと多色に1枚用意された「伝説のソーサリー」。たいそうなカードタイプ名をしているだけあっていずれもド派手な効果をお持ちですが、その中で最も使い勝手が良いであろうカードが《ヨーグモスの不義提案》です。相手の墓地からも釣れるのはやりすぎです。
11.《ゴブリンの鎖回し》
スタンダードに限らずモダンやレガシーでも可能性がありそうな1枚。(赤)(赤)(赤)というコストのおかげで多くのデッキで使われることはないかもしれませんが、デス&タックス好きのおじさんとしてはこんなのがメインボードから突然出てくると涙目になってしまいます。
冒頭で触れた《ベナリアの軍司令》もそうですし、今回のトリプルシンボル軍団はどれも非常に魅力的ですね。
12.《ヤヤの焼身猛火》
これまた《ヨーグモスの不義提案》に勝るとも劣らない一品。試合が長すぎてリプレイが残っていないのが残念なのですが、今朝初めてスタンダードでキャストされて、僕と《ウルザの後継、カーン》と《ドミナリアの英雄、テフェリー》がいっぺんに成仏しました。
13.《スカークの探鉱者》
今回は優秀な「ゴブリン・クリーチャー」がたくさん再録されていますが、中でも《スカークの探鉱者》・《ゴブリンの戦長》・《包囲攻撃の司令官》のラインに懐かしさを感じるとともにワクワクを抑えられない!というプレイヤーも多いのではないでしょうか?
早速あんちゃんこと高橋 優太がモダンでこんなデッキを披露してくれていますし、スタンダードでは《来世への門》との相性の良さに注目しています。
-土地 (22)- 4 《歩行バリスタ》
4 《ボーマットの急使》
4 《スカークの探鉱者》
4 《狂信的扇動者》
4 《戦闘の祝賀者》
4 《ゴブリンの鎖回し》
4 《包囲攻撃の司令官》
-クリーチャー (28)-
《査問長官》や《機知の勇者》といった青い要素を抜いてしまったのはやりすぎかもしれませんが、デッキをゴブリンで固めておくと《スカークの探鉱者》たちから《王神の贈り物》を普通にキャストできそうなのがいいですね。
14.《刃の翼ヴェリックス》
この名前で速攻がないのは残念でなりませんが、それでもカッコ良さ、強さともに十分な逸材。《再燃するフェニックス》、《反逆の先導者、チャンドラ》と精鋭が揃う赤の4マナ圏に割って入るだけの可能性があると思いますし、「キッカー」に必要なのが無色マナだけなので、「赤緑モンスターズ」のようなデッキでも無理なく採用できそうな点が嬉しいですね。
15.《ラノワールのエルフ》
まさか愛しの《ラノワールのエルフ》が帰ってきてくれるだなんて!性能は《エルフの神秘家》と全く同じではあるものの、やっぱり昔から使っている愛着のあるカードがスタンダードに戻ってきてくれるのは嬉しいですね。ちなみに僕は《こちらの絵》を使っています。
スタンダードでどんなデッキに入るのかと問われれば、まず真っ先に思い浮かぶのが「緑単《原初の飢え、ガルタ》」です。
4 《ハシェプのオアシス》
3 《屍肉あさりの地》
-土地 (22)- 4 《ラノワールのエルフ》
4 《マーフォークの枝渡り》
4 《翡翠光のレインジャー》
4 《鉄葉のチャンピオン》
2 《不屈の神ロナス》
4 《切り裂き顎の猛竜》
3 《原初の飢え、ガルタ》
-クリーチャー (25)-
《ラノワールのエルフ》から《鉄葉のチャンピオン》、そして《ロナス最後の抵抗》と繋げると、なんと3ターン目にして《原初の飢え、ガルタ》が登場します!そもそも《原初の飢え、ガルタ》が出ずとも《ラノワールのエルフ》から始まる猛攻に相手が耐えられるかどうかも疑問ですし、スタンダード環境に劇的な変化を与える1枚。
16.《フレイアリーズの歌》
Hareruya COMBAT vol.43をご覧いただいた方ならば、すでにこのカードの恐ろしさはご存知かと思われます。「Ⅰ」、「Ⅱ」の能力は《謎の石の儀式》を彷彿とさせる軽快かつ圧倒的な爆発力を授けてくれ、そしてそのマナで大量に展開したクリーチャーを「Ⅲ」の能力で壊滅的な打撃力へと変化させます。
マナを出せる構成に仕上げつつ、そのマナをしっかりと生かせる構築にしなければいけないため、デッキの最適なバランスを見出すのはかなり難しそうですが、上手くいけばスタンダード離れした動きができる可能性の化身。
17.《艦の魔道士、ラフ・キャパシェン》
プレビュー放送であんちゃんが推してくれた1枚なのですが、あんちゃんのプレゼンの上手さも相まってすっかり虜になってしまいました。
一度アンタップしてしまえば、《豊潤の声、シャライ》で除去を無効化したり、急に《黎明をもたらす者ライラ》が現れたりとムチャクチャなゲーム運びができるようになります。かつての《ザルファーの魔道士、テフェリー》しかり、ルールを捻じ曲げるカードは強いですし、早くもMagic Online上で結果を残しているようです。
18.《水底のドルイド、タトヨヴァ》
僕は老後は《踏査》と《不屈の追跡者》で地主になると決めているんですが、そこに新たに名を連ねそうな1枚。そろそろ《どん欲の角笛》も揃えておこうと思います。
19.《ウルザの後継、カーン》
モダンの「青トロン」から《ウルザの後継、カーン》を出され、想像以上の固さと「+1」・「-1」能力の組み合わせの強さに驚かされました。
モダンでこれくらいのインパクトがあるのならば、スタンダードでもきっとやってくれることでしょう。ミッドレンジデッキやコントロールデッキのアドバンテージ獲得手段として、ビートダウンデッキの変形サイドボードの一環として、ありとあらゆるデッキでの採用が考えられる1枚。やはり無色ゆえにどんなデッキでも採用可能な点は偉大ですね。
20.《ウェザーライト》
《ウェザーライト》は《ウルザの後継、カーン》ほど多くのデッキで採用こそできないものの、こちらもかなりのカードパワーを秘めています。
《キランの真意号》や「英雄譚」、さらには「プレインズウォーカー」をも探し出せるため、「機体」デッキの強みのひとつである “多角的な攻撃手段” をより一層伸ばしてくれるカードだと思います。
おまけ・『ドミナリア』注目度トップ5
1位: 《ウルザの後継、カーン》
2位: 《ベナリア史》
3位: 《ベナリアの軍司令》
4位: 《スカークの探鉱者》
5位: 《反復の学部長、ナバン》
1位は手堅いであろう「プレインズウォーカー」を!たくさんの神が注目のカードに挙げていらっしゃいましたし、スタンダードやモダンに限らず、きっと多くのフォーマットで暴れてくれるはずです。
2位と3位は、色々なデッキにフィットするであろう攻撃的なカードを選択。もちろん一緒に使っても強力ですね。
4位と5位は主にモダンでの活躍に期待しています。《スカークの探鉱者》がどれほどすごいカードだったのかまだご存知ないという方は、ぜひ《繁殖力》とコンボしているこちらの動画をご覧になってみてください!
おわりに
『ドミナリア』の20選は以上です!
今回は新カードだけでなく、再録カードも魅力的なカードが多かったですね!モダンやレガシーですぐに試してみたいと思うカードもありましたが、まずはプロツアーに向けてドラフトとスタンダードをがんばりたいと思います!
それでは、また次回の記事でお会いしましょう。