Translated by Daijiro Ueno
※今回のドラフトは、プレリリース前に行われたものです。
今回も、『ドミナリア』のドラフトをしていきましょう!
ドラフトの最初の8手をシミュレートし、4名のHareruya Prosに何をピックするか答えてもらいます。
本日参加してくださる4名の紳士はこちらです!
(彼らのプロフィールや詳細はこちら!)
彼らが同じ選択を行うのか、それとも違った選択なのか、ピックを見るのがとても楽しみですね。
初手
ルイス・サルヴァット
Pick
俺はは”罠”だと思うね。もちろん良いカードだよ。だが、7マナのカードというのは「押してるときはゲームに勝てる。押されてるときは五分に戻す」というレベルじゃなきゃだめだ。だからみたいな良い無色のカードで俺は十分満足さ。ついでに言っておくと4マナで4/4のもドラフトでは良いカードだし、環境のスピードに左右されるがも良いカードだね。
クリスティアン・カルカノ
Pick
のようなカードはドラフトで強いのですが、は遅すぎると思います。相手の一番良いクリーチャーをタップして除去したような状態にできる、この無色のカードを取っておきたいですね。
高橋 優太
Pick
セット中での次に強いカード。レアも強いが赤黒のマルチカラー扱いだし、初手は無色の方が手広く行ける。
グジェゴジュ・コヴァルスキ
Pick
環境がどれだけ速いか分からないから、カードの評価はまだ難しいね。だから除去みたいな無難なピックを心掛けてみるよ。
各プレイヤーの選択
2手目
ルイス・サルヴァット
Pick
このパックは弱いと思うから、一番良いカードをピックしておくよ。2/2、先制攻撃におまけ付きは良いね。
クリスティアン・カルカノ
Pick
2マナ、2/2、先制攻撃はマナレシオが良いし、他に書いてあることもすべて良いことです。だから迷わずピックしますね。はそこそこですが、2ターン目にプレイして何か意味があるかというと微妙です。はかなり強そうに見えますが、「白黒」で行くと決めたのでない限り、こういった多色カードはあまり取りたくないものです。
高橋 優太
グジェゴジュ・コヴァルスキ
Pick
2マナで2/2、先制攻撃。これだけでも十分だが、こいつにはさらにおまけが付いている。
各プレイヤーの選択
3手目
ルイス・サルヴァット
クリスティアン・カルカノ
Pick
このパックはあまり面白いものではないですが、を取っておきましょう。インスタントタイミングでデッキトップ3枚から2枚を取れるのは、手堅い強さですね。はコンバットでかなり強そうなので気を惹かれるかもしれませんが、このフォーマットの全容を把握してからでないと分かりませんね。
高橋 優太
Pick
デカァァァァァいッ説明不要!! 次点でだが、序盤はクリーチャー優先。
グジェゴジュ・コヴァルスキ
Pick
4マナ、4/4はリミテッドでは大抵強い。終盤になるとさらに良くなるね。
各プレイヤーの選択
4手目
ルイス・サルヴァット
Pick
刺激的なカードはなさそうだ。多分は終盤で活きるだろう。2/2というサイズは良くないが、「青黒コントロール」を組むことになれば良いお供になるだろう。
クリスティアン・カルカノ
Pick
他の黒いカードもプレイアブルだと思いますが、が最も優れているのは確かです。すでに1枚「歴史的」を持っていますし、これからも途中でピックできるでしょう。
高橋 優太
Pick
が破壊されても回収できる。最初のパックの4手目なので、これからのピックを「歴史的」に寄せることも可能。
グジェゴジュ・コヴァルスキ
Pick
色も合うし素晴らしいアンコモンだ。3マナ3/3トランプルだけで十分強いし、赤や緑で「キッカー」持ちがあるか、これから注目だね。
各プレイヤーの選択
5手目
ルイス・サルヴァット
Pick
こいつは重すぎるからそんなに強いとは思わないね。でもとを除けば他に良いカードはないから仕方ない。
クリスティアン・カルカノ
Pick
正直に言うとこのピックはそんなに面白いものではないですね。複数あると効果的でないので、追加のはあまり取りたくなかったです。はマッチアップによっては勝利に直結する可能性もありますしね。
高橋 優太
Pick
ほとんどのコモンを止められる優秀なクリーチャー。は少し重すぎるかな。
グジェゴジュ・コヴァルスキ
Pick
1マナのコンバットトリックとしては良いカードだ。気に入ったよ!
各プレイヤーの選択
6手目
ルイス・サルヴァット
Pick
この土地は大好きだ。そんなにダブルシンボルのカードはないみたいだし、2色デッキでも無色土地を入れられそうだね。について触れておくと、こいつを2~3枚持っていれば8マナ以上のカードをプレイするのに役立つかもしれないね。
クリスティアン・カルカノ
Pick
他にも青や黒カードが見えますが、ここでを残しておいてはいけないと思います。インスタントでクリーチャーを追放できるのは白をタッチするのに値しますし、タッチが難しい場合、これからを探せば良いですからね。
高橋 優太
Pick
ここで優秀除去が取れるとは! 緑ベースの多色デッキで、白タッチを検討。
グジェゴジュ・コヴァルスキ
Pick
こいつがどれだけ強いか分からないが、このセットはアーティファクトへの依存度が高そうだ。少なくともまともなサイドボードカードにはなるだろう。
各プレイヤーの選択
7手目
ルイス・サルヴァット
Pick
クリーチャーをアンタップできるコンバットトリックは大好きだ。2マナでアンタップしつつ+2/+2修正はいい塩梅だし、もう2マナ払えばおまけもついてくる。
クリスティアン・カルカノ
Pick
個人的には、4マナで4/2でしかないは十分とは言えませんね。の方はかなり手堅そうですし、今の段階で判断すると、これから「青黒」か「白黒」を組めそうな感じですね。
高橋 優太
グジェゴジュ・コヴァルスキ
Pick
平凡なクリーチャー強化呪文だ。すでにもっと良い呪文をピックしたところだが、あとで「キッカー」関連のシナジーを獲得できればプレイするに値するね。
各プレイヤーの選択
8手目
ルイス・サルヴァット
Pick
現時点ではどの色をプレイするか分からないが、2マナ域は絶対に必要だ。こいつはその中でもプレイアブルだと思う。
クリスティアン・カルカノ
Pick
後々、の方が良かったと思うかもしれませんが、「歴史的」を十分確保しないとプレイアブルにならないので、単体で十分強さが保証されているの方が良いと思います。
高橋 優太
Pick
2マナ域をピック。もいたし、白をやっておけば良かったか。
グジェゴジュ・コヴァルスキ
各プレイヤーの選択
それぞれのピックまとめ
ルイス・サルヴァット
クリスティアン・カルカノ
高橋 優太
グジェゴジュ・コヴァルスキ
まとめ
は遅すぎるということ、はかなり強いということで全員が一致したのはとても興味深いですね。プロはレアだからといって飛びつくということはないようです。8ピック終えた後、各プレイヤーはまだどの色で行くか決めあぐねているようですね。少なくとも3色の選択肢がありそうなので、このあとは色をタッチするためにマナ基盤を補強するカードをピックすることになりそうです。
また次の記事にご期待ください!
ジェレミー・デザーニ
ジェレミー・デザーニ
2013-2014年シーズンのプレイヤー・オブ・ザ・イヤー獲得プレイヤー。
プロツアー『テーロス』では、「青単信心」を使いこなし見事優勝の栄冠に輝いた実績を持つ。グランプリのトップ8入賞回数は10回にも上り、優勝2回、準優勝2回を記録している。
海外のプレイヤーとしては初のHareruya Pros加入となる。
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