Player Focus -アンドレア・メングッチ-

晴れる屋メディアチーム

By Jeremy Dezani
Translated by Takuma Kusuzawa

「プレイヤーフォーカス」へようこそ!

「プレイヤーフォーカス」は、世界に名立たるマジックプレイヤーにインタビューする企画です。日本のみなさん、そして世界中に彼らのことを広めていきたいと思っています。毎回違うプレイヤーを紹介しますので、楽しみにしてくださいね!

FocusMengucci

この度のゲストはアンドレア・メングッチ/Andrea Mengucci(@Mengu09)さんです。

アンドレア・メングッチはイタリアのプロプレイヤーです。ワールド・マジック・カップ2015で優勝の経験があり、プロツアートップ8も3回成し遂げています。レガシーとキューブドラフトを愛し、フォーマットを広める宣伝にも余念がありません。

インタビュー

プロフィール

  • 氏名: アンドレア・メングッチ
  • 年齢: 26
  • 国籍: イタリア
  • スポンサー: Channel Fireball
  • 生涯プロポイント: 213
  • プロポイント2017/2018: プラチナ

職業 / マジック以外の趣味

大学院で法律を学んでいる学生だよ。

マジックを始めたのはいつ、どのセットでしょうか? また、マジックを知ったきっかけは何でしょうか?

『神河』のときに友達と浜辺でカードを見つけて、夏の間中そのカードで遊んだんだ。

プロプレイヤーになるまでに、あなたに一番影響与えた有名プレイヤーは誰ですか?

FocusMengucci

クリスティアン・カルカノ (向かって左)

クリスティアン・カルカノ/Christian Calcano。初めて友達になったプロプレイヤーだよ。

これまでの実績

プロツアー・トップ8: 3回

グランプリ・トップ8: なし

その他: ワールド・マジック・カップでトップ4を3回経験。その内2015年度は優勝。

好きな日本人選手とその理由

高橋 優太

高橋優太。

彼はレガシーマスターで、ベータのデュアルランドしか使わないほどだからね。

一番好きなフォーマットとその理由

レガシー。一番スキルが大事なフォーマットだし、見返りも大きい。

アグロ、コントロール、ミッドレンジ、コンボの内どれが好きですか?

ミッドレンジ。ミッドレンジはいつもうまくプレイできるね。コントロールやアグロは僕のスタイルとはちょっと違うんだ。カードアドバンテージを取りながら、ゆっくり寄り切って勝つのが好きだね。

一番好きなデッキ

スタンダード: 「白黒機体」

モダン: 「人間」

レガシー: 「スゥルタイコントロール」

キランの真意号翻弄する魔道士トレストの使者、レオヴォルド

今プレイしていて最も楽しいデッキは何ですか?

レガシーの「スゥルタイコントロール」だね。動きがすごく好きだ。いつも不利な状況を味わうことになるけど、いつだって巻き返す手段があるんだ。

死儀礼のシャーマン最後の望み、リリアナ精神を刻む者、ジェイス悪意の大梟

ドラフトで最初のパックを開けました。どれを最初にピックしますか?

Naban, Dean of IterationKnight of GraceBaird, Steward of ArgiveSorcerer's WandLlanowar Scout
Mammoth SpiderFeral AbominationBefuddleFrenzied RageSparring Construct
Keldon OverseerPrimordial WurmVodalian ArcanistUnwind森

《善意の騎士》をピックするね。

善意の騎士

軽くて強いクリーチャーから取るのはドラフトを進める上で理想的なピックだ。次に良いカードも白いのが残念だけど、十分に受け入れられるね。

イタリアチームとしてワールド・マジック・カップでトップ8を2回、また優勝も達成されましたね。祖国のためにキャプテンとしてプレイすることについて、どう考えていますか?

ワールド・マジック・カップでプレイするのは好きだし、もうホームみたいに感じるよ。自分の国のために結果を残せたことはすごく名誉に感じているし、代表を務める機会があればいつだって誇りに思うね。

プロツアーでは3回トップ8入りしていますが、GPではまだありません。どのように分析していますか?

グランプリにはプロツアーほど力を入れていないからだと思うよ。グランプリだと対戦相手の巻き戻しを許したりするけど、プロツアーではしたことがないね。あとは、そうだね…プロツアーではより運に恵まれたかな。

レガシーで《死儀礼のシャーマン》が禁止にならないかと話題になっていますが、どうお考えですか?

死儀礼のシャーマン

僕はカードを禁止するのがそもそも嫌いだよ。《死儀礼のシャーマン》はいろんなデッキに入るし、環境をフェアに保ってくれるいいカードだ。《死儀礼のシャーマン》がいなければ、「土地単」、「ANT」や「リアニメイト」が増えるだろうし、そういったデッキがTier1を占めているフォーマットは面白くない。モダンのように干渉手段のない環境になる恐れもあるし、僕は望んでいないよ。

それと、ただでさえ金銭的な意味で参入障壁の高い環境だから、禁止カードが増えるのはレガシーを始めようと思っている人を不安にさせるだろうね。カードが禁止になるかもしれないってのは、その度に自分の使っているデッキが使えなくなるかもしれないってことを意味するからね。

新しいプロポイントのシステムに多くの人が困惑していますが、これについてはどう考えていますか?

とても良い質問だね。僕は完全に反対で、ウィザーズが元々実施していた「プロへの報酬」って形に戻るように働きかけているよ。これはそんなにズレてることじゃないと思うんだ。

新しいシステムでは安定しないんだ。マジックのプロ活動を計画するときに時間をおくことができないし、どこかでポイントが必要になるかもしれないと考えると、グランプリに全部参加しないといけなくなる。シルバーへは到達しやすくはなるけど、ゴールド・レベル以上を目指すプレイヤーや、マジックで生計を立てようとしている人には厳しくなる。

マジックはまた、プロゲーム界ですごく遅れていることを証明してしまった。E-sportsは多額な報酬をプロに払っている一方で、マジックにはそういった姿勢が見られないからね。

レガシーやヴィンテージ、キューブの大ファンで有名ですが、このフォーマットの魅力は何でしょうか?

カードアドバンテージが絶えないことだね。カードを引くのが好きで、1枚でアドバンテージを得ることが好きだし、新しいフォーマットだとありえない強力なシナジーが好きなんだよ

この記事内で掲載されたカード

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