By Atsushi Ito
兼清 「今年はここまで残れました(笑) いつもフィーチャー呼ばれる前に負けちゃいますからね……」
そう語るのはPWCポイントランキング上位常連、今年度もランキング4位でPWCの日常性を象徴する兼清。
聞けば、この2014-2015シーズンも皆勤賞だという。
そんな兼清が、6回戦を終えて5-1。ここを勝てばIDでトップ8に残れるというラインまで勝ち残っているのだ。
だが、対する大井もランキング8位でこちらもかなりのPWC常連。
アブザンコントロール対アブザンアグロ。トップ8に望みをつなぐのは、はたしてどちらか。
Game 1
兼清が大井の《羊毛鬣のライオン》に《英雄の破滅》を飛ばし、3マナを構えた大井に対して《真面目な訪問者、ソリン》をプレイして「-2」能力を起動する立ち上がり。このプレインズウォーカーは即座に《英雄の破滅》されるが、吸血鬼トークンを置き土産に残す。
大井も《包囲サイ》を出すが、《風番いのロック》の「強襲」を徹底して警戒している兼清に《アブザンの魔除け》で追放されてしまい、やむなく《アブザンの魔除け》をドローで撃ちつつ《残忍な切断》でトークンを除去。続く兼清の《包囲サイ》もしっかり《英雄の破滅》するのだが。
兼清 隆介 |
兼清、さらに《包囲サイ》をプレイ。そして、これが生き残ってしまう。
大井も《羊毛鬣のライオン》を「怪物化」させるが、ダメージランドを多く引いているせいで、既にライフが一桁に突入している。
しかも兼清の場に《エレボスの鞭》が降臨。墓地には《包囲サイ》がある。
「怪物化」した《羊毛鬣のライオン》のアタックでようやく《風番いのロック》を「強襲」させる大井だったが、残りライフは5点。兼清が《包囲サイ》を墓地から釣ってアタックすると、《風番いのロック》と鳥トークンが両方ともチャンプブロックせざるをえない。
さらに兼清の手札には、3枚目の《包囲サイ》があった。
兼清 1-0 大井
Game 2
兼清がマリガンののち、緑マナのない手札を意を決してキープする。
が、大井が《羊毛鬣のライオン》《先頭に立つもの、アナフェンザ》と展開したところで返すターンの兼清のドローは《豊潤の神殿》。3点→8点をモロに受け、《アブザンの魔除け》で《羊毛鬣のライオン》は処理するものの、残りライフは既に4。
《包囲サイ》を出したところで、大井の《狩人狩り》が突き刺さって綺麗に殴りきられてしまった。
兼清 1-1 大井
Game 3
後手ワンマリガンながら満足いく手札をキープできた大井に対し、兼清は先手で土地が2枚の手札をキープしており、「占術」するが土地が引けない。おまけに《思考囲い》で、
《クルフィックスの狩猟者》
《英雄の破滅》
《英雄の破滅》
《アブザンの魔除け》
《真面目な訪問者、ソリン》
《起源のハイドラ》
から《クルフィックスの狩猟者》を落とされた上に、大井の《クルフィックスの狩猟者》の定着を許してしまう。
兼清も2ターン土地が詰まった後でようやく土地を引き込み、「怪物化」する寸前で《羊毛鬣のライオン》に《英雄の破滅》を浴びせるが、如何せん《クルフィックスの狩猟者》が強すぎる。
大井 雅貴 |
そして《包囲サイ》に《英雄の破滅》を使わされた後で、《太陽の勇者、エルズペス》が降臨。
さらに続けて《真面目な訪問者、ソリン》まで追加されてしまうと、最後の抵抗で撃った《胆汁病》も《英雄の破滅》でかわされ、兼清は膝を屈した。
兼清 1-2 大井