300人が集ったモダン神決定戦から早三週間。
スタンダード”神”木原、モダン”神”小堺に続くのは誰か。
最後の”神”にならんと名乗りを挙げたのも、また300人の勇者たちだった。
彼らの選択肢や如何に。
●デルバー系-60名
クイックインタビューでも環境を変えたカードとして、《死儀礼のシャーマン》とその支持を二分した《秘密を掘り下げる者》。
その迅速なクロックはレガシー環境を大きく支配し続けてきた。
・《稲妻》《タルモゴイフ》擁する”カナディアン・スレッショルド”こと赤青緑デルバー。
・《相殺》に対する《突然の衰微》、《真の名の宿敵》キラーの《ヴェールのリリアナ》を持つ黒青緑デルバー。
・件の《死儀礼のシャーマン》《秘密を掘り下げる者》を、《稲妻》《剣を鍬に》で効率的に駆逐する”パトリオット”こと青白赤デルバー。
熊猫杯でデルバー系デッキが上位を席巻したことは、決して特別な出来事ではない。
●奇跡コントロール-26名
ここに来て大きく数を増やした”ミラクル”。
時間が最大の敵と呼ばれる重コントロール、だが裏を返せば時間的制約を克服できるのなら最強に近いということでもある。
●石鍛冶系-16名
(注:青系のみ、デス&タックス、デッドガイは外した数)
《真の名の宿敵》という最大の相棒を得た《石鍛冶の神秘家》。
コントロールとしての長がミラクルにあるなら、その中庸を守るのがこの石鍛冶系だ。
●ジャンド-16名
盤面への干渉ならこいつが一番。
ハンデス(《思考囲い》)、ボブ(《闇の腹心》)、リリアナ(《ヴェールのリリアナ》)の黄金パターンは、モダンから引き続きレガシーでももちろん健在である。
まして《死儀礼のシャーマン》も使えるとなれば。
●デス&タックス-15名
マナ否定戦略に優れた白単《石鍛冶の神秘家》デッキ。
他石鍛冶系デッキが青を基調とする中、明らかに異質なため別カテゴリーとさせてもらった。
●バーン-14名
スタンダードにおけるバーンデッキの隆盛、またモダン神決定戦優勝。
これらの記憶も新しい中、バーンはレガシーで開催されたSCGO Las Vegasでも頂点を極めている。
●スニーク・ショー-10名
The Last Sun 2013では全体の12%を占めたこの一撃デッキは、ここに来て大幅に数を減らすことになった。
やはり意識されているという要素は無視出来ない。
●ゴブリン-10名
コンボに弱い、だが盤面には強い。
スニーク・ショーが数を減らした今、レガシー最初のGPを席巻した悪鬼共の復権なるか。
●マーフォーク-10名
要となる《霊気の薬瓶》を阻む《突然の衰微》。
《大いなる玻璃紡ぎ、綺羅》すら屠るこのカードに苦しめられてきた魚軍団、だが期待の新人《真の名の宿敵》はマーフォークだった!
●エルフ-8名
ビートダウンするコンボデッキ。
《死儀礼のシャーマン》の飛び道具有り、《垣間見る自然》の爆発力有り、《自然の秩序》の一撃有り。
BMOを勝ち上がったその力、伊達では無い。
●その他-115名
広大なカードプールを持つゆえ、あまりに多くのデッキタイプが揃うこととなった。
そのため多くのデッキをその他として包括することになってしまったこと、ご容赦いただきたい。
この中にはリアニメイト、ANT、発掘、ぺインターコンボのように良く知られたコンボデッキもあれば、Nic-Fit、黒青緑続唱たちボードコントロールも居る。
下馬評通りに多数派が勝ち残るのか。
それとも……?
この生存競争を勝ち残るのは誰だ。