By Hiroshi Okubo
スタンダードのローテーションを間近に控える今、今回の世界選手権2018は『カラデシュ』~『基本セット2019』環境のスタンダードで行われる最後のトーナメントとなった。
そこで見られるデッキ分布は、やはりと言うべきか、環境の総決算と呼ぶにふさわしい様相を呈していた。
さて、ここでは23名のプレイヤーたちが選択したデッキをアーキタイプ別に見ていこう。
アーキタイプ | 使用人数 |
---|---|
赤黒アグロ | 13 |
白青《王神の贈り物》 | 2 |
青黒ミッドレンジ | 2 |
青黒コントロール | 1 |
白青コントロール | 1 |
青単ストーム | 1 |
ターボフォグ | 1 |
赤単アグロ | 1 |
青単アグロ | 1 |
※デッキリストはこちら。
明らかに目立っているのは赤黒アグロの数である。会場の半数以上のプレイヤーが選択したこのデッキは、間違いなく環境最高のデッキと呼んで差し支えないだろう。
今さら言うまでもないことだろうが、特に『カラデシュ』ブロックのこの3枚はスタンダードの枠を超えてモダンやレガシーでも採用が見られることからもカードパワーの高さは明らかであり、これらを最も有効に使うことのできる赤黒系のデッキが今環境の覇者となったことは疑問を挟む余地もない。
そのうえ『イクサランの相克』で《再燃するフェニックス》、『ドミナリア』で《ゴブリンの鎖回し》と《ウルザの後継、カーン》を得たことで、デッキパワーはますます高まっていった。ある種競技トーナメントの象徴ともいえる世界選手権の舞台でダントツのトップメタデッキとなったことは、この環境のメタゲームを端的に物語っていると言えるだろう。
はたして最後まで赤黒アグロが突き進んでいくのか、あるいは「白青コントロール」や「青単ストーム」、「白青《王神の贈り物》」といったデッキが巻き返していくのか。これからの世界選手権2018の様子からも目が離せなくなりそうだ。
▼世界選手権2018 現地レポートトップへ戻る