By Yuya Hosokawa
今年、6年ぶり3度目の来訪を迎える”ラヴニカ”次元。
マジックの次元の中でも屈指の人気を誇る“ラヴニカ”。モダンの代名詞ともなっているギルドランドや、強力なマルチカラーのカードが大量に収録されていることでプレイヤーに愛されている他、国家の代わりに10のギルドが存在するなど、その特徴的な次元ゆえに、物語の人気も高い。
そんな”ラヴニカ”について、リミテッド神決定戦に参加するプロプレイヤーたちにインタビューを行った。
Team Cygames所属、市川 ユウキ
1. 貴方の所属ギルドは?
市川「ゴルガリ! 元々緑が好きで、それに一番合うのが黒なんだよね。黒は単体ではあんまり好きじゃないけど、緑と絡むと好きになる。生物がデカいけど不器用な緑と、除去と手札破壊の黒が、お互いの弱点を補っている感じがして、ゴルガリが好きだね」
2. 所属ギルドのカラーで思い入れのあるカードは?
市川「《ゴルガリの魔除け》! さっき言った『器用さ』を体現しているようなカードだよね。小粒なトークンを薙ぎ払ったり、再生を付けたり、エンチャントを破壊したり。本当に器用な1枚」
3. 『ラヴニカのギルド』の注目カードは?
市川「やっぱり《暗殺者の戦利品》かな……(笑) あとは《納骨堂のトロール》なんかも良さそうだね」
Hareruya Hopes、宇都宮 巧
1. 貴方の所属ギルドは?
宇都宮「イゼットです。 クロックパーミッションみたいなデッキが好きなんですよね。だから青と赤のコンビネーションがとにかく大好きです。『URデルバー』とかたまらないです」
2. 所属ギルドのカラーで思い入れのあるカードは?
宇都宮「《氷の中の存在》と《騒乱の歓楽者》ですね。スタンダードでこの2枚を入れたデッキを使ってました。めちゃくちゃ負けましたけど(笑)」
3. 『ラヴニカのギルド』の注目カードは?
宇都宮「《暗殺者の戦利品》です。《解呪》が《悪斬の天使》を殺せていいんですか? さすがにやばすぎませんかね、これ!」
宇都宮「もうひとつ、《壊死性の傷》もめちゃめちゃ良いカードですね。『ブリッジヴァイン』のために生まれたようなカードです。確定除去で、しかも追放なので《黄泉からの橋》が追放されないんですよ」
殿堂プレイヤー、三原 槙仁
1. 貴方の所属ギルドは?
三原「イゼットかな。マナコストを踏み倒して色んな呪文を使えるってやっぱりロマンじゃない。イゼットにはロマンがあるんだよ」
2. 所属ギルドのカラーで思い入れのあるカードは?
三原「《火+氷》……古い? ダメ? このカードは神だね。なんでもできる。『サイカトグ』にタッチで入れていたぐらい好きだよ」
3. 『ラヴニカのギルド』の注目カードは?
三原「《実験の狂乱》だね。現代に蘇った《未来予知》だよ、このカードは。 パッと思いついたのは《むら気な長剣歯》との組み合わせだね。土地をどんどん置いていけば、アクション回数は増やせるし、ライブラリートップが2回連続で土地っていう不運に見舞われても大丈夫でしょ?マナカーブ的にも、《ラノワールのエルフ》→《むら気な長剣歯》→《実験の狂乱》と完璧だよ。あとは墓地からは呪文を使えるから、そういったカードとも相性が良いよね。総じて、《実験の狂乱》はぜひ使ってみたい1枚だよ」
プラチナ・レベル・プロ、佐藤 レイ
1. あなたの所属ギルドは?
佐藤「ボロス! ビートダウンが大好きだから。今日のシールドデッキもボロスだよ」
2. 所属ギルドのカラーで思い入れのあるカードは?
佐藤「《稲妻のらせん》かな。よく使ったよ。あとは《戦導者オレリア》とかが好きだね」
3. 『ラヴニカのギルド』の注目カードは?
佐藤「ボロス軍として《正義の模範、オレリア》は欠かせないね。出たターンにちゃんと仕事するし、サイズも優秀だから使われるんじゃないかな」
佐藤「《無効皮のフェロックス》も注目の1枚だね。出したターンに《ヴラスカの侮辱》されないのがかなり良い。除去するために2マナ払わせるってのは結構強い能力だと思うよ」
Hareruya Pros、原根 健太
1. あなたの所属ギルドは?
原根「実は僕、ラヴニカを体験するのは今回が初めてなんです。『ラヴニカへの回帰』のときはまだマジックをやってませんでしたから。なので所属ギルドは……思いつきません」
2. 所属ギルドのカラーで思い入れのあるカードは?
原根「ということ、『ラヴニカのギルド』で、所属するギルドを決めようと思います」3. 『ラヴニカのギルド』の注目カードは?
原根「《暗殺者の戦利品》はおそらく全員があげてしまうと思うので……《ボロスの挑戦者》と《ゴブリンのクレーター掘り》ですね。実は前々から”《民兵のラッパ手》を主軸に据えた赤白ビートダウン”を考えていたんですけど、どうしても2マナ圏が埋められなくて困っていたんですよね。そこにすっぽりと入るちょうど良いカードなんじゃないかと思っています」
原根「《ボロスの挑戦者》は序盤に引けば強いのはもちろんのこと、マナフラッド受けもできる素晴らしいカードですし、《ゴブリンのクレーター掘り》は赤白の2マナ域としてはプレイアブルな性能を持っています」
原根「あとは、《正義の模範、オレリア》も注目ですね。2/5というサイズは少し頼りないように思えますが、《民兵のラッパ手》でサーチできるというのが素晴らしい! 赤白ビートダウンのマナカーブの頂点としてぜひ使ってみたいです」
原根「ボロスカラー以外だと、《思考消去》はかなり強いと思います。《破滅の龍、ニコル・ボーラス》と一緒にぜひ使いたいですね。手札破壊で《覚醒の龍、ニコル・ボーラス》に打たれそうな除去を抜いておけますし、『諜報』能力で3色の供給を手助けできます。ミッドレンジが好きな人は、きっとこの組み合わせが気に入るのではないでしょうか」