By Yuuki Murakami
本村 茂は先日、第4期スタンダード東海王決定戦を優勝し「東海王決定戦」がスタートしてから初めて連覇を成し遂げたばかりか、今回はリミテッドにおいても手腕を発揮し決勝のテーブルに座った。
対する近藤 昌平はチームリミテッドで開催されたグランプリ・静岡2017秋において、第四期スタンダード東海王決定戦決勝で本村に敗れた丸山 友一郎とともに8位入賞しており、来週末に行われるグランプリ・名古屋2018でも同じチームで参戦予定である。
スタンダードの王がリミテッドも制するか、チームメイトの借りを返し、王座を掴み取るか!?
Game 1
スイスラウンドで上位の本村が先手を宣言。
1ターン目は、お互いに土地を置きエンド。2ターン目に本村は《ディミーアの偵察虫》を場に出すが、近藤はすぐに《死の重み》で《ディミーアの偵察虫》を除去し《雇われた毒殺者》を展開。返すターン、本村は《ディミーアの密告者》を出し、「諜報」でトップに1枚残しドローの質を高めターンエンド、近藤は《闇刃の工作員》を場に追加しターンを終える。
4枚目の土地を置きターンを終える本村に対して、近藤は《泥棒ネズミ》で《ディミーアのギルド門》を捨てさせ2体で攻撃。本村はエンドに《薬術師の眼識》で手札の充実を図るが、自身のターンには5枚目の土地を置くのみでターンエンドを宣言する。
本村の墓地には《薬術師の眼識》があり、早くゲームを決めたい近藤、《原因不明の消失》で《ディミーアの密告者》を手札に戻しフルアタック (「諜報」はトップ)、ダメージとドローを進めようとするが、《闇刃の工作員》は瞬速で出てきた《囁く工作員》で止められてしまう。戦闘後に《家門のギルド魔道士》を追加しエンド。
本村は《光を遮るもの》を場に出すが、「諜報」で積まれていた《捕獲球》でタップされてしまう。
次なる戦力として《ディミーアの密告者》と《闇刃の工作員》を展開して盤面を止めると、《薬術師の眼識》を「再活」してさらなる手札の充実を図る本村。戦闘と《死の重み》で盤面を整理し、さらに《模写》で《光を遮るもの》のコピーを2体出し、近藤のライフを大きく減らす。
近藤、2体の《光を遮るもの》を《原因不明の消失》と《名声の代価》で対処し、《クロールの群れ》で再度攻勢に出る。
しかしここまでの攻防で失ったライフが大きく、本村の追加した《家門のギルド魔道士》のアタックで先にライフを削りきられてしまった。
近藤 0-1 本村
Game 2
2本目は近藤の先手、本村はマリガンし占術はトップを宣言。
お互いに順調に土地を伸ばす立ち上がり、本村の2ターン目の《雇われた毒殺者》は《死の重み》、3ターン目の《ディミーアの密告者》も《悪意ある妨害》で対処される。《囁く工作員》が場に残りダメージを与えるが、続く《霧から見張るもの》は2枚目の《悪意ある妨害》でカウンターされてしまい、思うように場が作れない。
対する近藤は、マナカーブにそって対応しながら《概念の雨》で手札を補充し《ヴィダルケンの催眠術師》を場に、《囁く工作員》をコピーした《模写》を《血の刺客》で追放とゲームをコントロールする。《クロールの群れ》は《軽蔑的な一撃》されるが、いずれ墓地から戻る飛行クリーチャーはゲームを決めるインパクトがある。
本村は「諜報」持ちのスペルを《悪意ある妨害》で対処されたことで土地を多めに引いてしまい苦しい状況。《賽銭ガニ》も即座に《捕獲球》されてしまい、《薬術師の眼識》と《家門のギルド魔道士》で挽回を計る。
しかし、《クロールの群れ》への対処が難しく、戦闘開始時にキャストした《巧みな叩き伏せ》を《軽蔑的な一撃》されると、そのまま押し切られてしまった。
近藤 1-1 本村
Game 3
先手を選択した本村、2本目に続けてマリガンを行い、占術はボトムへ。
本村、2ターン目に《ディミーアの偵察虫》、3ターン目には《家門のギルド魔道士》を追加、4ターン目のアップキープに《家門のギルド魔道士》の能力で「諜報」し2枚ともトップ、《ディミーアの偵察虫》をサイズアップさせて攻撃を行う。
しかしこれに近藤もしっかり対応。3ターン目は《背骨ムカデ》を出し、続く4ターン目に《名声の代価》で《ディミーアの偵察虫》を除去、《背骨ムカデ》でアタックしライフを削る。
本村は土地が4枚で止まってしまい、ブロッカー兼ライブラリー操作の《ディミーアの密告者》を出しターンを終える。対して、近藤は5枚目の土地を置き《クロールの群れ》を、続く本村の《詩神のドレイク》には《ピストン拳のサイクロプス》と《ヴィダルケンの催眠術師》の2体を追加し盤面の優位を築く。
まだ土地を引けない本村が4マナをオープンでターンを返すと、近藤は《概念の雨》で《ピストン拳のサイクロプス》をアクティブにし、さらに《家門のギルド魔道士》を《死の重み》で除去すると攻撃を宣言。
本村、ここで《巧みな叩き伏せ》をキャストし《背骨ムカデ》をタップしつつ《ピストン拳のサイクロプス》を除去。アタックできなくなった近藤は、《ヴィダルケンの催眠術師》を追加しターンを終える。
《囁く情報屋》を追加する本村に対して、近藤は《クロールの群れ》でアタックし《詩神のドレイク》と交換し、次のターンに《ヴィダルケンの催眠術師》が2体でパワーを下げての攻撃を通りやすくする。
お互いに《冷酷なゴルゴン》を出し合い、クリーチャーの交換が行われるが、先にマナが伸びた近藤がクリーチャーを追加しつつ、本村の《賽銭ガニ》、《霧から見張るもの》をカウンター。さらに2枚目の《概念の雨》が近藤の手札を盤石なものとする。
本村も盤面を戻す方法を探し《眩惑の光》でダメージを抑えながら解決策を探すが見つからず。
《クロールの群れ》の3度のアタックが近藤へ王位をもたらした。
近藤 2-1 本村
『第四期リミテッド東海王決定戦』、優勝は近藤 昌平!
チームメイトの雪辱を果たし、第四期リミテッド東海王の座を掴む!!