やはりPWCといえばこの男。
PWCから世界に羽ばたき、今や日本を代表するトッププレイヤーとなった、渡辺 雄也(神奈川)。
そんな渡辺だが、PWCCでは毎年趣味に走ったデッキを使用すると決めている。
しかも今年は【松本ハーレー】にあやかった「渡辺バギー」なるデッキを自信作として持ち込んでいるというのだ。
早速渡辺に「渡辺バギー」についてインタビューしてみた。
--「このデッキはどういった経緯でできたんでしょうか?」
渡辺 「先週末の【GPメンフィス】の配信を見ていたら、Tom Rossが《魂剥ぎ》デッキを使っていたんですよね。でもそのデッキは《炎跡のフェニックス》とか入っていて弱そうで、『もっと強く組めそうだな』と思って。丁度このPWCCのためのデッキを考えているところだったので、自分でも《魂剥ぎ》デッキを調整してみることにしたんです」
--「《炎跡のフェニックス》は《魂剥ぎ》で追放すれば『飛行』と『速攻』がつきますし、そんなに悪くなさそうですが……」
渡辺 「やはり素で引くと耐えられないくらい弱いですよね。そもそもキャストも怪しいですし。そこで思ったんです、『あ、これ《カマキリの乗り手》にしたら強そうだな』って。これなら『飛行』『速攻』だけでなく『警戒』もつきますし」
--「もう既にやばそうな気配がしてきましたね」
渡辺 「そこからはトントン拍子でしたね。墓地を溜めるパーツが足りないなと感じたので《血の暴君、シディシ》も必要だなとなって、Tom Rossも採用していた《包囲サイ》も一応『トランプル』がつくので入れました」
--「『赤白青』に『緑黒青』と『緑黒白』ですけど大丈夫なんでしょうか」
渡辺 「どうせ《彩色マンティコア》は入りますから、素でキャスト or 『授与』するためにも5色は前提なんですよね。それにいくら《魂剥ぎ》のためとはいえ、単体で仕事をしないカードは入れたくなかったというのがあります」
--「市川さんは松本さんのデッキのブイブイ具合を『ハーレー』と称しましたが、このデッキはどのへんが『バギー』なんでしょうか?」
渡辺 「マナベースのガタガタ具合ですね」
--「真面目にやってください」
渡辺 「いやでも来週GPマイアミがスタンダードで開催されるんですけど、もし今日トップ8に入れたら、そのフィードバックで調整した上でこのデッキで出ようと思ってますよ。やはり環境後期のスタンダードはみんなが知らないテクニックを使っていたりデッキ勝ちのような要素がないと他の人を出し抜けないですから、その点このデッキは『わからん殺し』要素が強いので良いですね」
--「なるほど、意外とガチデッキなんでしょうか」
渡辺 「『呪禁』や『破壊不能』を得た《魂剥ぎ》が完成してしまえばミッドレンジ同型では対処不能ですからね。ミッドレンジが多い今のスタンダード環境では、それなりに活躍の目があるデッキだと思いますよ」
発売当初は誰もが夢見ながらも、カジュアルな強さにとどまっていた《魂剥ぎ》《彩色マンティコア》コンボ。
それが渡辺 雄也の力を借りて今、世界に羽ばたく!
……かもしれない。
1 《森》 1 《平地》 2 《吹きさらしの荒野》 4 《マナの合流点》 4 《遊牧民の前哨地》 3 《開拓地の野営地》 3 《ヤヴィマヤの沿岸》 2 《華やかな宮殿》 1 《砂草原の城塞》 1 《コイロスの洞窟》 1 《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ》 -土地(23)- 4 《森の女人像》 4 《サテュロスの道探し》 4 《カマキリの乗り手》 4 《包囲サイ》 3 《血の暴君、シディシ》 4 《彩色マンティコア》 1 《歓楽の神、ゼナゴス》 4 《魂剥ぎ》 2 《サグのやっかいもの》 -クリーチャー(30)- |
4 《神々との融和》 3 《残忍な切断》 -呪文(7)- |
3 《思考囲い》 3 《悲哀まみれ》 2 《軽蔑的な一撃》 2 《異端の輝き》 2 《命運の核心》 2 《世界を目覚めさせる者、ニッサ》 1 《再利用の賢者》 -サイドボード(15)- |