Round 14:彌永 淳也(東京) vs. 山本 賢太郎(埼玉)

晴れる屋

晴れる屋

By Daisuke Kawasaki

 二日間、2フォーマットにわたって繰り広げられたThe Last Sun予選ラウンドも最終戦。このマッチの結果でトップ8入賞が決まる。

 上位4名のマッチアップは、すでにトップ8入賞が確定しているので、今回はその下のライン、勝てばオポ勝負というラインの戦いをお届けしよう。

 2010年世界王者、彌永 淳也(東京)と、プロツアー「テーロス」トップ8入賞の山本 賢太郎(埼玉)。世界レベルの実力をもつ二人がこのラインで対戦することとなった。

 最終戦、マッチが開始されるとともに、スタンディングが公開され、3分間スタンディングを見ることが許可される。二人も、当然自分たちのラインを把握するために、スタンディングを確認する。

山本 「ひとり、オポが67(%)ってやつがいた」

彌永 「(スタンディングを再確認して)67、オレ」

山本 「まぁ、お互い勝てば確定?……オポあるか」

彌永 「あとは、引き分けラインの人たち次第だね」

 というわけで、二人がトップ8をかけて対戦する。

 使用するデッキは、彌永は《むかつき》を使用したコンボデッキであるANT。対する山本は、《実物提示教育》を使ったコンボデッキであるスニークショウ。

 彌永は手札破壊でバックアップ、山本はカウンターでバックアップという違いはあるものの、どちらも隙を見せれば突然の敗北が待ち受けるマッチアップ。緊張感のある戦いをお届けしよう。



Game 1


 ダイスロールで先手は彌永。互いにマリガンはなし。

 彌永は《Underground Sea》セットからの《定業》をプレイ。対して、山本は《Volcanic Island》をセットしてターンを終了。

 《霧深い雨林》セットで彌永がターンを終了すると、山本は一瞬考えたかのように見えたが、自分のターンを迎え《霧深い雨林》をセット。このターンエンドに彌永は《Underground Sea》《霧深い雨林》でフェッチする。

 ここで彌永が長考。手札は《陰謀団の儀式》《暗黒の儀式》《ライオンの瞳のダイアモンド》《冥府の教示者》《苦悶の触手》に土地が2枚というもの。カウンターを持つ山本のデッキに対して妨害手段無くコンボをはじめるのは厳しいと判断してか《汚染された三角州》をセットしてターンを終える。

 山本は彌永のターンエンドに《渦まく知識》をプレイし、さらに《霧深い雨林》《Volcanic Island》をフェッチして山札をリフレッシュする。そして、自身のターンにさらに《渦まく知識》。そして、《裏切り者の都》をセットすると、カウンターを確認するかのようにゆっくりと《水蓮の花びら》をプレイ。

 これが無事戦場に着地すると、一撃必殺の《実物提示教育》。彌永がパーマネントを土地、《Tropical Island》しか持たなかったのに対して、山本は《グリセルブランド》を文字通り提示する。

 ここでターンを返す山本。彌永はターンエンドに《汚染された三角州》《Volcanic Island》をフェッチし、自身のターン。ここが正念場とまずは《暗黒の儀式》をプレイする。

 この《暗黒の儀式》はカウンターされず、まず彌永のマナプールには黒マナが3マナためられる。そして、その黒マナを1マナと《Tropical Island》からのマナを使って《陰謀団の儀式》をプレイし、マナプールの黒マナを5に。

 彌永は黒2マナを使って《冥府の教示者》をプレイ。ここで、山本は長考する。ここで彌永の手札は3枚。18点のライフはともすれば、いきなりストームの《苦悶の触手》で負けてもおかしくない。一旦この《冥府の教示者》を通すことを許可する山本。彌永は手札から《ライオンの瞳のダイアモンド》を提示して、山札からサーチする。

 この2枚の《ライオンの瞳のダイアモンド》をプレイするとストーム数は5。ここで、マナプールの黒マナ全てと《Volcanic Island》からの赤マナで《炎の中の過去》をプレイする。これで、彌永のマナプールは空になり、手札は1枚に。

 山本は互いのライフを確認した上で、《目くらまし》をコストに《Force of Will》。彌永はここで《苦悶の触手》をディスカードしつつ、《ライオンの瞳のダイアモンド》2個から、赤マナ3と黒マナ3を生み出し、黒マナ1を残しつつ《炎の中の過去》をフラッシュバックする。

 ここで山本が《グリセルブランド》の能力を起動し、手に入れた《呪文貫き》をプレイすると、彌永は投了する。



山本 1-0 彌永

Game 2


 《霧深い雨林》《陰謀団の儀式》《定業》《渦まく知識》《水蓮の花びら》《ザンティッドの大群》が2枚という初手をキープする彌永。1ターン目に《霧深い雨林》から《Tropical Island》をサーチし、《ザンティッドの大群》をプレイする。

 対する山本も《霧深い雨林》《Volcanic Island》をフェッチすると《思案》をプレイ。手札とトップ3枚を見比べ、入念な考慮をした上の3枚を並び替えてトップに置いて、ドローする。

 彌永は《定業》をプレイし、トップから《島》を手に入れ、さらに2回めの《定業》をプレイしてターンを返す。山本は《水蓮の花びら》をプレイすると、《紅蓮地獄》《ザンティッドの大群》を墓地へと送り込む。彌永は返しで2体目の《ザンティッドの大群》

 山本は、まずは《渦まく知識》をプレイすると、手札から土地を戻す。そして少考の末に《霧深い雨林》から《Volcanic Island》をフェッチしてシャッフル。トップが見知らぬカードになった所で再び《渦まく知識》をプレイ、続いて《定業》でトップの2枚を下に送り込んでカードをドローする。

 《ザンティッドの大群》でアタックし、山本からリアクションの権利を奪った上で、《渦まく知識》。そして待望の黒マナである《Underground Sea》を見つけると、《陰謀団式療法》をプレイし、《実物提示教育》を宣言する。

 開示された山本の手札は《グリセルブランド》《白鳥の歌》《紅蓮地獄》《山》《裏切り者の都》というもの。《ザンティッドの大群》を生贄にすればフラッシュバックをする権利がある彌永。少考の上で、これを実行し、山本の手札から《グリセルブランド》をディスカードさせる。

 山本は《裏切り者の都》をセットしてターンを終了。彌永は《渦まく知識》をプレイするが山本はこれをカウンターしない。ここで《強迫》《闇の腹心》そして追加の土地である《Karakas》を引き込んだ彌永は《強迫》をプレイして山本の手札から《紅蓮地獄》をディスカードさせると、《闇の腹心》を着地させる。

 なんとか、彌永有利の場になったか……と思われた瞬間。《裏切り者の都》を使用して、山本は《騙し討ち》をプレイする。

 そして、《山》をセット。赤マナが2マナある状態では、《Karakas》があっても滅殺を防ぎつつアタックを防ぐことは出来ず、彌永は土地を片付けた。



山本 2-0 彌永