皆さんこんにちは!
『タルキール覇王譚』がスタンダードリーガルになり、既に2つのSCGOが終了しています。今回の記事では先週末に開催されたStarCityGames.com Open(SCGO) IndianapolisとSCGO New Jerseyの結果を見ていきたいと思います。
SCGO Indianapolis ~緑の時代、来る~
2014年9月27日
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1位 Abzan Renimator/白黒緑ビートダウン
2位 Abzan Midrange/白黒緑ビートダウン
3位 RG Monsters/赤緑ビートダウン
4位 GR Devotion/緑信心
5位 Mono Greeen Devotion/緑信心
6位 Naya Midrange/白赤緑プレインズウォーカー
7位 Mono Green Devotion/緑信心
8位 Jund Monsters/黒赤緑ビートダウン
今回のSCGO Indianapolisは同週末に開催されていたSCGO New Jerseyの裏番組扱いで、残念ながらいつものようにカメラマッチやコメンテーターによる解説はありませんでした。当日会場を見渡してみたところ、緑系のデッキが断トツに多くトップ32入賞デッキの殆どが緑系のデッキでした。
SCGO Indianapolis デッキ解説
「Abzan Renimator」「RG Monsters」「Jund Monsters」「Abzan Midrange」
2 《森》 2 《平地》 2 《沼》 3 《吹きさらしの荒野》 4 《ラノワールの荒原》 4 《砂草原の城塞》 4 《疾病の神殿》 2 《豊潤の神殿》 1 《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ》 -土地(24)- 4 《エルフの神秘家》 4 《サテュロスの道探し》 4 《森の女人像》 3 《ニクスの織り手》 4 《包囲サイ》 3 《女王スズメバチ》 1 《灰燼の乗り手》 2 《死滅都市の悪鬼》 -クリーチャー(25)- |
4 《神々との融和》 1 《奈落の総ざらい》 4 《残忍な切断》 2 《エレボスの鞭》 -呪文(11)- |
4 《英雄の破滅》 3 《思考囲い》 2 《払拭の光》 2 《太陽の勇者、エルズペス》 1 《再利用の賢者》 1 《毅然たる大天使》 1 《死滅都市の悪鬼》 1 《胆汁病》 -サイドボード(15)- |
新環境初のSCGOの優勝は、《灰燼の乗り手》や《女王スズメバチ》といった高いカードパワーを持つクリーチャーを《エレボスの鞭》で釣り上げて相手を圧倒するAbzan Reanimatorでした。
《神々との融和》や《ニクスの織り手》、《サテュロスの道探し》で墓地に落としたカードは《エレボスの鞭》でリアニメイトする以外にも、《死滅都市の悪鬼》や《奈落の総ざらい》、《残忍な切断》の「探査」のコストとしても活用できます。《エレボスの鞭》の自軍のクリーチャーに「絆魂」が付くことも、地味ながらダメージレースを有利にします。
コンボ要素を持ったデッキですが、墓地に頼らずとも《女王スズメバチ》や《包囲サイ》等のパワーカードでミッドレンジとしても十分に戦えます。メインの妨害要素は薄めですが、サイドには《英雄の破滅》、 《思考囲い》、《払拭の光》などの妨害スペルが多数採られており、追加の勝ち手段として《太陽の勇者、エルズペス》も採用されているため、サイド後の墓地対策にも強い構成です。
その墓地対策も、《漁る軟泥》や《安らかなる眠り》といった強力なカードはローテーション落ちしているため、こういったデッキが活躍しやすい環境になっていると言えます。
10 《森》 7 《山》 4 《樹木茂る山麓》 4 《奔放の神殿》 -土地(25)- 4 《エルフの神秘家》 4 《森の女人像》 4 《ゴブリンの熟練扇動者》 2 《クルフィックスの狩猟者》 1 《加護のサテュロス》 4 《世界を喰らう者、ポルクラノス》 1 《狩猟の神、ナイレア》 4 《嵐の息吹のドラゴン》 -クリーチャー(24)- |
2 《稲妻の一撃》 1 《灼熱の血》 2 《召喚の調べ》 4 《かき立てる炎》 1 《世界を目覚めさせる者、ニッサ》 1 《龍語りのサルカン》 -呪文(11)- |
3 《灼熱の血》 2 《高木の巨人》 2 《マグマのしぶき》 2 《炎の円》 1 《ナイレアの信奉者》 1 《破壊的な享楽》 1 《セテッサ式戦術》 1 《ナイレアの弓》 1 《紅蓮の達人チャンドラ》 1 《歓楽者ゼナゴス》 -サイドボード(15)- |
5 《森》 3 《沼》 2 《山》 3 《血染めのぬかるみ》 2 《樹木茂る山麓》 4 《ラノワールの荒原》 1 《奔放の神殿》 2 《疾病の神殿》 2 《悪意の神殿》 1 《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ》 -土地(25)- 4 《エルフの神秘家》 4 《森の女人像》 4 《クルフィックスの狩猟者》 4 《世界を喰らう者、ポルクラノス》 4 《嵐の息吹のドラゴン》 -クリーチャー(20)- |
4 《思考囲い》 4 《英雄の破滅》 2 《骨読み》 2 《残忍な切断》 1 《歓楽者ゼナゴス》 2 《龍語りのサルカン》 -呪文(15)- |
3 《ナイレアの信奉者》 3 《マグマのしぶき》 2 《蔑み》 2 《悲哀まみれ》 1 《再利用の賢者》 1 《闇の裏切り》 1 《霊気のほころび》 1 《骨読み》 1 《歓楽者ゼナゴス》 -サイドボード(15)- |
前環境からコンスタントに入賞を続けていたMonstersはパーツの多くがテーロスブロックのカードだったため、ローテーションの影響が少なく生き残りました。《エルフの神秘家》によるマナ加速からの2ターン目の《ゴブリンの熟練扇動者》は脅威です。
《加護のサテュロス》はサイズで劣る《ゴブリンの熟練扇動者》の強化に貢献します。コンバットトリックとしてはコストは重くなりましたが、《ゴーア族の暴行者》の後釜として活躍しそうです。《狩猟の神、ナイレア》など、「信心」要素も採用されているようです。トークンを製造する《ゴブリンの熟練扇動者》は《召喚の調べ》や《かき立てる炎》の「召集」とも相性が良く、多くの緑系のミッドレンジに4積みされている《クルフィックスの狩猟者》よりも優先されて採用されているのも頷けます。
《龍語りのサルカン》は4/4「速攻」、「飛行」、「破壊不能」のクリーチャーになる上に、クリーチャー除去になる-3能力で攻守に渡って活躍します。
Jordan Kennedyのリストは黒を足したJund Monstersです。色拘束は強いのがネックとなりますが現環境ではほぼ万能除去として機能する《英雄の破滅》の他にも、《残忍な切断》が採用されています。「探査」もフェッチランドがあるので墓地にカードが溜まりやすくなっています。再録された《蔑み》はPWを多数搭載した他の緑系のミッドレンジとのマッチアップで役に立ちます。
3 《森》 3 《平地》 3 《吹きさらしの荒野》 1 《コイロスの洞窟》 1 《ラノワールの荒原》 1 《マナの合流点》 4 《砂草原の城塞》 4 《静寂の神殿》 3 《疾病の神殿》 1 《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ》 -土地(24)- 4 《羊毛鬣のライオン》 4 《森の女人像》 4 《クルフィックスの狩猟者》 3 《オレスコスの王、ブリマーズ》 4 《包囲サイ》 3 《風番いのロック》 -クリーチャー(22)- |
1 《胆汁病》 4 《英雄の破滅》 3 《アブザンの魔除け》 2 《完全なる終わり》 4 《太陽の勇者、エルズペス》 -呪文(14)- |
4 《悲哀まみれ》 2 《先頭に立つもの、アナフェンザ》 2 《思考囲い》 2 《異端の輝き》 1 《闇の裏切り》 1 《自然に帰れ》 1 《胆汁病》 1 《エレボスの鞭》 1 《世界を目覚めさせる者、ニッサ》 -サイドボード(15)- |
今大会見事に準優勝を果たしたWilliam Comminosは緑白黒の3色から優秀なカードを寄せ集めたAbzan Midrangeを使用していました。惜しくも優勝は逃したものの、メイン、サイド共に綺麗に纏まったリストでした。
William本人からもお話を聞くことが出来ました。
◆Interview with William Comminos
--:決勝戦は残念だったけど新環境初の大会での準優勝は凄いね。今大会でAbzanを使った理由は?
William: テーロスブロック構築で競われたプロツアー『ニクスヘの旅』で好成績を残していたデッキを調整すれば間違いないだろうと考えていたところ、『タルキール覇王譚』のリストから《包囲サイ》や《風番いのロック》といった強そうなカードが見つかって、Patrick Chapinが使って優勝していたAbzanに採用してみたら物凄く強くて、「これだ」と思った。
William: 《風番いのロック》は《オレスコスの王、ブリマーズ》や《太陽の勇者、エルズペス》との組み合わせが特に強い。でもマナコストと色拘束の強さから、入れるにしても3枚までかな。
--:サイドボードのカードについても教えて貰える?特に新カードの《先頭に立つもの、アナフェンザ》の使用感について。
William: 《先頭に立つもの、アナフェンザ》は主に墓地対策で、それ以外でも3マナ4/4で能力付きは悪くない。決勝で当たったReanimatorにも強いカードだと思う。《胆汁病》と《悲哀まみれ》は赤単、黒単のように速いアグロデッキ用で、クリーチャーを並べてくる緑信心にもサイドインされる。《悲哀まみれ》はあの《女王スズメバチ》に対しても、トークンもろとも除去できるから強い。《自然に帰れ》は星座デッキに対して、《エレボスの鞭》と《世界を目覚めさせる者、ニッサ》は他のミッドレンジとの対戦で追加の勝ち手段としてサイドインされる。
--:現環境最高のカードの一枚とされる《ゴブリンの熟練扇動者》を使った赤単とのマッチアップはどう?
William: メイン後手だとキツいけど、サイド後は《胆汁病》と《悲哀まみれ》が入るから大分楽になる。
--:最後に、次の大会に同じデッキで参加するとしたら何か変更したいところはある?
William: 特に無いね。今の75枚に今のところ満足している。
--:お疲れの所いろいろと質問に答えてもらってありがとう(Williamは日曜日のモダンの大会にも参加していてそこでも準優勝という好成績を残していました。インタビューを試みたのはモダンの大会の決勝戦が終わった直後で、同行者と共に帰るところだったようです)。
《風番いのロック》はあの《若き群れのドラゴン》を彷彿とさせるカードで、発売前から話題のカードでした。今大会での活躍から今後も良く見かけるカードになりそうです。ブロック構築で活躍したデッキの調整版は新環境のスタンダードでは活躍することが多く、今回も例外ではなかったようです。
SCGO New Jersey ~《カマキリの乗り手/Mantis Rider(KTK)》が大活躍~
2014年9月27日
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1位 Jeskai Tempo/白青赤ビートダウン
2位 Mardu Midrange/白赤黒ビートダウン
3位 GR Monsters/赤緑ビートダウン
4位 GB Devotion/緑信心
5位 GR Devotion/緑信心
6位 Jeskai Tempo/白青赤ビートダウン
7位 RW Control/赤白コントロール
8位 Mono Green Devotion/緑信心
緑系のミッドレンジほぼ一色だったSCGO Indianaと異なり、Mardu MidrangeやJaskai Tempo等も見られました。優勝を収めたのはJaskai Tempoで話題の新カードである《カマキリの乗り手》をフル搭載した新しいデッキです。
SCGO New Jersey デッキ解説
「Jeskai Tempo」「Mardu Midrange」「Mono Green Devotion」
3 《山》 2 《島》 2 《平地》 2 《溢れかえる岸辺》 1 《神秘の僧院》 3 《シヴの浅瀬》 3 《戦場の鍛冶場》 4 《天啓の神殿》 4 《凱旋の神殿》 -土地(24)- 3 《道の探求者》 4 《ゴブリンの熟練扇動者》 4 《カマキリの乗り手》 -クリーチャー(11)- |
4 《稲妻の一撃》 4 《マグマの噴流》 4 《ジェスカイの魔除け》 4 《かき立てる炎》 2 《蒸気占い》 2 《時を越えた探索》 2 《払拭の光》 1 《紅蓮の達人チャンドラ》 2 《龍語りのサルカン》 -呪文(25)- |
3 《軽蔑的な一撃》 2 《灰雲のフェニックス》 2 《マグマのしぶき》 2 《否認》 2 《神々の憤怒》 1 《嵐の神、ケラノス》 1 《悟った達人、ナーセット》 1 《龍語りのサルカン》 1 《啓蒙の神殿》 -サイドボード(15)- |
3 《山》 3 《平地》 1 《島》 3 《溢れかえる岸辺》 4 《神秘の僧院》 3 《戦場の鍛冶場》 3 《シヴの浅瀬》 2 《天啓の神殿》 2 《凱旋の神殿》 -土地(24)- 4 《道の探求者》 4 《ゴブリンの熟練扇動者》 4 《カマキリの乗り手》 -クリーチャー(12)- |
4 《タイタンの力》 2 《神々の思し召し》 2 《マグマのしぶき》 4 《稲妻の一撃》 4 《ジェスカイの魔除け》 4 《かき立てる炎》 2 《紅蓮の達人チャンドラ》 2 《龍語りのサルカン》 -呪文(24)- |
3 《跳ね返す掌》 2 《嵐の息吹のドラゴン》 2 《マグマのしぶき》 2 《否認》 2 《弧状の稲妻》 2 《時を越えた探索》 1 《消去》 1 《神々の思し召し》 -サイドボード(15)- |
《カマキリの乗り手》はJeskai Tempoという新たなアーキタイプを作り上げるほどの強さを持つカードだということが今大会で証明されました。青白赤という三つの異なるシンボルを要求されるのが難点ですが、それさえクリアすれば「速攻」持ちで回避能力を持ち、軽いコストの3/3は環境に蔓延るPWを牽制します。「警戒」持ちなため、アグロデッキに対しても強いカードです。今後は《稲妻の一撃》や 《胆汁病》といった除去をメインから採用してくるデッキも増えてきそうですが、Jeskai Tempo側も《神々の思し召し》や 《タイタンの力》といったカードで守ることが可能です。
《道の探求者》は後半引いてくるとただの2/2ですが、軽いスペルを多く搭載したこのデッキでは「果敢」を利用したコンバットトリックによってブロッククリーチャーが一方的に打ち取られる可能性があるため、《森の女人像》等で容易にブロックにいくことができません。「絆魂」も付くのでアグロデッキとの対戦でダメージレースに優位に立てます。
《ジェスカイの魔除け》は相手のフェッチの起動にレスポンスで撃てばクリーチャー除去として機能します。全体強化のモードも《ゴブリンの熟練扇動者》のトークンを強化するのに使えます。最悪でも本体火力になるので、無駄になりにくいのが魅力です。
優勝したKevin Jonesのリストは《時を越えた探索》をメインから搭載するなど、中盤以降のゲームにも強い構成になっています。軽い除去スペルや火力、フェッチランドに《蒸気占い》で墓地にカードも溜まりやすいため、「探査」もしやすくなっています。
サイドに追加の勝ち手段として採られている《灰雲のフェニックス》は破壊する系の除去や火力に頼ったデッキにとっては非常に厄介なクリーチャーとなります。しかし「変異」を表返すコストが重いため、相手に除去を2回使わせることができるクリーチャーとして使った方が良いかもしれません。《軽蔑的な一撃》はマナコストが4以上のスペルしか打ち消せない限定的なカウンターですが、緑系のミッドレンジなど重いスペルを多用するデッキに対しては活躍が期待できそうです。早くも各デッキの主力として使われている多くの「探査」スペルもカウンターすることが可能です。
Jadine KlomparensのリストはKevin Jonesのリストと比べると軽めの構成です。《神々の思し召し》や《タイタンの力》といったクロックを除去から守るスペルを多数採用しています。《時を越えた探索》もサイドに採用されています。サイドの追加の勝ち手段を散らしているKevin Jonesのリストと異なりJadine Klomparensは《嵐の息吹のドラゴン》2枚とシンプルです。
2 《山》 2 《沼》 4 《血染めのぬかるみ》 4 《コイロスの洞窟》 1 《戦場の鍛冶場》 2 《マナの合流点》 4 《遊牧民の前哨地》 2 《悪意の神殿》 2 《静寂の神殿》 1 《凱旋の神殿》 1 《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ》 -土地(25)- 4 《ゴブリンの熟練扇動者》 3 《オレスコスの王、ブリマーズ》 4 《軍族の解体者》 3 《嵐の息吹のドラゴン》 -クリーチャー(14)- |
4 《思考囲い》 1 《蔑み》 4 《はじける破滅》 4 《英雄の破滅》 4 《稲妻の一撃》 2 《真面目な訪問者、ソリン》 2 《龍語りのサルカン》 -呪文(21)- |
3 《マグマのしぶき》 3 《神々の憤怒》 2 《ニクス毛の雄羊》 2 《停止の場》 2 《太陽の勇者、エルズペス》 2 《蔑み》 1 《力による操縦》 -サイドボード(15)- |
『タルキール覇王譚』の新カードの《軍族の解体者》と《真面目な訪問者、ソリン》を軸にした白黒赤マルドゥのミッドレンジデッキ。《軍族の解体者》はトークンを生み出す《真面目な訪問者、ソリン》、《ゴブリンの熟練扇動者》、《太陽の勇者、エルズペス》と相性が良く、それらのカードは単体でも十分強力です。
《真面目な訪問者、ソリン》の+1能力は《ゴブリンの熟練扇動者》とトークンを強化する上に効果は相手のターンまで持続して「絆魂」もあるので、攻守に渡って優れています。《はじける破滅》は相手のPWにダメージを与えつつ相手の脅威を除去することが可能です。
サイドには追加のハンデス、除去、スイーパーが搭載されており、ハンデスと除去で相手を妨害しつつカードパワーの高いフィニッシャーで決着を付ける除去コントロールデッキのようです。
13 《森》 3 《吹きさらしの荒野》 3 《樹木茂る山麓》 4 《ニクスの祭殿、ニクソス》 -土地(23)- 4 《エルフの神秘家》 4 《爪鳴らしの神秘家》 4 《森の女人像》 4 《起源のハイドラ》 2 《頭巾被りのハイドラ》 1 《旅するサテュロス》 4 《クルフィックスの狩猟者》 4 《世界を喰らう者、ポルクラノス》 3 《ナイレアの信奉者》 1 《狩猟の神、ナイレア》 2 《女王スズメバチ》 -クリーチャー(33)- |
4 《世界を目覚めさせる者、ニッサ》 -呪文(4)- |
2 《スズメバチの巣》 2 《再利用の賢者》 2 《小走り破滅エンジン》 2 《レインジャーの悪知恵》 2 《狩人狩り》 2 《セテッサ式戦術》 1 《頭巾被りのハイドラ》 1 《ナイレアの信奉者》 1 《女王スズメバチ》 -サイドボード(15)- |
前環境から存在する緑単信心のアップデート版。 《爪鳴らしの神秘家》は《炎樹族の使者》に代わるこのデッキの貴重な2マナクリーチャーで、このデッキにとってはいくらあっても困らないマナ加速クリーチャーです。
《頭巾被りのハイドラ》は 《ニクスの祭殿、ニクソス》から出た大量のマナを有効活用できるクリーチャーで、死亡した際に大量の蛇トークンをばら撒くので破壊する系の除去に頼ったデッキに対して強いカードです。
マナを大量に出すことが出来るこのデッキの《セテッサ式戦術》は非常に強力な除去として機能します。特に《女王スズメバチ》との組み合わせは凶悪です。
今回紹介させて頂いたリストは単色ですが、赤や黒を足すことも可能で、構築の自由度が高いのが特徴です。今後どのようなバージョンが現れるのか楽しみです。皆さんも色々と試してみることをお勧めします。
総括
新環境最初のスタンダードの大規模な大会であるSCGO Indianapolisはほぼ緑系のデッキ一色でしたが、SCGO New JerseyはJeskaiやMarduといった緑以外のデッキも見られました。緑系のデッキの隆盛はある程度予想はしていましたが、New Jerseyを制したJeskaiは思いつきませんでした。まだまだ環境のメタが固まりきっていないので、この時期は色々と試してみるチャンスです。果たして緑系のミッドレンジデッキが環境の王者としてメタを支配し続けるのか、ニューカマーのJeskaiは今後も勝ち続けるのか。
以上で今回の解説を終わります。
いよいよ来週末に迫ったプロツアー『タルキール覇王譚』ですが、どのようなデッキが登場するのか今から楽しみです。
それでは次回の記事でまた会いましょう。楽しいスタンダードライフを!