『運命再編』、発売。
ということは、ドラフト環境の大幅な変化を意味する。
『運命再編』入りのブースタードラフトは、『運命再編』、『タルキール覇王譚』、『タルキール覇王譚』というもの。
たかが1パックしか使用しないとはいえ、1パック目に未知のパックからスタートするドラフトは、当然今までと同じものではありえない。
となれば環境は、『運命再編』によってどのように変わったのだろうか?
きっとプロプレイヤーたちなら、カードリストを見ただけである程度把握していることだろう。
そこで今回の菊名合宿の参加者たちに、『運命再編』によって環境はどのように変化したと思うか、ドラフト前のファーストインプレッションについてインタビューしてみた。
中村 肇
土地の枚数が少なくなってマナベースをピックするタイミングが難しくなりそう。色としては青が強くなったのではないか。
渡辺 雄也
ドラフト中に出る土地の合計枚数が少なくなるので、多色化が難しくなった。
「呪印」シリーズや「疾駆」などの攻めるカードが豊富に用意されているので、2色+1色で組むようなビートダウンが主流になりそう。
三原 槙仁
「変異」や「戦旗」が減った分、色マナの誤魔化しが効かなくなったので、土地がより重要になると思います。
山本 賢太郎
コモンに優良除去が増えたため、ゲームスピードが遅くなりそう。
八十岡 翔太
少し速くなりそう。
津村 健志
青いコモンが優秀なので、青は人気が出そう。
覚前 輝也
タルキールと違い、氏族にこだわらないかつ、基本的に2色に絞ってピックするのが良いと思う。
井川 良彦
「変異」と多色土地が減ったので、2色ベースのアグロ寄りのデッキが強くなりそう。
伊藤 光英
「運命再編」に3色マルチがないため、どのように色決めするかが難しくなった。2色でまとめる機会が増えるかもしれない。
その中で白赤の+2/+1と緑黒のタフネス格闘がマルチでありつつ噛み合うデッキの方向性が定まっているため、ドラフトの指針を決定する足がかりになりやすいように思う。「白赤軸のアグロ」と「緑黒軸のどっしり」が環境の有力アーキタイプの双璧になるのではないか。
瀧村 和幸
生物のサイズがタルキールとほぼ同様の質なので、2/2で殴り合う環境は変わらないと思われます。
ただ、コモンの使いやすい除去が各色に散らばっているので、スペルでのやり取りは増えそうですね。
服部 太紀
+2/+2オーラ(「呪印」)とか速いデッキで使いたいカードが増えたので、ゲーム速度が増しそうです。
全体的にマナベース確保の難しさと環境の高速化を挙げる声が多かった。
確かに『運命再編』は1枚は土地が出るものの、同時に2枚以上の土地が出ないため、確保できる土地の枚数に限りがある。
その代わり、浮いた手順でピックされるのが各色の「呪印」やバニラクリーチャーたちだとするならば、より2色ビートにまとめる要請は強まったと言えよう。
だが、その隙をついて多色に進む、というのもありえない話ではない。
はたして環境の最強戦略は何なのか。
菊名合宿『運命再編』の結果を追いかけながら、是非一緒に探してみて欲しい。