皆さんこんにちは。
スタンダードは変化の著しいフォーマットで新セットがリリースされる度に環境が大きく変化します。「神々の軍勢」がリリースされてしばらく経ち環境も大分固まってきましたが、皆さんの好きなデッキは見つかりましたか?
さて、今回の記事ではStarCityGames.com Open Series(SCGO) SeattleとGP Buenos Airesの解説をしていきたいと思います。
SCGO Seattle トップ8 デッキアーキタイプ
2014年3月15日
1位 RW Burn/バーン
2位 BW Midrange/白黒コントロール
3位 BW Midrange/白黒コントロール
4位 BW Human/白黒ビートダウン
5位 Mono Black Devotion/黒単
6位 Mono Black Aggro/黒単
7位 Mono Black Devotion/黒単
8位 UW Devotion/信心青単
トップ8の大半が黒いデッキで占められている中で、優勝したのは現環境版のスライデッキ・RW Burnでした。決勝ラウンドにコントロールが多かったため、軽量クリーチャー+バーンの戦略が見事に刺さったようです。
GP Melbourne デッキ解説
「RW Burn」「Mono Black Aggro」「UW Devotion」
11 《山》 4 《聖なる鋳造所》 4 《凱旋の神殿》 2 《ボロスのギルド門》 3 《変わり谷》 -土地(24)- 4 《灰の盲信者》 4 《チャンドラのフェニックス》 4 《ボロスの反攻者》 2 《嵐の息吹のドラゴン》 -クリーチャー(14)- |
4 《稲妻の一撃》 4 《マグマの噴流》 4 《ボロスの魔除け》 3 《灼熱の血》 2 《戦導者のらせん》 3 《岩への繋ぎ止め》 2 《紅蓮の達人チャンドラ》 -呪文(22)- |
4 《火飲みのサテュロス》 4 《頭蓋割り》 2 《火花の強兵》 2 《宿命的火災》 2 《ミジウムの迫撃砲》 1 《岩への繋ぎ止め》 -サイドボード(15)- |
マジックオンライン(MO)のDaily EventやPremier Eventで結果を残しているデッキなので、既にご存知の方もいらっしゃると思います。《チャンドラのフェニックス》や《灰の盲信者》等赤い優秀な速攻持ちの軽量クリーチャーでビートダウンしつつ、バーンスペルで相手のライフを削る現スタンダード版のBurnデッキです。メインのクリーチャーの少なさから相手の除去スペルを腐らせることが容易で、除去を多く採用している黒系デッキや青白系のデッキには有利が付きます。特に《チャンドラのフェニックス》は一度墓地に置かれてもバーンスペルでダメージを与えれば手札に戻せるので、コントロール相手にはカードアドバンテージを取る事も可能になっています。
この手のデッキにとって非常に厄介なライフゲインスペルである《スフィンクスの啓示》や《アスフォデルの灰色商人》も《頭蓋割り》で阻止する事ができます。MOで良く見かけるリストと比べると、今回優勝したNeil Hartmanのリストは《ボロスの反攻者》や《嵐の息吹のドラゴン》等クリーチャーが多目に採られています。中堅クリーチャーと大型クリーチャーを採用することで、中盤以降も息切れを起こさないように調整されているようです。
20 《沼》 4 《変わり谷》 -土地(24)- 4 《苛まれし英雄》 4 《ラクドスの哄笑者》 4 《群れネズミ》 3 《苦痛の予見者》 4 《責め苦の伝令》 3 《生命散らしのゾンビ》 2 《モーギスの匪賊》 -クリーチャー(24)- |
4 《思考囲い》 3 《胆汁病》 1 《究極の価格》 4 《英雄の破滅》 -呪文(12)- |
3 《強迫》 3 《闇の裏切り》 2 《冒涜の悪魔》 2 《肉貪り》 2 《破滅の刃》 2 《死者の神、エレボス》 1 《エレボスの鞭》 -サイドボード(15)- |
黒いデッキが多かった今大会の入賞デッキの中でも、Jackson Knorrのリストは軽量クリーチャーを多く採用したビートダウン寄りの構成です。《モーギスの匪賊》は自軍のクリーチャーに速攻と回避能力を与えるので、十分にクリーチャーが場に並んでいれば一気に勝負をつける事が可能です。
メインの構成は黒ウイニーですが、サイド後は《冒涜の悪魔》や《死者の神、エレボス》等大型クリーチャーやカードアドバンテージ獲得手段が導入されるので、中盤戦以降も十分に戦える構成です。
11 《島》 4 《神聖なる泉》 3 《神無き祭殿》 3 《啓蒙の神殿》 4 《変わり谷》 -土地(25)- 4 《雲ヒレの猛禽》 4 《潮縛りの魔道士》 4 《審判官の使い魔》 4 《凍結燃焼の奇魔》 4 《夜帷の死霊》 4 《海の神、タッサ》 4 《波使い》 2 《都市国家の神、エファラ》 -クリーチャー(30)- |
1 《急速混成》 3 《拘留の宝球》 1 《タッサの二叉槍》 -呪文(5)- |
2 《霊異種》 2 《家畜化》 2 《本質の散乱》 2 《反論》 2 《否認》 2 《平和な心》 1 《異端の輝き》 1 《拘留の宝球》 1 《思考を築く者、ジェイス》 -サイドボード(15)- |
Mono Blue Devotionに白を足したバージョンです。MOではDaily EventやPremier Eventで結果を出しているのでご存知の方も多いと思います。SCGOでトップ8に入賞したのは今回が初めてです。「神々の軍勢」から《啓蒙の神殿》を得たことにより白を足すことが容易になったため使われ始めました。
白を足したことにより、青単の時には対処が困難だった 《群れネズミ》やPWを除去できる《拘留の宝球》にアクセスが可能になったのは大きな収穫です。
また、「神々の軍勢」から加入した多色GODの《都市国家の神、エファラ》も採用されています。アドバンテージを得る為にクリーチャーを並べることになるので、スイーパーを採っているUW Control等を相手にした際は《タッサの二叉槍》と比較するとあまり強く感じませんが、単体除去が中心の黒系のデッキに対しては戦闘ダメージを与える必要がなく、クリーチャーを除去されても後続を展開しやすくなるので活躍が期待できます。「神々の軍勢」直後にこのバージョンが使われ始めた時は《都市国家の神、エファラ》がメインに3枚と多めに採用されていましたが、《生命散らしのゾンビ》が黒いデッキにメインに採用されることが多くなったのもあり最近はメインには1-2枚の採用が主流のようです。
白を足したことによりサイドのカード選択の幅も広がりました。《異端の輝き》は一度場に出ると対処が困難で苦戦を強いられた《太陽の勇者、エルズペス》や《テューンの大天使》をわずか2マナで除去できます。今回のリストには不採用ですが、《存在の破棄》も青単で触れなかったエンチャントやアーティファクトに触れるのでお勧めです。特に同系対決では相手の 《海の神、タッサ》や 《家畜化》を除去できるので活躍が期待できます。
GP Buenos Aires トップ8 デッキアーキタイプ
2014年3月16日
1位 Jund Monsters/黒赤緑ビートダウン
2位 Mono Blue Devotion/信心青単
3位 Esper Control/白青黒コントロール
4位 Mono Blue Devotion/信心青単
5位 Mono Black Devotion/黒単
6位 Mono Blue Devotion/信心青単
7位 Mono Black Devotion/黒単
8位 BR Midrange/黒赤コントロール
SCGO Seattleと同週末に行われたGP Buenos Aires。黒いデッキが上位を支配していたSCGO Seattleと異なり青単が多いトップ8でしたが、優勝トロフィーを手にしたのはRG Monstersに黒を足したJund Monstersでした。
GP Buenos Aires デッキ解説
「Jund Monsters」「Esper Control」「BR Midrange」
11 《島》 4 《神聖なる泉》 3 《神無き祭殿》 3 《啓蒙の神殿》 4 《変わり谷》 -土地(25)- 4 《雲ヒレの猛禽》 4 《潮縛りの魔道士》 4 《審判官の使い魔》 4 《凍結燃焼の奇魔》 4 《夜帷の死霊》 4 《海の神、タッサ》 4 《波使い》 2 《都市国家の神、エファラ》 -クリーチャー(30)- |
1 《急速混成》 3 《拘留の宝球》 1 《タッサの二叉槍》 -呪文(5)- |
2 《霊異種》 2 《家畜化》 2 《本質の散乱》 2 《反論》 2 《否認》 2 《平和な心》 1 《異端の輝き》 1 《拘留の宝球》 1 《思考を築く者、ジェイス》 -サイドボード(15)- |
《クルフィックスの狩猟者》など「神々の軍勢」から加入した新カードによって最も強化されたアーキタイプであるRG Monsters。環境初期に開催されたSCGO St. Louisでは、トップ8の半分以上がRG Monstersが占めたほどです。そのRG Monstersに黒を足したのが今回優勝したJund Monstersです。黒を足したことにより赤緑のアグレッシブさを保ちつつ相手をコントロールしていく事が可能になりました。
メインに採用されている《戦慄掘り》と《見えざる者、ヴラスカ》は相手のPWや《冒涜の悪魔》、《世界を喰らう者、ポルクラノス》等の大型クリーチャーの対処が困難だった赤緑にとっては大きな収穫です。《荒野の収穫者》はこのデッキの4マナ域のクリーチャーとして採用されていることが多い《ゴーア族の暴行者》と比べて単体でも強く、他のクリーチャーが除去される度に占術1が発動する能力は中盤以降のドローの質を高めるので、このタイプのデッキにありがちなマナフラッドで決定打が引けずに負けるということも減りそうです。
黒を足したことでサイドボードのカードの選択肢も増えました。サイドには8枚もの黒いカードが採られています。 《ゴルガリの魔除け》は地味に見えますが、青白系コントロールに対しては自軍のクリーチャーを《至高の評決》から護り、 《拘留の宝球》を破壊し、 《太陽の勇者、エルズペス》から生み出される兵士トークンを一掃する等手札で腐る場面がほとんど存在しない優秀なスペルです。他には対コントロール、ミッドレンジの切り札の《ラクドスの復活》《狂気の種父》、単体除去の《究極の価格》《破滅の刃》が見られます。現在のスタンダードのメタはMono Blue Devotionや赤単等の高速ビートダウンよりもMono Black Devotion, BW Midrange, RG Monsters, UW Controlといった中速デッキや遅いコントロールが主流なのもあり、ショックランド12枚体制の3色といった構成もリスクが小さくなりました。
今大会ではMono Blue Devotionがトップ8に3名勝ち残るなど復権の兆しを見せていますが、Mono Blue Devotionには決勝戦でも勝利しています。除去が多目に採られており、赤緑2色の時に比べれば有利なゲームを展開できそうです。デッキパワーが高く今後も人気が出る可能性が高いデッキなので、大きな大会に参加する際にはこのデッキとの練習はしっかりしておくと事をお勧めします。
5 《森》 2 《山》 4 《血の墓所》 4 《草むした墓》 4 《踏み鳴らされる地》 4 《奔放の神殿》 -土地(23)- 4 《エルフの神秘家》 4 《森の女人像》 1 《漁る軟泥》 4 《クルフィックスの狩猟者》 4 《世界を喰らう者、ポルクラノス》 2 《荒野の収穫者》 1 《ゴーア族の暴行者》 4 《嵐の息吹のドラゴン》 1 《歓楽の神、ゼナゴス》 -クリーチャー(25)- |
2 《戦慄掘り》 2 《ミジウムの迫撃砲》 4 《ドムリ・ラーデ》 3 《歓楽者ゼナゴス》 1 《見えざる者、ヴラスカ》 -呪文(12)- |
3 《霧裂きのハイドラ》 2 《ゴルガリの魔除け》 2 《ミジウムの迫撃砲》 2 《ラクドスの復活》 2 《究極の価格》 1 《狂気の種父》 1 《自由なる者ルーリク・サー》 1 《破滅の刃》 1 《ナイレアの弓》 -サイドボード(15)- |
GP Parisでもトップ8に入賞する等最近好調なHall of FamerのPauloは、今大会でもEsper Controlで見事にトップ8に入賞を果たしました。ほとんど青白純正で、除去と《思考囲い》の為に黒をタッチした構成のようです。
メインから《思考囲い》と《否認》を採用する等コントロール対決を強く意識している一方、 《破滅の刃》もメインに採用していることから赤緑系のデッキも意識していたようです。占術ランドを12枚採用されていることからも、現在の環境が中速デッキやコントロールがメタの中心の遅い環境だということが分かります。
サイドに採られている 《盲従》は赤緑系の速攻クリーチャー対策として採用されていますが、苦手な赤単に対しても有効なサイドカードです。1枚だけ採用されている《鬼斬の聖騎士》はバーン対策です。バーンが多いメタでは増量も検討しても良いと思います。非常に安定じたデッキでRG MonstersやMono Black Devotionのように遅めのデッキが流行る環境で特に強さを発揮するデッキです。
5 《島》 2 《平地》 4 《神聖なる泉》 2 《神無き祭殿》 4 《欺瞞の神殿》 4 《啓蒙の神殿》 4 《静寂の神殿》 2 《変わり谷》 -土地(27)- 1 《霊異種》 -クリーチャー(1)- |
1 《思考囲い》 2 《中略》 2 《破滅の刃》 2 《今わの際》 1 《否認》 1 《存在の破棄》 4 《解消》 4 《スフィンクスの啓示》 4 《至高の評決》 4 《拘留の宝球》 4 《思考を築く者、ジェイス》 3 《太陽の勇者、エルズペス》 -呪文(32)- |
3 《思考囲い》 2 《闇の裏切り》 2 《反論》 2 《究極の価格》 2 《盲従》 1 《鬼斬の聖騎士》 1 《否認》 1 《存在の破棄》 1 《真髄の針》 -サイドボード(15)- |
赤黒占術ランド《悪意の神殿》の登場によりマナ基盤が安定した事により使われ始めたRakdos Midrange。メインの除去の多さが特徴で、2色である事からのマナ基盤の強さを活かして《変わり谷》も採用しています。デッキに多数搭載された妨害スペルでコントロールして消耗戦に持ち込んで《ラクドスの復活》や 《骨読み》等で得たアドバンテージで勝利するデッキです。
Mono Black Devotionに似ていますが信心によるシナジーは不採用です。サイドにも除去スペルや妨害スペルが多数採用されています。《殺戮遊戯》はUW Controlに対してサイドインされるカードで、《スフィンクスの啓示》を取り除いて逆転の目を詰むことが可能です。《金箔付け》はあまり見かけないカードですね。4マナのソーサリースピードとやや重いのがネックですが、黒い除去には珍しく破壊ではなく追放なので、破壊不能のGod等も除去する事が可能です。
ボーナストピック
筆者の地元であるアメリカミシガン州でStarCityGames.com Invitational Qualifierが行われました。優勝者であるMax McVetyにインタビューをしましたので、こちらをどうぞ。
同週末にSCGO Seattleでも優勝する活躍を見せたRW Burnは、ローカルの大会でも優勝する等絶好調です。Max McVetyのリストはSCGO Seattleのリストと異なりメインのバーンスペルが多めの構成になっています。
9 《山》 4 《変わり谷》 4 《凱旋の神殿》 2 《ボロスのギルド門》 4 《聖なる鋳造所》 -土地(23)- 4 《灰の盲信者》 4 《チャンドラのフェニックス》 -クリーチャー(8)- |
3 《ショック》 4 《稲妻の一撃》 4 《頭蓋割り》 4 《マグマの噴流》 4 《灼熱の血》 4 《ボロスの魔除け》 4 《戦導者のらせん》 2 《岩への繋ぎ止め》 -呪文(29)- |
4 《火飲みのサテュロス》 4 《サテュロスの火踊り》 3 《ヴィーアシーノの初太刀》 2 《火花の強兵》 2 《岩への繋ぎ止め》 -サイドボード(15)- |
Max McVetyはSCGOでもトップ8に入賞経験のある強豪プレイヤーです。赤いデッキを良く使っているプレイヤーで、今大会でもRW Burnで見事優勝を飾りSCG Invitationalの参加権を獲得しました。
■バーンを使う理由、メタデッキとの相性について
―何故RW Burn?
Max:今回僕が使ったバージョンはChannel FireballのライターのJames Fazzolariのリストとほぼ同様で、軽いクリーチャーとバーンで構成されていたのが気に入って使うことに決めたんだ。メインのクリーチャーが少な目だからメイン戦で相手の除去を腐らせやすいのが強みだと思うよ。相手が死に札を抱えてるうちにバーンスペルでゲームを決めることができるからね。
―なるほど。青白や黒いデッキに有利が付きそうだね。赤緑系のデッキや青単とのマッチアップはどうなの?
Max:青単はキツイ印象があると思うけどこのバージョンはそうでもな、く《サテュロスの火踊り》と《灼熱の血》が良い仕事をしてくれる。《潮縛りの魔道士》等を相手にダメージを与えながら除去できて、効率よく相手の信心の数を減らす事ができる。その間に《チャンドラのフェニックス》でビートダウンしていく。《波使い》もメインから採っている《岩への繋ぎ止め》で除去できる。
Max:赤緑系は《クルフィックスの狩猟者》があるからメインは少しキツイね。クリーチャーも大きいから、守りを固められると勝つのは難しくなる。サイド後は追加の《岩への繋ぎ止め》と相手にバーンでダメージを与えつつクリーチャーを除去れる《サテュロスの火踊り》、ダメージレースを有利にしてくれる《火花の強兵》が入るからメインと比べれば大分マシになりそうだね。
Max:本当にどうしようもないマッチアップはNaya Hexproof。相手のLifelinkでのライフゲインに《頭蓋割り》を重ねる以外に妨害手段が無いから基本的にダメージレースで勝つしかないのがキツイ。
■各主要デッキに対してのサイドプラン
Max:青白系のコントロールに対してはあまり使えない《灼熱の血》とインパクトの薄い《ショック》をアウトして、《火飲みのサテュロス》や《ヴィーアシーノの初太刀》等のクリーチャーをインする。サイド後の相手の除去も減るからクリーチャーも生き残りやすくなる。《鬼斬の聖騎士》をサイドインしてくるようなら《岩への繋ぎ止め》は残す。
Max:黒系のデッキに対しては《岩への繋ぎ止め》と《ヴィーアシーノの初太刀》をサイドインする。アウトするのは《ショック》と《マグマの噴流》。黒系のデッキはクリーチャーが少なくて相手が除去を大量に抱えることになり、《チャンドラのフェニックス》は除去されても戻ってくるから基本有利。
Max:青単や赤緑には《灰の盲信者》や《ボロスの魔除け》、《頭蓋割り》の枚数の調整をして:《火花の強兵》や《岩への繋ぎ止め》、《サテュロスの火踊り》をサイドインする。
―なるほど。サイドボードのカードで特に活躍したカードは?
Max:《火花の強兵》は大活躍だったね。このカードのおかげで勝ったゲームがいくつかあった。
■今後の調整について
Max:同系戦に勝てるように調整していこうと思う。まだ何を採用して何もカットするかは決まっていないけど《ボロスの反攻者》が同系では強そうだね。
―色々と参考になる意見をありがとう。GP CincinnatiやSCG Invitationalでもがんばってね。
総括
SCGO Seattleは黒いデッキが上位を支配する中RW Burnが優勝を飾りました。今回入賞を果たしたしたRW BurnとUW Devotionは、共にMOの大会では既に結果を残しているデッキでした。MOで結果を残したデッキはその後のリアルの大会で活躍する傾向があるのでMOのDaily Event やPremier Eventの結果にも目を通しておいた方が良さそうです。MOの上位リストは【こちらのページ】で確認できます。
GP Buenos AiresはSCGO Seattleと異なりMono Blue Devotionが多く勝ち残っていましたが、優勝はRG Monstersに黒を足してJund Monstersでした。「神々の軍勢」からの収穫が特に多く、黒を足したことによりコントロールや同系でのマッチアップに耐性を付き、除去を多く搭載することでMono Blue Devotionに対しても以前よりも有利に立ち回れるようになりました。
さて今週末はGP Cincinnatiがあります。筆者もプレイヤーとして参加の予定です。GP参加は久しぶりですが良い結果が出せるようベストを尽くしていきたいと思います。
以上SCGO Seattle とGP Buenos Airesの解説でした。
次回の記事ではSCGO Los AngelesとSCGO Charlotte, SCG Invitational Charlotte , GP Cincinnatiの解説を予定しています。
それでは次回の記事でまた会いましょう。楽しいスタンダードライフを!