マーベルヒーローがマジックに集結!
新セット『マジック:ザ・ギャザリング | マーベル スーパー・ヒーローズ』の先行発売が始まり、今週末には正式に発売日を迎えます!
ついにヒーローたちがやってくる日も間近となりましたが、まだ使ったこともない状態では、どんなカードに注目したらよいか分かりませんよね?
そこで、各構築フォーマットを代表する実力者である「神」のみなさんに、『マジック:ザ・ギャザリング | マーベル スーパー・ヒーローズ』で注目するカードトップ3を聞いてみました!
■「神」とは?
晴れる屋が主催している、『神決定戦』という大会の暫定王者。スタンダード・パイオニア・モダン・レガシー・ヴィンテージ・パウパー・コマンダー・リミテッドの8フォーマットそれぞれで行われており、予選大会(挑戦者決定戦)と決勝大会(神決定戦)を勝ち抜いた者だけが「神」になることができる。
詳しくはこちらをご覧ください。→『神決定戦』特設ページ
各フォーマットを熟知した者ならではの視点から、注目カードを3枚選んでいただきました。「神」の目にはなにが映り、なにを考えたのでしょうか。
後半である今回は、レガシーやヴィンテージなどの下環境の注目カードから見ていきましょう!
- 2026/06/15
- 【前編】神が選ぶ『マジック:ザ・ギャザリング | マーベル スーパー・ヒーローズ』注目カードトップ3!
◆第33期レガシー神:酒井 達也
カードセット全体の印象
こんにちは、レガシー神の酒井です。
マーベル作品はそこまで詳しくないのですが、もともと遊んでいたゲームの元ネタになっているキャラクターも多く、カードリストを見ていて思わずニヤリとしてしまいました。
特にドクター・ドゥームは『ハースストーン』でもおなじみのキャラクターで、個人的にも印象深い1枚です。
- 2026/06/19
- 『マジック:ザ・ギャザリング | マーベル スーパー・ヒーローズ』伝説のクリーチャー大集結!収録カードを一挙掲載!
さて、本セットはユニバースビヨンドらしく伝説のクリーチャーが非常に多く収録されています。
レガシーでは《カラカス》という強力な土地が存在するため、《サンダーボルト・ロス将軍》や《金色の守護者、セントリー》のような伝説のクリーチャーを安心して運用できるのが魅力です。
単体性能の高いカードも多く、既存デッキへの採用候補が豊富なセットだと感じました。
レガシー注目カードトップ3!
3位:《ソーのハンマー、ムジョルニア》
戦場に出たときにクリーチャーへ4点ダメージを与えるか、手札から捨てることで全体に2点ダメージを与えることができる装備品です。状況に応じて単体除去と全体除去を使い分けられる柔軟性が魅力ですね。
レガシーでは《大いなる創造者、カーン》からサーチできるアーティファクトである点も注目しています。特に赤単プリズン系のデッキでは、クリーチャー対策としてサイドボードに採用する選択肢もありそうです。
2位:《スーパースパイ、ブラック・ウィドウ》
2位はこちら。
禁止になった《敏捷なこそ泥、ラガバン》が帰ってきた!……はさすがに言いすぎですが、威迫による攻撃の通りやすさに加え、土地がめくれるのを弾いてくれるのは《敏捷なこそ泥、ラガバン》を超える性能。
ダメージが通ったときの恩恵が大きく、黒絡みのテンポデッキへ採用される可能性はありそうです。《オークの弓使い》にやられてしまうのはご愛敬。
今回、このカードに限らず強力な人間・クリーチャーが多く、人間デッキの復権もあるのでは?と期待しています。
1位:《ファンタスティッカー》
1位は《ファンタスティッカー》です。
すでに話題になっていますが、やはりこのカードには大きな可能性を感じています。
4枚のクリーチャーでない呪文を唱えることで、4/4・飛行・速攻持ちのトークンを4体生成できるため、早ければ1〜2ターン目からゲームを終わらせるだけの打点を用意できます。
《Mishra’s Workshop》が使えるヴィンテージではもちろん強力ですが、レガシーでも十分採用圏内でしょう。軽量アーティファクトを連打する親和や、《暗黒の儀式》《水蓮の花びら》を使うリアニメイト、ストーム系デッキのサブプランとしても相性が良さそうです。
研究が進めば、レガシーでも見かける機会がかなり増えるのではないかと期待しています。
◆第30期ヴィンテージ神:横川 裕太
カードセット全体の印象
今回のユニバースビヨンドは『マーベル スーパー・ヒーローズ』。
マーベル作品は残念ながら『マイティ・ソー』しか見たことがありませんが、ロキは結構好きです。彼のルサンチマン的要素にシンパシーを感じたからかもしれませんね。
さて、そんな今セットですが、セットとしては同じマーベルである『マーベル スパイダーマン』と同じような雰囲気のセットで、クリーチャーにフィーチャーしたド派手なカードが多い印象です。
前回の『マーベル スパイダーマン』は、残念ながらヴィンテージ環境に一石を投じることはできませんでしたが、今回はリベンジとなるでしょうか。注目です。
注目カードトップ3!
3位:《キャッスル・ドゥーム》
アーティファクトを3/3のロボット・トークンに変換する土地。
ヴィンテージはMoxをはじめとした「強力ではあるものの、ゲーム後半にはまったく引きたくないマナ加速アーティファクト」を多用したデッキがいくつかありますが、そういったデッキの継戦能力を支える土地として採用されそうです。
アーティファクト限定とはいえ色マナも出るので、《無のロッド》対策の定番である《ポータブル・ホール》の安定運用に一役買えるのも○。
2位:《サブマリナー、ネイモア》
《若き紅蓮術士》に似たトークン生成能力を持ちますが、青シンボルの数だけマーフォークが出るので、2大ピッチスペルである《意志の力》《否定の力》と相性抜群。
さらに本人がマーフォークを参照して打点を上げるので、クロックの速さはあの《ゴブリンの熟練扇動者》に近いものを感じます。
惜しむらくは3マナという重さですが、ヴィンテージ界のクロックパーミッションにおける新たな軸となれる可能性はあると感じています。
1位:《ファンタスティッカー》
とりあえず余ったマナアーティファクトを4点の打点に変換できますが、真の効果はやはり下の4体に分裂する能力でしょう。
手札にマナアーティファクトを溜めて連打しても良いですし、《逆説的な結果》や《師範の占い独楽》あたりと組み合わせれば容易に分裂します。
《無のロッド》もまったく効きませんし、マナコストも《Mishra’s Workshop》から出る3マナと文句なし。ショップデッキのエースとして期待できる強力な機体です。
(※参考▼)
【#TC大阪スタッフのひとこと】
— 晴れる屋 TC大阪 (@hareruya_osaka) June 21, 2026
先手1ターン目!!!! pic.twitter.com/XdLFexqYgK
◆第13期パウパー神:佐藤 悠二
カードセット全体の印象
前回の『ストリクスヘイヴンの秘密』に続き、今回もコモンのカードパワーがかなり高めのセットだと思いました。
「チームワーク」コストを追加で払えば簡単にカード2枚分の仕事をしたり、これまで収録されてきた似た能力のカード標準より軽かったりと、全体的にアッパーなデザインを感じます。
コモンが強いセットではパウパーはもちろん、リミテッドも大いに盛り上がる印象なので楽しみですね!
また今回は、既存のデッキに投入されそうなカードだけでなく、まったく新しいデッキを成立させるキーとなるカードもあり、環境への影響が楽しみです!
パウパー注目カードトップ3!
3位:《ゴリラのゲリラ》
断じてカード名の良さだけで選んではいません。いわゆる《解呪》能力持ちのクリーチャーで、緑の2マナクリーチャーとしては起動の際に「自身を生け贄に捧げる」以外の追加コストが必要ないカードは初です。
その代わり、起動がソーサリータイミングに限定されていますが、破壊したい対象が明確であれば手札から出して、優先権を離さずそのまま効果を起動できるのであまり気にならなさそうです。
やや限定的ですが、「The Spy」でかなり必要とされているカードだと思っています。
現在のリストで主流な《仮面の蛮人》だと、サイド後から最速で《大祖始の遺産》を置かれた際に、追加条件である「自分の墓地からクリーチャーを1枚追放」がいつまで経っても達成できないパターンがありました。
その点このカードであれば、いつでも2マナで確実に墓地対策アーティファクトをどかすことが可能!
地味ながら、速度重視のコンボデッキにおいてこうしたブレがなくなるのは非常に大きいでしょう。
《紆余曲折》や《暴走の先導》で回収可能な「墓地対策の対策」としては、最優先での採用が考えられます。
また本体スペックについても、フェアリー系のデッキや白単ウィニー相手だとタフネス2の到達クリーチャーはゲームを左右しうるほど強力で、到達や飛行持ちのクリーチャーが少ない「The Spy」では一定の役割を持てる点も◎です。
派手さはありませんが、メインデッキから即採用が期待できるカードとして3位に挙げてみました!
2位:《ダメージ・コントロール社召集》
既存の似た効果のカードたちと比べるとあまりにも強く、初見で思わずテキストの読み間違えを疑ってしまいました。2マナのコモンとしては、破格の性能を持つ墓地回収カードです。
これまで墓地のパーマネントを回収するカードは《ホビット庄の復興》など「2マナで1枚」が標準で、黒のクリーチャー回収カードまで含めると《アーボーグの奪還》など「3マナで2枚」、ごく稀に《グール呼びの詠唱》など「2マナの条件付きで2枚」といった具合でしたが、このカードは「緑単色なうえに2マナでめちゃくちゃゆるい条件での2枚回収」です。
たとえば「ジャンドワイルドファイア」のようなデッキでは、デッキの顔である《のたうつ蛹》はもちろん、《胆液の水源》や《屈曲地帯》といったアーティファクトや土地も墓地に落ちやすく、中盤以降は自然と2枚のパーマネントを回収可能な状態になりそうです。
《間に合わせの砲弾》《クラーク族のシャーマン》《虚無の呪文爆弾》など、マッチアップによって大きな脅威となるカードを容易に使いまわせるため、長期戦をがっちり支えてくれるカードになりそうですね。
また《刷新された使い魔》に至ってはクリーチャーでもアーティファクトでもあるため、これ1枚で《刷新された使い魔》と《刷新された使い魔》を回収可能です。悪夢……?
それ以外でも、たとえばパーマネントの比率が高いデッキで1回《邪悪鳴らし》を唱えていれば、大体いつでも2枚のパーマネントを回収できるアドバンテージソースとして利用できそうです。
ただし、現在は《こそこそサクサク》《トレイリアの恐怖》などで墓地対策が重視されている環境ではあるので、ほかの墓地利用要素がそこまで入っていないデッキのほうが輝きそうです。
この1枚が通るだけで十分強力なので、相手視点では墓地対策をどれだけ残すか……という駆け引きが生まれそうですね。
逆にこれだけ軽いと、《ダメージ・コントロール社召集》を先にプレイして墓地対策カードを使わせてから、そのスタックで《血の泉》の起動などインスタントスピードでの墓地回収を通す、といったこともできそうです。
1位:《ホークアイの弓》
1位はもちろん、発表されてから話題沸騰中のこのカードです!
パウパーでは《天光を求める者》に《ホークアイの弓》を装備した状態で、自身を対象にアンタップ能力を起動し続けることによる無限ダメージコンボが注目されています。
《天光を求める者》は初出が1997年の『テンペスト』で、なんと30年近く前のカード……!
そんなカードと最新セットのカードとのコンボとは、エターナルフォーマットたるパウパーならではだなと感じます。
このコンボは「2マナのクリーチャー」+「本体1マナ&装備1マナのアーティファクト」で成立するため大変軽く、また本当にこの2枚だけそろえれば無限ダメージで勝利できるという手軽さが武器です。
いわゆる「繁殖鱗コンボ」(※《日を浴びる繁殖鱗》と《サディスト的喜び》の無限2枚コンボ、凶悪すぎたため禁止済み)でさえ、2枚そろえただけでは「無限パワー」&「無限無色マナ」止まりで、勝つためにはブロッカーをどかして殴るか、《間に合わせの砲弾》を置くなど、もう1つ何らかの条件達成が必要だったことを考えるとなかなかすごいことです。
どちらのカードもパーマネントのため、おなじみの《邪悪鳴らし》で探せるほか、変わったところでは《粗石の魔道士》や《ワイアウッドの伝令》でそれぞれサーチすることも可能!パウパーではサーチカードは非常に少ないので、これもやや嬉しいポイントです。
と、ここまで書くとまるで即禁止級のコンボに見えますが、コンボをそろえやすい一方で、成立させるにはかなりのハードルがあると思っています。
まず召喚酔いしていない《天光を求める者》を用意する必要がありますが、このクリーチャーのタフネスは1。環境には《溶岩の投げ矢》《クラーク族のシャーマン》《はらわた撃ち》などが跋扈しており、タフネス1のクリーチャーを生存させることは本当に難しいことです。
特に《クラーク族のシャーマン》は、出されるとタフネス1のクリーチャーは《タミヨウの保管》などで守ることもできません。
そのため、先に《虹色の断片》で赤のダメージを無効化しつつ、手札から《天光を求める者》を出して《苦々しい再会》で速攻を付与するなど、別途バックアップ用のカードをしっかりそろえる必要が出てきそうです。
ついでに、《ホークアイの弓》も《青霊破》《水流破》が当たるという致命的な弱点があります。
赤単が強力な環境で、これらのカードが大量に採用されているうちは、青いデッキ相手にサイドボード後にコンボを決めることはほぼ不可能なレベルでしょう。
そもそも、似た成立条件のコンボとしてすでに《ゴンドの存在》と《深夜の護衛》(こちらは特に禁止されていません)による無限トークンがありますが、特別強力なコンボというわけでもなく、なかなかお目にかかることがありません。
色は違いますし、パーツも軽くはなってはなっていますが、召喚酔いの影響を受けること自体がかなり大きな制約なのかもしれません。
これらの弱点も踏まえると、デッキ構築の際はミニマム2種8枚のスロットでコンボが成立することを武器に、さまざまなバックアップを搭載したり、強力なサブプランを用意したりするのがポイントとなりそうです。
幸い、《天光を求める者》は普通に出してもマナ加速ができますし、《ホークアイの弓》も軽く先置きできて装備すると飛行クリーチャーのブロックにも回れるなど、それぞれ単体スペックも悪くありませんので、いろいろな形が考えられそうです。
個人的にはクリーチャー+アーティファクトのコンボということで、《再稼働》や《激震の目覚め》でどちらのパーツも戻せる点が気になっています。先に紹介している《ダメージ・コントロール社召集》も使えそうですね!
なんにせよ、「繫殖鱗コンボ」以来の軽い2枚無限コンボということでポテンシャルは十分!いろいろなデッキが試されるお祭り期間を楽しみにしています!
◆第14期コマンダー神:髙橋 龍司
注目カードトップ3!
3位:《比類なき者、ドクター・ドゥーム》
《タッサの神託者》や《研究室の偏執狂》のような特殊勝利能力を持っているので、《Demonic Consultation》や《汚れた契約》とコンボが可能です。
固有色に青が含まれてなくとも、いわゆるデモコンコンボが可能になったのは画期的といえるでしょう。
タップ能力なので召喚酔いのラグがあるのが弱点ですが、《浅すぎる墓穴》で速攻つきで釣ったり、《アガサの魂の大釜》で煮込んだりして即起動できるようにしたいですね。
一応ドローができる能力ではあるので、コンボができなくともアドバンテージを稼ぐのに使えるのは嬉しいですが、卓のヘイトを集める可能性が高いので、そのような用途で使用するには注意が必要です。
2位:《インヒューマンズのプリンセス、クリスタル》
黒抜きの4色統率者ですが、マナ能力とバーン能力を持っており、《好奇心》を貼るとクリーチャーでない有色の呪文を唱えるたびにドローができます。
これは《迷える黒魔道士、ビビ》を彷彿とさせます。《迷える黒魔道士、ビビ》と比べるとそれほどマナは出ませんし、無色のカードを唱えてもダメージは飛ばない欠点があります。
しかし、《インヒューマンズのプリンセス、クリスタル》は固有色が多いというアドバンテージがあります。
青の《好奇心》《知恵の蛇の眼》《二人組の見張り番》に加え、《鋭い感覚》や《蛇の陰影》まで採用可能。
さらに、それらをサーチできる《悟りの教示者》や《武器庫の開放》といったカードまでデッキに入れられるので、「有色の非クリーチャー呪文を唱えるたびに3枚ドロー」の確変モードに突入する安定性が高いです。
デッキの性質上、マナアーティファクトやマナクリーチャーはあまり枚数取りたくないので、《Copy Artifact》や《一攫千金》などで代用する工夫が必要かもしれません。
1位:《S.H.I.E.L.D.のエージェント、ニック・フューリー》
5色統率者が1マナ!?
パワーアップ能力はコストが重すぎて使いづらいですが、軽い統率者=強いというのは《ロフガフフの息子、ログラクフ》ですでに証明されています。
《弱者選別》《モックス・アンバー》《悪魔の意図》《激情の後見》《偏向はたき》《ジェスカの意志》など相性の良いカードを挙げたら暇がないです。
また、《新生化》や《出産の殻》から《タッサの神託者》《堂々たる撤廃者》を持ってくる動きも、競技的コマンダーにおいて有効的な戦略になります。
早いターンからコンボを仕掛けたり、高速展開をするグッドスタッフデッキとして猛威を振るうかも知れません。
新環境を楽しもう!
「神」ならではの柔軟な発想と鋭い着眼点から、各フォーマットの『マジック:ザ・ギャザリング | マーベル スーパー・ヒーローズ』の注目カードをレビューしてもらいました!
目を引くような強いカードが多く、どんなデッキを組むか考えるのが楽しいですね!
彼らの意見を参考に新たな戦力とともに新環境へと踏み出しましょう!
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