ドレッジ・マスター細川 侑也
細川 侑也選手といえば、去年の『THE LAST SUN 2025』(スタンダード/レガシー)で初日全勝のトップ4、そして現・第34期モダン神など、幅広いフォーマットで活躍している強豪プレイヤーだ。
そんな細川が『Summer Sun’s Zenith』に持ち込んだのは、なんと「ドレッジ」。
細川は過去にも『第8期モダン神挑戦者決定戦』で「ドレッジ」を使用し、285名の頂点に輝いている。
しかし、今回の舞台はモダンではなくパイオニア。
墓地利用に特化したデッキだが、特にサイドボードが難しいとされるこのデッキを、いかに使いこなしているのだろうか。
今回は、特にサイドボードについて詳しく話をうかがってみた。
「ドレッジ」の動き
──簡単なデッキの説明をお願いします。
「ドレッジ」というデッキは、主に「切削するカード」と「墓地に置きたいカード」で構成されます。
まずはとにかく「切削」して、めくれたカードを上手くやりくりして勝つ、というのが基本です。
──最初の指針は分かりやすいですね!
ただ「切削」のめくれに関しては、プレイヤーは関与できませんからね。
そういう意味で、《異世界の凝視》は最高の「切削」です。
このデッキで唯一、自分の意思で動きを制御することができます。
サイドボードはどうしたらいい?
──「ドレッジ」はサイド後が難しいと聞きますが、どのような点を意識していますか?
「ドレッジ」というデッキは、「切削するカード」と「墓地に置きたいカード」の枚数が重要です。
メインボードは自身の動きを押し付けてよいのですが、サイドボードで入れ替えすぎると、「切削」ができなかったり、「切削」で関係ないカードが落ちたりとちぐはぐになります。
──「墓地対策の対策」という言葉をよく聞きますが、それはしないんでしょうか?
もちろん多少は必要です。そのためにも、役割を兼ねるカードが重要になってきます。
たとえば、《ウィザーブルームの命令》は「切削するカード」ですが、《未認可霊柩車》のような墓地対策の対策を兼ねるカードです。
ほかの「切削するカード」としては、これらの3枚が一級品です。
切削する枚数が多い《強行/突入》や、デッキの動きを唯一制御できる《異世界の凝視》などですね。
──《その名を言え》も一級品なんですね!
以外かもしれませんが、《その名を言え》からの《三度呼ばれ、アルタナク》はよくある勝ちパターンです。
《最大速度》の「再活」で速攻、《練習を積んだ攻撃》の「フラッシュバック」で二段攻撃をつけられるので、墓地次第では早期にゲームを終わらせられます。
サイドするのは最大でも4枚
──実際のサイドボードでは、どんな感じで入れ替えるのでしょうか。
最初にお話しした「切削するカード」と「墓地に置きたいカード」のバランスが悪くなるので、あまり多くは入れ替えません。
サイドから入れる枚数は、最大でも4枚に決めています。
そうすることで、サイドに用意するカードや相手も明確になります。
──なるほど。4枚とあらかじめ決めておけば、サイドボードもシンプルになりそうですね。
──抜くカードはどういったカードでしょうか?
相手にもよりますが、よくサイドアウトするのはこの辺でしょうか。
《展覧会の潮呼び》は生き残れば強いんですが、ほかの切削カードと比べるとやや落ちます。
「切削するカード」でも「墓地に置きたいカード」でもないカードも、抜く候補ですね。
独自の改変部分
──そのほかのポイントはありますか?
このデッキを回していて、《秘蔵の縫合体》や《恐血鬼》が手札にたまるのが苦しいと感じました。
特に《秘蔵の縫合体》は、手札からプレイしたくはありません。
そこで、《憑依された死体》で捨てることにしています。
《憑依された死体》から出たトークンもまとめて《練習を積んだ攻撃》で強化できるのもよいところです。
《三度呼ばれ、アルタナク》を走らせる《最大速度》の「再活」でも捨てられますね。
まとめ
以上、「ドレッジ」のテクニックをお話しいただいた。
「ドレッジ」以外のデッキでも「サイドボードをしすぎない工夫」は参考になるのではないだろうか。
マジックにおけるサイドボードは難しいものの、このインタビューがサイドボーディングの理解に役立てば幸いだ。
















